1996年発売
夏休みに入って、三雲隼人は、ある夢を頻繁に見ていた。諏訪伝承にある龍神・甲賀三郎が出てきて、石守とふたりの姫を連れて自分の元へ来い、というような内容の夢だ。どうやら聖剣に宿る春日姫と竜田姫は、三郎の地上と地下の妻だったらしい。謎の忍者部隊は、諏訪湖付近に地殻の亀裂があることに目をつけ、三柱の神の力を使って日本を分断しようともくろんでいた。そんななか、女神降臨剣が敵の手に!隼人たちは敵地に乗り込み、戦いが始まった…。
岩手県・遠野。霊峰早池峰山の麓に広がるこの盆地は、怪異と幻想の伝説を生み出して、今は民話の里と呼ばれる。その、心豊かな土地で、異変が起きた。独立心の強い東北地方の陰陽師たちとの折衝要員として送り込まれた、四国・御景家の術者四名が、現地の人間を殺し行方をくらませたというのだ。-何か変だ。心に漣を感じた次期御景家当主の野坂三吾は、急遽遠野へと飛んだ。そして又、神島家の命令を受けた志島弓生も遠野へ。事件の真相は一体何か。聖も巻き込んで、千年鬼の壮大な物語が再び開始される。
桜庭よしみはニュースキャスターになるために中学のころから猛勉強し、大学では体育会に入り、帝国テレビに入社してからは早朝のお天気お姉さんを一年間やり抜いて、とうとう報道部のレポーターになった。そんな真面目なよしみなのに、事件現場に出かけると必ず姿をくらまして中継に穴を空け、その間に事件は謎の解決を遂げている-そう、よしみの正体は人知れず事件を解決してしまう、正義の味方だったのだ。
あたし、栗倉眸。十五歳。彼はいないけど、素敵な電話友だちがいる。“人見さん”という二十五歳の青年。だけどまだ、彼の姿を知らないの。「あたし、人見さんに会いたい!」懇願のかいあって、ついにデートが実現。約束の場所には、とびきりの美少年が。でも、親友の妙子はこういった。「わたしにはだれの姿も見えなかったよ」人見さん、あなたっていったい…。
卓也の父・野武彦の手によって捕らえられ、香港から日本へと戻った薫を待っていたのは、七曜会施設での監禁だった。また、姫羅盤である薫の妹・透子も、人里離れた神社の中に封印されることになる。そんなおり、七曜会内部での分裂が起こり、同時に鬼道界からの陰の気が強まりはじめた。最大の危機を目前に、卓也と薫は…!?霊能力コンビが繰り広げる、妖しの世界のオカルト・ファンタジー第七幕。
“天使になりたい”。謎の言葉を残して、一人の少女が転落死した。警察は自殺と断定したが、少女の兄で文化人類学者の保科芳邦はどうしても納得できず、独自に調査を始める。少女・麻衣子の鞄から出てきた一枚の診察券。芳香治療室『セラフィム』。そこには“香り”で人間の精神と肉体を操る美しい少年、千堂美秋がいた。保科は次第に美秋に惹かれてゆく。その頃、都内で少女たちの謎の転落死があいつぐ。少女たちの死には何が隠されているのか?保科と美秋の恋の行方は?東京を舞台にエロスの香りいっぱいのラブ・サスペンス。
「銀」の救出に向かった先代国主と樹斎たちに、宿敵ウースー・ファンが襲いかかる!!かつてない危機に、先代国主は召喚する。自らの半身たる黄金の龍、金の守護神獣を…。シリーズ第三弾、いよいよ登場。
ブラック・セラフィムとの戦闘は惑星連合軍の勝利に終わり、銀河に再び平和が訪れた。だが、勝利と引き替えにカツヤは最愛の人を失い、心に大きな痛手を負ってしまった。一方エドは無事マチコと暮らしはじめる。事故の後遺症で眠り続けるマチコと…。そんな最中ブラック・セラフィムの残党が宇宙船ジャックを仕掛け、700人の人質をとる事件を起こした。そこに復活したカツヤ登場!なんと宿敵キム・タークを説得役に連れて事件現場へと駆けつけたのだ。カツヤの奇想天外な活躍が始まった!人気シリーズ第五弾!完結編。