2000年発売
妖術を秘めた指輪『久遠の月』を使い、最強の人狼・黄金狼の力を取り戻した月森冬馬。しかしそれは、同時に冬馬の体を蝕む魔性の指輪だった。冬馬は急速に進む体の変調を、深雪にすらうち明けられず一人苦悩する。そんな冬馬の前に現れたのは、倒されるたびにより強力な肉体を得て甦る鬼族の男、陣内甲牙だった。自らも理由の判らぬまま、ひたすら力を求める陣内。陣内の封印された記憶に秘められた秘密とは?そして冬馬の運命はー!?第5回電撃ゲーム小説大賞で選考委員特別賞受賞の『月と貴女に花束を』シリーズ第3弾、ついに登場。
世界制覇という目標を掲げたダグート帝国による他国への侵略は、帝国の皇帝ガースンの暗殺という意外な形で幕を閉じた。これにより二つの大陸に及んだ大戦乱は一応の終結を迎えた。しかし、タジたちを襲った仮面の神剣士の正体やエルディスの神像の瞳が輝いた理由は未だ不明のまま。その謎を解明すべく、タジたちは三つのオーブが示した地へと赴く。そこで彼らは、今回の戦乱の裏側に隠された、驚愕の事実を知ることになった。
「ホテル行っちゃおうか?」一斉くんの言葉に、あたしの思考回路パニック。あたしってば、さっきまで、どうやってエッチに持ち込もうか悩んでたのに、しどろもどろになってる…。高校に入って、イメチェン大成功。桃や亜里沙も、「イケてる美由は、エッチ経験あり」って信じきってる。一斉クン、オッケーなのに。ウソつきにならなくてすむ、チャンスなのに-。
おひさしぶり、パステルです!一度は冒険者をやめようとまで思ったけど、心機一転!新たな気持ちでみんなと冒険を続ける決心をしたんだ。そして、シルバーリーブに戻ってきたわたしたちー6人と1匹のパーティは、ついに、ついに貧乏から脱出!!だってね。王女さまを助けたお礼にって、キスキン国から百万Gもの大金が届いたんだもん。百万Gだよ、百万G!もう、文句なしの大金持ちでしょ。そのお金をどうするか、みんなで話し合ったんだけど…。パステルたちの新しい冒険、エピソード1が始まるよ!
セルリアン・シティ魔道士協会のフラマルド評議長の所有する称号の服が何者かの手によって盗まれた!?ハリキッテ登場するのは協会随一の名探偵を自称する、「紫色の脳細胞」ことエイプリル=ランドマーク!!。…いや、べつにいいですけど…紫色ってひょっとして「脳ミソ腐ってる」って意味じゃぁ…。しかも勝手にリナを助手に任命…。名探偵エイプリルの推理が冴える!!(といいなぁ…)表題作のほか『プライド・オブ・ダークネス』、ミニ文庫からは『リナちゃん・おしゃれ大作戦』を収録。書き下ろし「すぺりおぉる」は『エイプリルの事件簿2(タイトル以下略)』。『すぺしゃる』は、まだまだ続くよ、どこまでも。
ジャスミンの出産を控えてケリーが総帥代理の任についたとたん無人車は暴走し強化硝子が落下し重役たちの露骨な抱込み工作がはじまった。でもね、こんなのは余興にすぎない。あの気障で自信過剰ではた迷惑な銀髪のあいつが現れたのだから私は瞬時にリミッターを解除した。ダイアナ・イレヴンス発進。
新たな植民地法締結の使命を帯び、内戦の混乱いまだ収まらぬパガンへ特使として赴くエスティ。売名行為との誹りを受けながら友の治める国との橋渡しを願う彼女は無事大任を果たせるのか?様々な苦難から逃げることなく波乱の時代を鮮やかに生き抜いた薔薇たちの物語は新時代への夢に向け今ここに幕を下ろす。
十九世紀末、退廃の都ウィーン。名誉あるバイエルン王御前演奏会の選考会に挑む薔薇の騎士四重奏団。同じ舞台上に現れたライヴァルの姿はなんと麗しき狂王ルートヴィヒ二世-まさか…あれは誰だ?人々の驚愕と感嘆の眼差しの中、かの王と生き写しの美丈夫が朗々と歌い上げる歌曲は悲劇か喜劇か、陰謀の香り漂う歌劇の幕が今上がる。
『アリス大学附属中学校』は、入試問題もユニーク。中でも、国語のひねくれぶりには、タカシやひろみたちも、すっかりお手あげ…。国語の問題って、けっこう奥が深いよね。正解がいくつもありそうだったりするし。そこでこのたび、迷える国語難民のために、中原涼&国語問題研究会が立ちあがった!『アリ中』の入試をおもしろまじめに大研究。すると、「帯たすき」の法則や「正解配置三二五四一」の法則など、さっそく新発見が…。
天本と龍村の運命的な出会いのシーンが明かされる『石の蛤』学園祭の舞台で龍村が大活躍する、感動的な『人形の恋』修学旅行先の遊園地での不思議な幽霊との交流体験の『約束の地』三つのエピソードで、天本と龍村の高校時代が語られる!“奇談シリーズ”初の短編集をお楽しみください。
第5回電撃ゲーム小説大賞“銀賞”受賞作『コールド・ゲヘナ』シリーズに待望の短編集が登場!ドラゴンが支配する砂漠の惑星ゲヘナで、人型兵器デッドリードライブを駆る龍狩り師バーンと仲間たちの活躍を描くSFロボットアクション番外編。お見合いを強要された女王メリーアン一世を助けるため、アイスたちが考えた作戦とは?(「いつか誰かが…」)ほか、バーンの知られざる少年時代を描く「君の名は…」「灼熱の方程式」など、笑いあり涙ありの7エピソードを収録。
第4回電撃ゲーム小説大賞“銀賞”を受賞した、『僕の血を吸わないで』『住めば都のコスモス荘』でおなじみの阿智太郎が初めて放つ短編集。とぼけた少年と元気でかわいい女の子が繰り広げるお笑いの世界は、くだらなくも止められない阿智パワーが炸裂。そしてさらに今回は、泣かせの世界に阿智太郎が挑戦。笑いと、ほのぼのと、グッスンがつまった必読の5作品。夏休みの読書シーズン(もちろん春も秋も冬もOK)、これは読まねばなりませんな。
僕はバード・リスキィ。僕が生きているのは、奇蹟軍と枢機軍が果てのない戦争をいつまでも続けている世界。特殊能力者“奇蹟使い”である僕と妹のアノーはこの愚かな時代を変えるべくある計画を実行したが、それは僕らの予測を超え、戦場で敵同士として出会った若者と少女の数奇な運命を導くことになる。少女の名は夢幻。彼女は十七歳の戦略兵器。そして若者は報われぬ一兵士に過ぎなかったが、実は彼、トモル・アドこそが僕らの戦争世界の運命を握っていたのだった。-これは戦い殺しあい、出会ってすれ違う人々と夢をなくした機械達の叙事詩。悪夢と未来を巡るこの凄絶な舞踏会から、僕らは逃れることができるのか…。