2001年発売
「にょわあああああ〜」パシフィカの間抜けな悲鳴が静けさを突き破る。「あぶ、あぶあぶう」執拗にパシフィカを襲う、愛らしい顔と涎まみれのちっちゃい手。なんと、三姉兄妹は追われる身でありながら赤ちゃんを拾ってしまったのだ!!新しい家族が出来てはしゃぐパシフィカだったが、ミルクにおむつに夜泣きと、問題は山積み。さらには、子育てに疲れ果てた彼女たちの前に怪しい男たちが立ちはだかる。人買いか?はたまた新手の刺客か?子育て“ごっこ”を通して真の家族のあり方を描き出す、ハートフルファンタジー第七弾。
対面する世界・セレスティアからやってきたメルディが告げた言葉は「エターニアを崩壊させようとしている者がいる」との衝撃的な内容であった。それを阻止すべく初めてセレスティアに渡った主人公リッド、ファラ、キールの三人が目にしたのは、故郷インフェリアより遙かに進歩した科学の存在だった。だが、本当に崩壊を防ぐ鍵は、科学の力ではなく、リッドたち自身が握っていたーメインシナリオ編、ここに完結。
“世界の敵”とはなんだろうか? ヤバいことばかり考えている奴がそうだというのなら、この世は既に敵だらけだろう。 このオレ、霧間凪には難しいことはわからない。だがその善悪の境界線みたいな所をブギーポップの奴は歩いている気がするし……そしてオレが中学生の頃に出会ったあの変わり者の女、九連内朱巳もまた、両方にまたがる場所に立っていた気がする。悪を恐れず、善に怯まずーーあの「傷物の赤」はそういう少女だったーー生命を停められた被害者たち。どこから襲ってくるか予測不能の敵。無為なる危機に対し霧間凪は如何に戦うのか。そして背後には迫りくる黙示録の予兆が……切ない恋心が“心のない赤”に変わるとき、少女は何を決断するのか。
阿智太郎&矢上裕のゴールデンコンビが放つ『住めば都のコスモス荘』お祭り企画本がついに登場!電撃hpコミックスペシャルに掲載され、大好評を博したコミック47ページをドドーンと巻頭に。また阿智太郎が書き下ろした笑いと涙(?)の小説を2本収録。コミック&小説で贈る、コスモス荘キャラクター総出演の夏休みドッコイ珍騒動は、抱腹絶倒間違いなし!さらに阿智太郎&矢上裕の秘密がテンコモリの爆笑スペシャル対談、ここでしか見られないキャラマル秘ファイルなどなど、読まなきゃ損な企画が目白押しだ。
英国軍による独逸本土への大規模空爆の日が迫っていた。それに対し、独逸G機関は西の守りを固めるため、言詞砲塔を搭載したガルド級航空戦艦“葬送曲”をついに実戦配備する。一方、反独隊に入隊したヘイゼルは、ベルガーと共に独逸に潜入。反独隊の長ペイルの救出と、独逸空爆の支援のため行動を開始した。国家の存亡を賭け「機甲都市化計画」を進めるG機関と、それを阻止すべく独逸国内に侵攻する連合軍。両軍の戦いは熾烈を極め、そして、“大障壁”と呼ばれた時代の後に全ての歴史が再構築された「都市シリーズ」の世界で、再び独逸は崩壊の危機を迎えようとしていた…。「機甲都市伯林」待望の続編。
“世界の敵”とはなんだろうか?ヤバいことばかり考えている奴がそうだというのなら、この世は既に敵だらけだろう。このオレ、霧間凪には難しいことはわからない。だがその善悪の境界線みたいな所をブギーポップの奴は歩いている気がするし…そしてオレが中学生の頃に出会ったあの変わり者の女、九連内朱巳もまた、両方にまたがる場所に立っていた気がする。悪を恐れず、善に怯まずーあの「傷物の赤」はそういう少女だったー生命を停められた被害者たち。どこから襲ってくるか予測不能の敵。無為なる危機に対し霧間凪は如何に戦うのか。そして背後には迫りくる黙示録の予兆がー切ない恋心が“心のない赤”に変わるとき、少女は何を決断するのか。
