2000年発売
ばじっ!発条が解放され、ごとんーと音をたてて人型の物体が床に降り立つ。中世の鎧騎士を思わせるそれは、魔法を使いすぎた人間の“なれの果て”を狩る戦術魔法士たちの姿。鎧の内側に爆発的な脅威を抱える彼らを、人々は恐怖と嫌悪の念を込めて“ストレイト・ジャケット”と呼ぶ。この物語は、己が魔族化する危険を背負いながらも、黙々と魔族を狩り続ける一人の男の闘いの記録である。男の名はレイオット・スタインバーグ。超一流の腕を持つ、一匹狼のストレイト・ジャケットだ。危険を友に、孤独を胸に闘う彼の魂の行き着く先はー。「スクラップド・プリンセス」の榊一郎が放つ、ハードボイルドファンタジー遂に登場。
僕が配属された紫水晶艦隊の提督は、派手な髪にサングラス姿。規律などまるっきり無視した行動に振り回されっぱなしの僕は、軍で一番不運な副官なんだろうなー。千年に一度の太陽大接近期“夏”を迎え、惑星ベルゼイオンは、もうひとつの惑星アル・ヴェルガスへの侵略を決意した。人類初の惑星間戦争に向けて発進する“宝石艦隊”。その切り札は…変わり者の不良提督!?新感覚ヒロイック・スペース・ファンタジー、ついに登場。
私たちには、何かが足りない。まだ手に入れなければならないものがある…。男にも負けぬ、村一番の狩人サーラ。聡明で旺盛な好奇心をもつ、神官の娘トゥード。それぞれ、軍神ラーラと英知の神デュプロスを守護神に持ちながら、迷いととまどいの想いを抱く彼女たちに、過酷な運命が待ちかまえていた。六年に一度の生贄の儀-人を喰らう神に捧げられることとなったふたり。助かる道はあるのか。しかし、神のすむ“迷宮”で、彼女たちが出会ったのは、予想もしなかった『世界の真実』だった。
「それにしても、平和だよな」気が置けない仲間達に囲まれ、平凡だが平和な日々を過ごしていた富子市の高校生・木梨幸水。そんなある日、「お前さんには才能があるようじゃー」彼は不思議な爺さんと出会い、時空転移装置なるものを手渡される。スイッチを入れた彼が辿り着いた先、そこは、「この世界は、地獄だ…」崩壊した富子市だった。そして、困難な状況の中で必死に生き延びてきた仲間達が彼を待っていた。「よかった…生きてたんだ…」生還を喜ぶ幼なじみの香織。だが幸水は戸惑いを隠せなかった。「ここは、僕の世界じゃない…」電撃hpに一挙掲載され、読者人気第1位を獲得した注目作、待望の文庫化。
惑星シルウェイ訪問後、戦艦ナツミは不可侵宙域をさまよっていた。そこへ突然、謎の戦艦が現れる。それは、銀河連邦軍の連絡船カズマだった。カズマの艦長ヨシウミは、高校生の祐太郎がナツミの艦長を務めていることに驚愕し、弾劾しようとする。またAIカズマはナツミを好きになり、執拗に追い掛け回した。そんなドタバタの最中、今度は敵国ファリナス皇国の旗艦が、突如ジャンプアウトしてきた。さらにさらにクォート帝国の船団も現れて…。迫り来る敵、敵、敵!いったいどうなるナツミ!?第4回電撃ゲーム小説大賞“金賞”受賞者・橋本紡が贈るSFコメディ第3弾。
「キーパー」から暫定的に駆除処理を保留された地球人類は一安心。もっともグロウダイン帝国の鉄拳皇女に銀河連邦大尉、さらに「リヴァイアサン」まで一緒に住むことになったタツモリ家では騒動が絶えない。今日も、部屋の中に引かれた「国境」を巡り代理戦争が行われているのだが…。グロウダイン帝国突撃艦の超個性的な面々に、歩行兵器を有する自衛隊まで登場して、とっても目が離せないお茶の間スペースオペラシリーズ第2弾!鬼才・古橋秀之はいま燃えています。
神なる大樹に招かれたアスカら地球人は、途中ブラナーの導きによって立ち寄った「禁域」で、惑星マサラの秘められた過去に触れる。一方スリウォンにさらわれたスーリヤは、やはり神なる大樹のもとに招かれるが、そこで自身の出生の秘密を知らされ、破滅へと向かうマサラのため真巫女へと覚醒させられた。さらにケインズ財閥の特殊部隊が、マサラの秘密を狙い、村を襲いはじめるー。他、文庫未収録の短編を加えた完全版第二弾登場。
食えば食うほど強くなる秘拳「爆食拳」の使い手・ミルフィは、食物エネルギーを戦闘力に換える特殊な体質のせいで、いつも腹ぺこ。「年頃のオトメなのに大食いなんて恥ずかしいっ!」-体質改善を誓ったミルフィは、食にまつわることならば、どんな悩みも解決してくれるという伝説の「料理仙人」に会うため家を出たが…。偏食銃士ガナックと大食い拳士ミルフィの世直し(は、あんまりしてない)旅の、はじまりはじまり〜。
