2000年2月10日発売
やあ、こんちは。桜咲鈴雄です。保父を目指して専門学校に通いながら、いまだに世間から笑われつつも、ドッコイダーっていう正義の変身ヒーローもやってます。ともあれ今回は、本当の妹じゃないけど妹ってことになってる子鈴が、学芸会でシンデレラの役をやることになったんだ。ということで兄としてひと肌脱ぎ、コスモス荘のみんなにも手伝ってもらって子鈴の稽古に付き合ってきたのだけど、何とその当日に王子役の竜哉が急性盲腸炎に…。ちょっと無理矢理だけど、このピンチを救えるのはやっぱりあいつしかいない!!いくぞ、変身ドッコイダー!だけど今回は子供サイズ。
夏の甲子園を沸かせた10年にひとりといわれる怪物球児西宮光児。彼が名門帝都高校を辞めて転校したのは、なんと全野球部員9人のうち4人が女の子という、公式戦にも出られない若草高校だった。その弱小野球部は、学校のリストラ計画により、1か月後の神戸学園との練習試合に勝たなければ廃部が決定。神戸学園といえば、光児が夏の甲子園決勝で敗れた相手校。俄然やる気になった光児は、へなちょこボールしか投げられない真由美をエースに起用し、宿敵、西の怪物バッター松原率いる神戸学園に挑む!!第6回電撃ゲーム小説大賞「銀賞」受賞。電撃文庫初の本格派(?)スポコン・ラブコメ小説ここに登場。
世界って奴ァ悪意に満ちていると思わんかい?普通に生きているつもりでも、どこで足下掬われるかわかったもんじゃねえよなーオレはエンブリオ。人の心の中の殻をぶち破らせる存在。望むと望まざるとに関わらず、オレに触れたものは過剰な可能性を引きずり出され、災厄に巻き込まれることになる…そしてその厄災が今、最強と稲妻の再対決を呼ぶ。この命運を賭けた決闘が決着の時を迎えるとき、街は震撼し、高らかな炎が上がり、そしてブギーポップの奴は悪意(ウィキッド)たっぷりに運命に介入してきやがるのだ…不思議なエンブリオを巡る死闘の果てに待つのは地獄か未来か、それともー。
川崎涼介は、ビルの屋上から転落し意識を失った。見知らぬ家で目覚め自宅へと向うが、そこで目にしたものは、自分の葬式だった。浦和涼介は、帰宅途中に見知らぬ若者の転落事故に遭遇する。惨事に直面し気を失う涼介。不可解な記憶喪失の、それが始まりであった。川崎亜季は、まるで亡き兄のように振る舞う見知らぬ少年に困惑していた。だが彼女は知ることになる。自分に迫る危機と、自分を守ろうとする心を…。『タイム・リープ』に次ぐ高畑京一郎の名作、ここに文庫化。
浦和涼介は、革のジャケットに身を包み、携帯電話のボタンを押す。確信はない。だが、ただ一度しかないチャンスを無にせぬために。川崎亜季は、手の甲で目のあたりを拭ってから顔を上げた。涙に濡れたその顔で、だが確かに亜季は微笑んだ。川崎涼介は、目の前で繰り広げられる乱闘に、戸惑い、そして歓喜する。涼介は口元に笑みを浮かべ歩き出す。一度は諦めたことを果たすために。第1回電撃ゲーム小説大賞「金賞」受賞作家高畑京一郎が贈る、スーパーSF推理小説。物語が終わるとき、すべての謎は感動にかわる。
特異遺伝因子保持生物ー通称“怪”の血を受け継ぐ少女、片倉優樹はその力と銀髪から「白髪頭」と呼ばれ怖れられていた。ある日、特殊部隊『EAT』へ協力中、優樹は1人の人間の青年と出会う。青年の名は山崎太一朗。『EAT』の一員である太一朗の直情的な言動に最初は不安感を覚える優樹であったが、徐々に彼の飾らない性格に好意を抱くようになる。一方、片倉優樹を付け狙う甲種“怪”が1人。その人物、3年前殺人鬼として日本を騒がせた高橋幸児と優樹とは浅からぬ因縁があった…。第六回電撃ゲーム小説大賞「金賞」受賞のホラーファンタジー、登場。
魔道師達が幻影を描き、怪異と呼ばれるひとつ目の獣が跋扈する国“九都市”。おてんばだががんばり屋の魔道師見習いマーニに、ある日突然幸運が舞い込む。なんと“九都市”最高の魔道師フィンダルが、マーニを弟子にしたいと言うのだ。時あたかも“九都市”の命運を賭した戦のさなか。マーニはフィンダルと共にいさんで王の軍に加わる。だが戦況は苦しく、“九都市”の王はついに伝説の騎士“勝ち戦の君”の召喚を決意する。王と共に赴いた隠された都で、マーニが目にしたものは…!?第6回電撃ゲーム小説大賞「大賞」受賞作。圧倒的なスケールで贈る、正統派ファンタジー巨編、堂々の登場。