1996年9月10日発売
りんご畑の樹の下でりんご畑の樹の下で
婚約者をおいて屋敷を飛び出し、イギリスの片田舎ホワイトヒルへやってきた名家の娘、シャロン。昭和初期の東北の農村、私学のお嬢様たちに「立派なお茶会を開いてやる!」と啖呵をきってしまった千恵。素敵な彼氏がいるのに、「好き」と素直に言えない高校生結子。違う時代を生きる三人の少女が、りんごの樹の下で出逢ったのは!?ノベル大賞を受賞した表題作ほか書き下ろし二篇を収録。
ないしょのプリンセスないしょのプリンセス
鈴木奏は中学二年生。幼稚園のときにはなればなれになってしまった幼なじみの航生くんのことを、ずっと想い続けている。でも、奏と航生くんのお母さん同士の仲が悪くて、奏の想いはないしょの恋だった。ある日、奏のクラスに航生くんが転校してきた!思わず「好き…」と告白してしまう奏。でも、航生くんの態度はなぜか冷たくて…。「りぼん」で大人気のマンガの小説版。
ロ-ズマリ-がささやくロ-ズマリ-がささやく
葉守フローラルアートスクールの伝統科師範・桂川薫の元へ、映画監督の南野大が“陰流”の仕事を依頼しにきた。二枚目俳優・隼康太郎主演映画のマスコット的キャラクターとして、康太郎の娘・桜子を起用するのだが、彼女は、昔起きた火災のショックによる記憶喪失で、片言の言葉しか話せないという。やがて、桜子は断片的に記憶を取り戻していくが、それは映画のスタッフの何人かにとって、まずい記憶がまざっていた。そして、それは殺人事件へと発展して…。-人媒花が活躍する傑作ミステリー、第2弾。
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