2002年発売
そうーー。 この世界は美しく、そして輝いている。 ボクの心を落ち着かせ、なごませてくれる。辛いことを忘れさせてくれる。それが、ボクの心がおかしくて、狂っていて、壊れていることの証明だとしても……。 それでもボクは、そう思えることを幸せに思う。思える今を大切に思う。 さあーー。 ボクはこれからもこれを見続けよう。ボク以外の世界中の人が、これを美しくないと吐き捨てても。そう思うことが、これ以上ないほどの間違いだとしても。 ボクが、これを美しいと思うかぎり。 人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。短編連作の形で綴られる、大人気新感覚ノベル第5弾!!
元捜査第六課所属のアヤカシー八牧はひとつの決断を下した。仲間を攻撃し命を奪う可能性のある“存在”、そいつをこの世から抹殺し仲間を守るために自分は考えうるすべての手段を使うーと。一方、八牧が付け狙う“存在”-山崎太一朗は混乱していた。鬼斬りの寄生が進み、アヤカシが近づくたびに意識の連続性が断たれるようになったためである。山崎の必死の願いにも関わらずさらに意識の変容は進み、そして…!!アヤカシの命を吸い、人間の魂を奪う鬼斬りの最初の一本ー童子斬り。今、その“童子斬り”を巡り、戦いが始まるー。
図書館の本にまつわる三つの約束事。一、図書館にある『持出禁止』の本は、できるだけ読んではいけない。それには呪われた本が混じっている。二、著者の死後に書かれた本。これは決して読んではいけない。死の世界へと引き込まれてしまう。三、本を読んでいる途中に寒気がしたら、決して振り返ってはいけない。その時、あなたの後ろには死者が立っている。日下部稜子の持ち物に借りたはずのない一冊の本が混ざっていた。表紙の裏に押された『禁帯出』のスタンプ。その本を「自分が返す」と言って持って帰った稜子の姉が首を吊って死んだとき、何かが動き始めた…!人気の現代ファンタジー第3弾。
年明けが迫る大晦日の夜。神社へ二年参りに出かけた賀茂たちは、近くの遊園地で新年祝いの花火を見る事に。帰り道にある墓地公園からの眺めが絶好だと、怖がるたまを強引に引っ張ていく。しかし夜中に墓地といえば、幽霊が出るのがお約束。それも現れたのは出番もないまま(1)巻でいきなり死んでしまった、たまの親友「朋ちゃん」だった。現世に残した未練を晴らすべく、あの世から里帰りしてきたらしい。が、肝心の未練は記憶喪失。無事成仏させるために、賀茂たちは朋の未練探しを始めるのだが…。大人気シリーズ第5弾。
ヒマラヤ山脈上空2万メートルに浮かぶ極秘の研究施設ーそこは自らの肉体を変化させて戦う特殊な魔法士“龍使い”の実験場だった。フリーの便利屋“魔法士”ヘイズは、施設に潜入し実験データとサンプルを持ち帰るという依頼を受ける。実験体の暴走の可能性を聞かされていたヘイズは、そこに暮らす4人の少年少女の天真爛漫さにとまどいつつも、交流を深めてゆく。しかし彼らには、恐るべき秘密が隠されていた…。滅亡へ向かう近未来を舞台に、物理法則すら操る“魔法士”たちの戦いを描く人気シリーズ第2弾。
そうー。この世界は美しく、そして輝いている。ボクの心を落ち着かせ、なごませてくれる。辛いことを忘れさせてくれる。それが、ボクの心がおかしくて、狂っていて、壊れていることの証明だとしても…。それでもボクは、そう思えることを幸せに思う。思える今を大切に思う。さあー。ボクはこれからもこれを見続けよう。ボク以外の世界中の人が、これを美しくないと吐き捨てても。そう思うことが、これ以上ないほどの間違いだとしても。ボクが、これを美しいと思うかぎり。人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。短編連作の形で綴られる、大人気新感覚ノベル第5弾。
それは男にとってちょうど十番目の仕事だった。郊外にあるとても小さな村からの仕事依頼。「いつ私を殺すのですか」血の色の髪と瞳を持つ少女は、村に現れた男にそう言った。少女の紅い瞳と髪は、彼女がヒトで無いことの証。そして、彼女の前に現れた男はヒトでないものー魔族ーを狩る戦術魔法士。生きる意味が分からない少女と生きる価値すら見い出せない男。どこか似ているレイオットとカペルテータの出会いはあまりにも残酷すぎた。そんな二人の出会いもさらなる悲劇の幕開けに過ぎなかったとは、その時の二人には知る由もなかった。その時、二人に何が起きたのか。謎に包まれた過去が今、明かされる。
おバカでも風邪はひく。自宅で寝込む銀之介を見舞おうと、特製出前うどんセットを携えて、駒犬家を訪れた七味唐子。しかしそこには意外な先客が…。目下オオカミ狩り保留中の狩谷楓が、ソーセージを手に銀之介のお見舞いにきていたのだ。なんとなく火花を散らす唐子と楓であったが、楓が持つ不思議な能力「動物占い」に興味津々となった唐子は、無理やり楓を引き連れ、ルンルン気分で町に繰り出した。それが災難の始まりとも知らずに…。
