1995年発売
「初めまして」-。そう言って、青年が手をさし出して、物語は始まった-。場所はちょっと未来のロサンゼルス。青年の名前はタクヤ・コウガミ。そして相棒になった刑事の名前はエドワード。とびきりいかした、二人組の活躍をどうぞ。
昭和19年6月、14隻もの空母に新鋭機を満載し近接信管とレーダー管制による鉄壁の防御を誇る米艦隊がマリアナに迫っていた。日本海軍も残された国力を振り絞って準備した最後の決戦兵力で迎え撃つ。史上最大の機動部隊対決の火蓋は切られた。力押しで攻める米攻撃隊は大量の新鋭戦闘機紫電改に邀撃され被害が続出。一方の小沢艦隊は一向に攻撃隊を出さず、奇妙な行動を繰り返す。これが樋端中佐の遺した詭計なのか。決定打を欠く両軍を呑み込むように南洋の暴風雨が迫っていた。
四年に一度のガンダムファイトの年、ドモン・カッシュはネオジャパン最高権力者のオーギン首相から、地球へ逃亡したデビルガンダムの破壊を命ぜられる。その報酬は、冷凍カプセルで眠り続けている父の解放。だがデビルガンダムを操縦しているのは、ドモンの兄だった。葛藤するドモン。そしてガンダムファイターとして立ち上がった彼の前に現れた者とは?
外惑星連合との戦いで、その功績が認められ、カイはめでたくトーキョー大学に入った。入学式当日、カイを見つめる妖艶な美女。付き添いのアンジェラは、その眼差しに嫉妬と、それとは別の不安を覚えた。やがて情報部よりその人間の正体を知るが、時すでに遅く、若きカイは敵の手中に引きずり込まれていた。人格を変えたアンジェラは、いつにもまして困難な任務につく。
覚醒しているにもかかわらず御前さまの呼びかけに応えない一将と、幽将としての役目を自ら放棄すると宣言した三将-現世魔王の復活を目前に、十幽将たちの思いは必ずしも一つではなかった。そんな折、未だ覚醒していない若き幽将を葬るため、人間界に凶魔『濡れ吹き』が送り込まれた。その圧倒的な力の差の前に絶体絶命のピンチに陥る瀬具十斗たち。果たして彼らの運命は-。
日下百合子は、友人の結婚式に出席するために長崎にやってきた。稲佐山から街を一望しようと、ゴンドラに乗った百合子。ところが、山頂に到着してみると、同乗したカップルが血まみれになっていた。心中、それとも殺人…。途中では誰も乗りこむことができない6分間の空中密室で、いったい何が起きたの。百合子のピンチを知って鹿児島から駆けつけた水谷孝夫。事件とふたりの恋の行方は。
妹にも、親友にも、彼ができちゃって。みんな、つきあい悪くなるし…。あたしだって、17歳。好きな人、欲しいなって思うよ。あ〜あ、ケーキでも買って帰ろっと。で、立ち寄ったケーキショップで、1個しかないケーキをめぐって、生意気な男の子と大げんか。しかも、そいつ、年下のくせに、あたしに「ヒトメボレした」って言うんだよ。今回は、白城家三つ子の2番目、パワフル鈴ちゃんのお話だよ。
今日から、憧れのひとと同じ高校に通えることになった亜衣は、まだ15歳。ホント、難関校だったから、嬉しさは百倍。でも、憧れのあのひとは、部への勧誘のため、はっきりいって超かんじわるいある女のコと「恋人宣言」。許せないっ。とここまでは、フツーの恋の悩みだけど、亜衣のあのひととは、じつは二つ上のお兄ちゃんのことで…、これってあぶないよね。これから亜衣は、どうしたらいいの。うっ。
花の都ラグーザで、騎士団に志願したヴァイス。城内で見かけた美貌の剣士クィーラの従者として、見習い期間をなんとか切りぬけるのだが…。新たな災厄が。雅びな肢体と艶やかな黒髪のクィーラには両性体(セルダム)という秘密があった。クィーラに魅かれ、城主ジークムントにも対抗しようとするヴァイスのまえに、かつての盗賊仲間が現れる。そのうえ、ラグーザを狙う隣国の不可解な動きまで出現して…彼らの運命は。
