1993年12月20日発売
傷つかない失恋傷つかない失恋
クラスメイトの須賀君と、ロスト・ヴァージンの相手・貢。十七歳の美保子がつき合っている男の子たちだ。須賀君はとても大切にしてくれるけれど、なにか物足りない。貢は気持ちが見えないけれど、別れられない。ヴァージンを捨てれば子供を卒業できる、恋ができると思っていたのに…。大人になること、恋をすることの本当の意味を問う、美保子の自分探し物語。
銀色の風のように銀色の風のように
十七歳の誕生日、おめでとう。美紀の誕生日を祝ってくれたのは、深夜、学校の廊下の大鏡に現れた“精霊”だけだった。そして、満月の夜、必ずや復讐をはたすのは、銀の風、あなたの務めだ-と語った。鏡を抜け、異世界から怨念を抱いて飛びこんできた二つの勢力が、今、十七年の歳月を超えて覚醒し、敵対する。銀の風の生涯の敵、大河王とは誰。彼女の復讐は、無事成就できるのか。
紫の大陸ザーン(上)紫の大陸ザーン(上)
傭兵エフェラとジリオラの元へ、幼い頃に危機一髪のところを救われた、命の恩人・ホッド侯爵から、仕事の依頼がきた。それは、エックブルト大公国の皇位継承者を身篭ったリィラ妃を、大陸ザーンの邪悪な陰謀から守ること。妃を護衛し、マイセル大公子が待つ首府バーゼンへ向けて旅立つ、エフェラとジリオラ。だが、行く手を阻む影が待ち受ける。“海の鼠”と呼ばれる船乗りの応援を受け、二人の女戦士の剣が、大海原で一閃する。
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