ルリ子の迷い、麗子の悲しみ、フェイの怒り、浮矢の決断、番長の熱血…。「ゲートキーパーズ」ヒロイン達の本当の気持ち、ヒーロー達のもう一つの姿を、アニメ最強スタッフが涙と笑いと愛情いっぱいに描いた、完全オリジナルエピソード集。さらに、山口宏による感動のTVアニメ最終回脚本と、佐藤順一総監督の解説までも収録!「ゲート」の全魅力を凝縮した究極のファンブック、“真”「ゲートキーパーズ」。
惑星ベルゼイオンからの大遠征艦隊「宝石艦隊」に対し、惑星アル・ヴェルガスの宇宙艦隊は、奇策を用いてその出鼻をくじくことに成功する。だが、圧倒的な戦力を誇る「宝石艦隊」は、当初の計画どおりに惑星アル・ゴ攻略を開始した。不良提督ランディスヴァーゲンが乗り込む「静かなる紫水晶」も、初めての実戦を迎え緊張に満ちていたーただひとり提督を除いては…。新感覚ヒロイック・スペース・ファンタジー、絶好調の第二弾。
茨城県、鹿島。-大地を震わせ万物の生命を育む東方木気の地は、いまだ霊力を回復する兆しがない。その切迫した状況に、ついに中央は使役鬼を派遣するよう、『本家』に申し出た。鹿島神宮に赴いた弓生と聖は、そこで起こった怪異を目の当たりにする。湿地と化した境内、蠢く蛇の群れ、散乱する魚の死骸…。そしてついに、かつて抹殺された神が人々の前に姿をあらわした-!まつろわぬものたちの怨念こもる茨城の地で、二人の鬼を待ちうけていた運命とは…。
南海で発見された謎の海洋生物は「スピード・フィッシュ」と名付けられた。恐るべきスピードで船舶を襲い、一瞬にして鉄骨を溶かし、刺激性ガスで空気を汚染する。島嶼部ではガス中毒で多くの死者が発生。しかも、その個体は発見されるたびに巨大化し、とうとう空中を跳躍して内陸部をも襲う勢いに。小笠原・伊豆諸島を北上し東京湾を目指すかのような出没状況が報告されると、都心は大パニックに。避難を急ぐ人々で交通網は麻痺、強盗や暴動までが頻発。ついに政府は、陸海空の三自衛隊に治安出動命令を出した。謎の生物と人類の戦いの行方は-。
小さく貧しい国クマリでは、代々、全国の少女の中から選ばれたひとりが、女神の化身としてその名前「ヤクシー」を継ぐ風習があった。ある日、隣りの大国ストゥウラがクマリへの侵略を開始した。敵兵に怯える街中で、青年僧シュシと雑誌記者ジェイは、ヤクシーの少女と出会う。だがその時、少女の背後からはストゥウラの追っ手が迫っていた。執拗な追跡を避け三人の逃避行は始まるが…。
地球を目指すヴォイジャーが感知したテトリオン・ビーム。それは艦をデルタ宇宙域へ強制転送した管理者のはなった物に酷似していた。はたして、もう一人の管理者が存在するのか?ジェインウェイは艦の針路をビームの発射された方向へと向ける。しかし、その進路上にあるクリア星団は、ハチャイとプニアと呼ばれる巨大国家が、数世紀にわたる戦争を続けている紛争地帯だった!はてしなき戦いに巻き込まれたヴォイジャーの運命は。
砂と岩の砂漠の真ん中で、キノは空を見上げていた。晴れている。 頭を下げて、石造りの口を開ける井戸を見た。涸れている。 「だから言ったとおりだよ。最初からこれじゃあ旅なんて無理だよ。キノ。旅人に一番必要なのは、決断力だよ。それは新人でも、熟練の旅人でも同じ。違う?」 「いいや、エルメス。それはきっと運だよ。旅人に一番必要なのは、最後まであがいた後に自分を助けてくれるもの。運さ」 人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。短編連作の形で綴られる、今までにない新感覚ノベル第2弾!!
駒犬銀之介は見事に潰れた目玉焼きを前にして、ため息交じりに呟いた。「ちゃんとした目玉焼きが食べたい」。しかしそれは叶わぬ夢。なぜなら月のような卵を一目見たとたん、銀之介は狼男に変身してしまうのだ…!?この秘密がばれたために、銀之介は幾度となく転校を繰り返してきた。そいでもって今回転校してきたのが飯波高校。『僕の血を吸わないで』の舞台にもなったここには、立場をかえてあの倉地香がいたりもして…。あのコンビが新たに放つ、ファン待望の新シリーズ。
1939年ー。G機関による「機甲都市化計画」は着々と進行しつつあった。独逸全土で地脈加速炉が建設され、国家防衛の要となる巨大航空戦艦の建造が急ピッチで進められていたのだ。独逸の動きを危惧した反独隊は、独逸防衛の要である航空戦艦の破壊と、極秘に行われていた発掘作業による発掘物を奪取するため、行動を開始した。再び伯林で出会ったヘイゼルとベルガーは反独隊と合流。独逸軍の暴走を阻止するため、闘いに身を投じていく。はたして、ヘイゼル達は独逸の「機甲都市化計画」を阻止することができるのか?そして、全ての人々の運命を変えゆく発掘物の正体とは…。「機甲都市伯林」待望の続編。