霊視能力を使い、占い師のバイトをしていた主人公の賀茂是雄。偶然クラスメイトの律子に現場を目撃され、学校で噂の「呪いの教室」の除霊を引き受けるハメになる。しかし、自分だけでは太刀打ちできないと悟った賀茂は、守護霊を召喚することに。現われたのは、自身をアブデルと名乗るロリコンの熾天使だった。呪いの教室は悪魔が原因だと見当をつけた二人は早速悪魔探しを開始。薄幸の美少女たまに目をつける。実は彼女、全くの無自覚のうちに強烈な妖気を垂れ流していたらしい。同情した賀茂は、たまを救おうと立ち上がるが…。第7回電撃ゲーム小説大賞「金賞」受賞作。笑いと涙のシニカル学園コメディ。
古都・京都で一匹のアヤカシが殺された。復讐に走ろうとする京都のアヤカシたちを抑えるため、また謎に満ちた犯人を見つけるために片倉優樹は、かつての同僚・帆村夏純と共に京都に向かう。非協力的なアヤカシ連中と人間の警察に手を焼きながら、優樹らが見いだした真実とはー?一方、休暇を取り実家に戻っていた山崎太一朗は一人の女性と出会う。かつて交際し別れそして別の男性と結婚した彼女と話をした太一朗の脳裏に去来するものとはー?人気シリーズ第五弾、ついに登場。
黒山の人々と共に生きていく決心を固めたマーニ。だが、厳しい冬の訪れとともに、事態は不穏な方向に動き始める。盗賊達の一の頭「凶運のチャズ」が、盗賊王ゴヴァナンと決裂。公然と叛旗を翻したのだ!一方「谷間の都市」オク=トゥムでは、ホリンが父殺しの罪に怯え、徐々に心の平衡を失いつつあった。そして、未来の歌に歌われる「スールの日」。魔道王スウァルタは遂に、黒山攻撃の命を下すが…。第6回電撃ゲーム小説大賞「大賞」受賞作第4弾。「凶運のチャズ」編、いよいよ感動の完結。
時は平安。陰陽道の名門に生まれたにも関わらず、家業である陰陽道を捨て、文章道を選んだ一人の青年がいた。青年の名は慶滋保胤。保胤は大陰陽師・安倍晴明の依頼に応じて近頃都に現れた外法師の素性を調べ始める。だが、それはとてつもない怨念と呪いが渦巻く事件へ保胤を導くきっかけに過ぎなかった…!魑魅魍魎がうごめく平安時代の闇ー。いま、闇から滴る魔が世界を狂わせ始める…。第七回電撃ゲーム小説大賞「金賞」受賞作、登場。
大気制御プラントの暴走と戦争により、人類は滅亡の危機に瀕していた。存在の『情報』を書き換えることで物理法則すら操る「魔法士」の少年、天樹錬は、世界にただ七つ残された閉鎖型都市「シティ」のひとつ、神戸シティに輸送される実験サンプルの奮取の依頼を受けるが、サンプルとは、フィアという名の少女だった。一方同じく魔法士の「騎士」黒沢祐一は、「シティ」存亡の鍵を握るフィアを取り戻すため、錬を追う。それぞれに守りたい人々のため、ぶつかり合う錬と祐一…しかし、彼らの知らぬ所で、恐るべき陰謀が動き始めていた!第7回ゲーム小説大賞銀賞受賞作。
第二次世界大戦に勝利した第三帝国は、欧州を制圧した強大な軍事力をもって新たな戦争を始めようとしていた。本土を奪われた英国と同盟関係にある日本は、その脅威に備えるべく密やかに行動を開始。強力な兵器を装備した歴戦の強者達がひきいる第三帝国を相手に、戦歴のない若者達を多く含む日本が、総力をあげて立ち向かう。1948年5月、ついに第三次世界大戦が勃発!合衆国侵攻作戦「ゴールド」が始動する。合衆国と日英同盟を相手にした、第三帝国の全世界規模の戦略が始まったのだ。書き下ろし短編を収録したレッドサンブラッククロス通巻第一巻。
『君のことが忘れられない』-花束、コンサートチケット、無言電話、そして爆弾!25歳のOL平居静香に、ストーカー行為が執拗に繰り返されている。探偵への依頼は、決して姿を見せないストーカーの正体を突き止めることだ。その探偵の名は御倉学。子供を事故で失い、妻と別れた男。筋力トレーニングと酒の力で精神の均衡を保っている男。探偵の流儀に人一倍こだわる男…。御倉が辿り着いた犯人は、一年前に死亡していた!一体、ストーカーは誰?御倉は静香を救えるのか?新星が放つ傑作書き下ろしサスペンス。