みんな、元気かな。私、魔法使いのチャチャよ。ようやく大魔王を倒して、世界が平和になったの。でも、また悪い人が現われて、魔物をよびだしちゃった。平和を取り戻すには、ホーリーアップとひきかえに魔物の穴を封印するしかないんですって。それじゃあ、私、もうマジカルプリンセスになれないの…。
あたし、山田葉月。15歳の高校1年生。あたしの初恋は、12歳、小学校6年生のとき。相手は、転校生の千堂正広くん。あたし、思いきって告白する決心して、千堂くんのこと呼びだしてもらったんだけど、ダメだった…土壇場で勇気がなくなって、けっきょく、自分では告白できずに、友達に代理で告白してもらっちゃったの…。だけど、千堂くんから返事は、ナシ…。ところが、なんと、3年後-。
大好評「好きから始まる」短編集シリーズ第8弾。純愛から生まれた三つの恋の物語。修学旅行で、やっと巡ってきた告白のチャンスと友情の板ばさみに悩む、『恋の修学旅行』。いつだって、優しく見つめてくれていた男のコの、本当の恋心に気づく、『大人のレッスン』。ちょっとワルっぽい男のコに魅かれ、告白する勇気を捜す、『あの朝、海を見つめていた』。-100パーセント、ピュアな想いを描いた純愛短編集。
アリスが王様の国に誘拐されちゃった。さっそく救出に向かった胸キュンペアー。ところが、どっちを向いても王様だらけ。どうやら、“本当の王様”になるためにはどうしても足りないものがあって、それを満たすためにアリスが連れ去られたらしいの。「神様のほうが王様より偉いんじゃ」なんて威張ってないで、M1も力を借してよ。でも、メチャむずかしいパズルを解かないと進めない。早くしないと、アリスが危ない。
平凡だけど幸せな毎日は、意外にもろくてはかなくて、ある日突然、壊れてしまうもの-。そして、愛が試されるとき。すごく、とても、かなり、ツラいけれど。いま、わたしの中で、不可能を可能にする力が生まれようとしている…。前より、もっともっと幸せを感じるために。愛する人のために、あなたはどこまで強く、そして優しくなれますか…。
いつもなら、ラーメンの道具しかおいていないゆーさんの屋台。その屋台の棚においてあった、そこには不似合いな小さな宝石箱。そして、珍しく屋台を閉めて、山に行くと言いだしたゆーさん。…きっと、なにかあったんだわ。だから、こうして私たち、山までゆーさんを尾行してきたのに…。いったいどうして、宇宙人とたたかうことになっちゃったの。
聖一が、義弟に殺された-。悲報に触発され、“離婚”という結論を出したばかりの彰子につぎつぎと浮かぶ聖一と義弟彬の、どこまでも不確かな実像。平凡だけど幸せに満ちたあの七年間は、なんだったのだろうか。偶然の糸に導かれた彰子は、聖一との思い出の地金沢へ向かうが…。ふたりの少年がたどった哀しく儚い“葛藤”の軌跡と、哀しい終幕とは。
第三の鬼孔を探るため、九州・高千穂の山にやってきた卓也と薫は、突然、謎の男たちの襲撃を受ける。バランスを崩して谷川に落ち、意識を失った卓也は、藤の隠れ里と呼ばれる集落で目を覚ました。禁域と呼ばれる禁断の地を侵したため、里の男たちによって処分されそうになる卓也。それを救ったのは、薫の妹・透子だった。霊能力コンビが繰り広げる、妖しの世界のオカルト・ファンタジー第三幕。
-世界が危機に瀕したとき、ヴィシュヌ神は最後の化身カルキとなって、地上に慈悲と恩恵を与えるという…。そして、今。学園が破壊と暴力に包まれる、まさにその直前に、あの男、貴志はパリから転入してきた。その上、謎の外国人が。彼らは、彰の窮地を救うために現れたのだろうか。はるか古代インドの神々が入り乱れての、小沢伝奇ワールドの登場。金翅鳥が救うのは彰と貴志の、どんな未来。どんな縁。