1992年発売
風見鳥学園の1年生は、クラス別で西洋お姫様シリーズを演劇発表することになった。あたし(夏月)は『白雪姫』の監督。兄妹校の大鳥学園の生徒が協力してくれる。主役の白雪姫は吉野聖子だが、役をおりろというキョーハクの手紙がきた。麗奈さんがタロットカードで占ったところ、聖子には災難がふりかかるという。そして教科書の中に隠されていたカミソリで聖子が指を切る事件が起こった。
あたし影山二葉、17歳。今夜、この鎌倉の家にはあたしと涼のふたりっきり。心臓がドキドキしてる。手が触れあったまま、涼と眼があう。でも-、涼のバンド〈乱〉とあたしのバンド〈ブルー〉は敵対してるの。そのうえ〈ブルー〉のギタリスト慶次郎はリーダーのサブちゃんを殴った犯人が涼だと疑ってる。これじゃまるでロミオとジュリエット。だけど涼のこと、もっともっと知りたいの。
暁里は中学三生年。兄の翔は、人気ロック・グループ“ラヴェンダー”のボーカリストだ。暁里は翔が大好きなのだけれど、父はバンド活動をよく思っておらず、勘当同然の状態が続いている。ボーイフレンドの光とラヴェンダーのコンサートに出かけた暁里は、ある曲の最中、不思議な幻影を見た。ラヴェンダー色の野原で、女性が顔を覆って泣いているのだ。そして傍らには、純白のユニコーンが。
春珂は目を疑った。奇妙な格好をした女性が春珂を迎えに来たと云うのだ!「実はぼくはこの世界の人間じゃないんだ」従兄、雅人の告白に息を呑む春珂。すべては春珂が銀色の鈴を手にしたことから始まった。異世界〈シャドウ〉を救うため、春珂は戦いを決意する。しかし、敵は強大な魔力を持っていた。窮地に陥った春珂の前に現れたのは、伝説上の人物〈真王〉だった-。
俺、岩城健児、十五歳。野球には自信があるけど、学力には自信のなかった俺が、猛勉強して進学校の常盤高校に入ったのにはワケがある。椎野千晶と同じ学校に行きたかったからだ。そう、俺は、千晶が好きなんだ。その千晶の応援が欲しくって、キャッチャーの峰大輔と組んで、甲子園をめざすことを千晶や親友の伊達貴文に宣言したのだが…。恋と友情。そして汗と涙の感動青春物語。
あたし森野りの、16歳。小さなときから転校ばかりで、ホントの友だちができないのが悩みです。8度めの転校で、クラス中の女の子に「妖精のとっておきおまじない」を教えてあげることになっちゃったの。なんで“妖精”なのかって?だれにも内緒。ホントは、あたしね…。
西の大陸から、もの凄い奴がやって来た。金髪、碧眼、妖しの技を使うその男の名は陳雲飄。常ならぬ力と永遠の命を持つ3人の神子、直火、狭霧、厩戸皇子危うし。野に、海に、空に、神子たちの機略縦横の戦いが展開された。古代王朝を舞台に繰り広げられるSFロマン、いよいよ最高潮。大好評シリーズ、嵐が嵐を呼んで、第1部完結。
佐世保で予備校生活を送っていた俊朗と郷田の二人も早や大学4年生。日々是リクルートに余念がない。ところが悪魔主義者たちの魔手は、相も変わらず神の子=彪を狙ってやまない。しかも導師シュワルズは、彪を使って、大東京崩壊を企んでいたのだ。メラニーたち次元ジプシーと共に、俊朗は内定を振ってサタニストに立ち向かう。大東京の命運は、そして二人の就職やいかに。
ダンテ=尾角と甦ったミカエル=鏡を先頭に、大神たちはエジプトからイラクへと向かった。すでに魔都・バビロンが復活していた。そこには、メデュウサ=優佳が囚われているだけでなく、あの大魔王も封じ込められているのだ。そして、サタン救出を図る美しき魔戦士が大神たちの行く手をさえぎる。天使と悪魔、それぞれの熱き思いを込めた決死の戦いは続く。
星から星への宅配業務。フラット&ディムの凸凹コンビ、再び登場。休暇を利用し、109便で星間ラリーに出場した二人。始めは乗り気でなかったフラットも、賞金が出ると聞いて、欲しかったコンピューターが買えると俄然やる気に。が、そんな時、トップグループの宇宙船が次々に謎の失踪を遂げた…。新たなキャラクターを迎え、3本立てでお贈りするシリーズ第2弾。