“宇宙人に妹をさらわれた”と言うちょっと変わった過去を持つ高校生・堂島コウ。その彼のもとに突然現れたのは色とりどりのエナメルのベルトを要所要所に巻いただけと言う奇抜(?)なファッションの少女で、しかも“自称”悪魔だった。さらにその“自称”悪魔の言うことには「一昨日あなたの望みは叶えられました。その魔力を感知して、あたしは来ました。契約を履行し、魂をいただくために」まったく身に覚えのないコウは果たして、自らの無実を証明できるのか!?それとも…。第8回電撃ゲーム小説大賞銀賞受賞のファンタジックミステリー、登場。
「君はゴーダ家の正統な後継ぎだ」そのひと言が、トールの運命を変えた。貧しい孤児の少年は、一瞬にして名家の御曹司となり、見も知らぬ祖母の待つザイン島へとやってくる。だがトールは知らなかった。その帰還がザインはおろか、大陸全土を揺るがすような事件の発端となることを。人々の身体を密かに蝕む灰土病、頭に鳥のような冠毛を持つウィーズル達。青白い鋼鉄と灼熱の溶鉱炉。陰謀渦巻くザイン島で、少年の冒険が、今、始まる。第6回電撃ゲーム小説大賞大賞受賞作家円山夢久が独特な世界観を壮大なスケールで描く、冒険ファンタジー。
“ミチビクモノハカケタルツキノナマエ”監視役を解任された香澄は、なんの前触れもないまま、恭介たちの前から姿を消した。彼女が残したものは、たった三行の意味不明のメッセージだけだった。わずかな手がかりを頼りに、香澄の行方を追う恭介。そんなときに現れた少女、皆瀬梨夏が、困惑する恭介に告げる。「あたしが、あなたの新しい監視者よ」そのころ香澄は、統合計画局の本部で、レベリオン原種最後の生き残り“紫焔”と出会っていた。彼の口から明かされる、統合計画局の怖ろしい秘密とは…?ついに語られる香澄の過去。そして、第二段階レベリオンの真の能力。クライマックスに向けて加速するハイブリッド学園サスペンス第4弾。
人の命は、二つの要素ー“魂”と、“魄”から成り立つ。そして人が死んだ時、魂魄は“魂”と“魄”に分離し、“魂”は天へ、“魄”は地へ還る、と言う。今、一人の悪名高い貴族が倒れた。知らせを聞いて駆けつけた安倍晴明の息子ー吉平は、その貴族の魂魄のうち“魄”が失われていることに気づく。いったい何がその貴族の身に生じたのか?“魄”の筋を手繰っていくうちに現れたのは父である晴明とそして陰陽寮にまつわる十一年前の因縁だった…。第七回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞シリーズの第2作。
うわぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜ん!王都の大通りに涙をまき散らしながら自転車で爆走するリリカ・アーヴィング16歳。超絶美形の騎士で幼なじみのユリウスと会うため、ハニーベル村からやってきた彼女は、“ユリウス様FC”のお嬢様に「田舎者、タヌキみたい」と散々ないわれよう。でも、リリカは負けない!「キレイ」は気合いよ!魔法美容師見習リリカと、お師匠ティファニーが巻き起こす、猪突猛進!ハートフル・ファンタジー。
二十一世紀初頭。「刀京」と名を変えた街ー東京は、犯罪者「愚連」とそれを追う者達「始末」で溢れ、異様な喧騒を見せていた。父を殺した愚連を討つため、始末として生きる決意で刀京へとやってきた雅は、年下の始末・明とともに次第にその名を馳せていく。しかし、人を殺害する権利を有した始末としての生き様と、明への想いに揺れ、何が己にとっての真実であるのか苦悩するようになるー。第3回「えんため大賞」ドラマ企画書部門受賞作の小説化。
やっとの思いで帝国との和平交渉に漕ぎ着けたリュナン。だが、その会場に突如として聖竜ラキスが現れる!!リュナンとホームズの本当の敵は、4人の竜の巫女たちを狙うグエンカオスであった。エンテ、そしてカトリにも魔の手が延びるが…!?人気ノベライズシリーズ、遂に完結。
霞が関の内閣府ビルで、総理大臣を長とし、全閣僚と重要産業の代表者、有識者を集めて、災害対策会議が行われていた。気象庁技官の報告によると、日本列島がわずか二週間で50センチから1メートル水平方向に移動しているらしい。観測史上ない異常事態に首脳陣はどよめいた。そして、山水ジオテクノの面々と鉄床石探しに精を出す竹葉要平のもとに、内閣府の防災担当参事官・福部が訪れる。白穂県で増加する地震と鉄床石との関係は…。
16歳の誕生日を目前に、元の世界に帰れなくなったおれ、渋谷有利。家族の顔を思い出すとちょっと胸が痛いけど、過保護で優秀な臣下たちに囲まれて、なんとか魔王業を続けている。しかし、真魔国でそれなりに平和な日々は「魔王様のご落胤」を名乗る少女の登場でうち破られた。…ところでさ、ゴラクインってなに。えっ隠し子?誰の。-はぁ?おれのぉ!?噂のハイテンション・ファンタジー、やけのやんぱち第4弾。