日露開戦前夜の満州は、まさに内憂外患であった。ロシア側はコサック騎兵隊を率いるマドリドフ大佐が、日本側は「満州義軍」を名乗る花田中佐が、それぞれ満州の馬賊を味方に引き入れようと工作していた。また、満州の中心地・奉天は藍天蔚という馬賊頭目に占拠され、さらには、この藍天蔚、清朝皇帝の光緒帝を拉致しているのだ。満州の、いや、清国の危機である。藍天蔚を倒し皇帝を救出するため、拳法の達人で広東の英雄・黄飛鴻が立ち上がった。銃弾飛び交い、日露の思惑が交錯する過酷な戦いの渦中に飛び込む黄飛鴻。謀略馬賊を相手に、果たして勝算はあるのか?大活劇巨篇第二弾。
掌には、小さく冷たい手の感触が、まだ消えずに残っていた…七歳のときに、航空機墜落事故で両親と弟を失った川田康生も、いまや高校生。しかし、弟を助けられなかった悔恨は、彼の心から消えさってはいなかった。高三直前の春休み、友人の萩原千尋とふたり、学生寮に居残っていた康生のまえに、ひとりの新入生があらわれた。そして、それと時を同じくして始まった異変。学園の森に刻まれた“封印”が、解かれようとしていたのだ-。翻訳や書評の分野で活躍する柿沼瑛子の初の長篇小説。
「え…えええええええええっ!」「ば、馬鹿なー」弥生三日の雛祭りー男所帯ながら、ちらし寿司などを愉しく食していた天本と敏生は、その夜、テレビのニュースに目をむいた。京都で、平安装束の謎の男が、刀で通行人を傷つけ、行方を晦ましたというのである。が、その男の顔はまぎれもなく、「たっ、龍村さん…!」-それが思いがけぬ事件の発端であった。
“七つのオーブを集めよ。さすれば虹の門が開かれん。”この謎めいた言葉と、1枚の地図。それが、わたしたちに与えられたすべてだった。-なーんて。でもでも、すごいでしょ。まるでほんとのクエストみたい!何せレベル18の冒険者だって解けなかったといわれる、いわくつきのクエストなんだよ。もうやるっきゃないって感じで、わたしたちー6人と1匹のパーティは、地図にある“最初の場所”を目指したわけ。ところが、とんでもないことが…!?パステルたちの新しい冒険、エピソード2もますます目の離せない展開に!!
新設された獣の牙ベルディア砦の団長に就任した、鬣の民の承認者リュース。彼のもとに、配下の傭兵たちからある報告がもたらされる。手練の傭兵たちの無残で不可解な死。そして、おぼろげに浮かび上がる驚愕すべき事実ー。ベルディアの密林に広がる、不吉な暗運の予兆。それは同時に、変わりつつあるクリスタニアの未来をも揺るがしかねない重大事。砦の運営という重責を担う者として、リュースや幹部連が砦を空けることはままならぬ。歯がみしつつ聞く、信ずべき仲間たちのもたらす情報は、いったいどんな結論を導きだすのか…。気鋭の作家陣が織りなす、『傭兵伝説クリスタニア』連作の導入章。
電撃hpに一挙掲載され、読者人気第1位を獲得した『時空のクロス・ロード』のシリーズ第2弾。「あんたって、自分の運が悪いくせに、自分より不幸な人を見ると一生懸命になっちゃうのよねえ…」。親友も嘆くほど、運に見放された少女・朝霧夏実。ある日、そんな彼女の前に謎の爺さんが現れる。「わしは、お前さんの不運を幸運に変える事ができる。どうする?やってみるかね」。爺さんから渡された不思議な装置。そのスイッチを押した夏実が辿りついたのは崩壊した東京だった。「こんなめちゃくちゃな世界で…一体どこが幸運だっていうのよ!」。当惑する夏実。だがそこで、彼女は忘れられない夏を体験する事になるー。