「な〜んですって!このあたくしが、ブ、ブサイクとおっしゃいますの!」プライドを傷つけられて、プンプンのメグだけど、いまは怒ってる場合じゃないでしょ。私たち、コワーイ魔王のもとに、連れてかれようとしてるんだよっ。竜巻に運ばれて、見知らぬ世界に放り出された、ゆーさんと3人組。竜がしゃべって、メグの美貌が通用しない、ヘンテコリンな世界から、どーすれば帰れるの。
同級生の江藤と佐川は、心霊写真を撮ろうと、真夜中の墓地へやって来た。その写真には、墓石の上に人の顔が。実験は成功に見えたが、二人のまわりでは奇怪な現象が相次ぐ…。霊に取り憑かれたのか。助けを求める江藤の前で、霊能少女・井筒志穂は、大きな瞳で一点をじっと見つめ、静かに呟いた。「霊は、そのカメラで自分を写してほしいのです」。そこに、十年前の悲しい事件が明かされる。十五歳の霊能少女志穂、初登場。
ケンカをさせたら天下一、だけと恋にはてんで弱い、花岡咲也ちゃん。15歳。憧れのセンパイに、やっと少し近づけたと思ったのに、なんと、恋のライバルが。しかも、そのひとは学園のマドンナと呼ばれてる、美人のお嬢さま。ががががーん。ケンカだったらだけにも負けない自信があるのに、恋には全然勇気がでなくって…。新たなケンカ相手まで現れて、物語は急展開!痛快ラブコメ、シリーズ第2弾。
わたし、川瀬真奈美。高校に入ったら、絶対に彼をつくろうと思っていたの。そして、すぐ近くに理想の男の子が…。彼に近づくことに、必死だった。まるで、恋のためにだけ生きているようなもの。それが、クラスの女の子の目には、“男の子に媚びている”としか映っていなかったなんて。もっとショックだったのが、彼が好きなのは“同性に好かれる娘”だということ…。わたし、何か大切なこと、失いかけている。
あたし、高岡あさみ。女子校に通う高校2年生。いま、とっても幸せ。だって、航っていう、ステキな彼がいるんだもん。毎朝、同じ電車の同じ車両に乗ることが、いつの間にか、ふたりの約束事みたいになっていて。ところが、2日もつづけて、電車に彼の姿はなかった…。そして、“仕方なく別れた”という、もと彼女の出現…。生まれる不安。あなたの気持ち、信じていていい?ふたりの心の赤い糸、つながっている…の。
あたしの彼はエースで4番。甲子園行きをかけた最後の夏がはじまったんだけど、最近、彼の様子がヘンなの。原因は、新しく入った美人マネージャー。すごく積極的に彼にアタックしてるの。このまま彼をとられそうで、あたし、気が気じゃないんだけど…。親友のリカコが、2人のデート現場目撃しちゃって。もうダメかも?2人で甲子園にいこうねって誓ったのに…。やっとつかんだ恋をいまさらあきらめるなんて、絶対にイヤッ。
リンが消え、綾子が消え、そして、ナルも消えた。朽ち果てた校舎の中で、麻衣はひとりぼっち-。ちがう、麻衣の手を握る小さな手が、ひとつ、ふたつ…7つ。「渋谷サイキック・リサーチ」の8人がやって来た廃校は、そこだけ時間が止まり、5年前のまま。生徒も5年前のままで、自分たちの生命がなくなったことも知らず、仲間をふやし続けている。メンバーを取り戻すため、闘う麻衣は、ひとり-ナルは、いない。
〈竜の石〉探索の旅にでたナージャとイル、そしてキアベル。彼らを待ち受けていたのは、魔公子シャル・クレインの執拗な攻撃だった。時を同じくして不穏な動きを見せはじめるマリリオン。自分の身を危険にさらしてまで奔る彼女の目的はいったいなんなのか。旅の中継点ナジム・ライルの町でまきおこる幾多の事件は、はたして何を意味するのか。不思議な絆で結ばれた、ナージャとイルの冒険ファンタジー第4幕。
金と銀のふたつの月が交わる地を、金と銀に輝くふたりの若者が、軽やかに旅する。かつてこの地には、第3の月があったという。-相棒のエリアードとともに剣闘士に志願したリューは、新人剣闘士〈灼熱の黄金〉としてデビューした。そのリューに熱い眼差しを注ぐ〈運命の恋人〉パオラと黒髪の青年の動きは月の女神の予言に導かれ、さらに謎めく…。あやうく、あやしい絆で結ばれる、金と銀のふたりの冒険譚第二幕。