2005年10月11日発売
空には、暖かい午後の太陽が浮かんでいました。なだらかで大きな丘を登った時、丘の向こうが見えた時、キノは驚きの声を出しました。「あれ? なんでだろう」急ブレーキをかけられて止まったエルメスも、「おや」やっぱり驚きました。そこには国がありました。広い草原に、城壁が見えました。白い城壁が、大きな円を描いていました。--キノとエルメスが辿り着いたのは、城壁が続く大きな国。そこに国があるとは聞いていなかったので驚きつつ、入国するための門を探して走り続ける。しかし……。(『城壁の話』)他、全15話収録。
空には、暖かい午後の太陽が浮かんでいました。なだらかで大きな丘を登った時、丘の向こうが見えた時、キノは驚きの声を出しました。「あれ?なんでだろう」急ブレーキをかけられて止まったエルメスも、「おや」やっぱり驚きました。そこには国がありました。広い草原に、城壁が見えました。白い城壁が、大きな円を描いていました。-キノとエルメスが辿り着いたのは、城壁が続く大きな国。そこに国があるとは聞いていなかったので驚きつつ、入国するための門を探して走り続ける。しかし…(『城壁の話』)他、全15話収録。
カノジョたちから「ひーくん」と呼ばれる僕の日常。それはつまり、カノジョたちの食事をつくり、宿題をみて、ときには慰め…ようは一緒に暮らしながらー謎の侵略者から世界を守ることだった。いったいどうしてこんなことになったのか皆目見当もつかないが、今以上に説得力をもつ状況はこの世界になにもない。…まあ、こんな学生生活もありなのかもな。巻末には「電撃萌王」連載時も大好評だった、後藤なお氏による1ページ漫画「裏・いーじすまんが」を完全収録!谷川流が贈る、ハートウォーミング“萌え”ストーリー。
エスケープ×エスケープ。僕は、悪意に満ちたその世界から、彼女の内なる世界へと迷い込んだ。夢と希望で形作られた欺瞞の世界を破滅に追いやるために。言ってやるんだ。ざまあみろ、そしてごめんなさいって。冬のプレハブ小屋で出会った彼女。黒髪ロングで、とても薄着で此処にはいない向こう側の女の子だった。もうすぐ、世界が終わってしまうかも。そんなときに、ふたりは出会い、ことばを交した…。広がる其処は、きみとぼくのインサイド・ワールド。第5回電撃hp短編小説賞「大賞」受賞作。
新学期になり、生徒副会長として新入生を迎えた吉村護です。まだ実感が湧かず失敗ばかりですが、絢子さんも応援してくれているので、しっかり生徒会長の汐音さんを補佐して頑張らなくちゃ!さてさて、今年の新入生は“絢爛世代”と呼ばれるほど優秀な生徒が多いようです。東ビ大附属にとってはとてもいいことなのですが、歴代二位の成績で入学した娘がなぜか絢子さんを敵対視してまして…。彼女の行き過ぎな行動に、絢子さんもお怒り気味です。でも、絢子さんの凄さを悟った瞬間から、彼女の行動に異変が起きてー!?新学期早々、波乱の幕開けですよー!?激ピュア・ラブコメ第7弾。
埼玉県所沢市を舞台に巻き起こる様々な出来事。斧男が巻き起こすベッドの下の都市伝説、いきなり天井を破って舞い降りた魔法少女、自らを勇者と名乗る住人たちが忽然と消えた孤島、そして、様々な人々が絡み合う悲劇の結末ー。それら全ての事件には必ず一人の人物が絡んでいた。その人の名は針山真吉。憎めない顔をしていて、眼鏡以外にほとんど特徴のない普通の人。四人家族の主。そんな彼が何故に毎回事件に巻き込まれるのか?果たして針山さんとは何者なのか?そして、世界の中心には何があるのかー!?人気イラストレーターコンビで贈る短編連作、電撃文庫で登場。
“困っているものを助ければ幸運の鍵になる”という幼馴染みの占いを信じて、いじめられていた仔猫、募金のお姉さん、汚れた桜を助けた水上弘司。その夜、いきなり彼の家に訪ねてきたネコマタ美少女&鶴女の美女&神様美幼女から、それぞれのはにかみ求愛を受けた弘司は、一生付き添われることになったのです。一つ屋根の下で賑やかに生活する弘司の周りも夏真っ盛り。管理人さんの一声で海旅行が決定し、みんなそろって出かけるんだけど…。キーワードは、海水浴、浴衣、夏祭り、素直になれない幼馴染み、兄想いの妹、そして△▽△-!?真夏の夜のトリプル赤面ラブコメディ第二弾の始まりです。
夏目智春は一見ごく平凡な十五歳。しかし、幼なじみの美少女、操緒の幽霊が憑いていて、なんと彼女は機巧魔神という、とんでもないモノになったりして、もはや平凡とは言えなくなりつつある。そんな智春が通う洛芦和高校恒例、新入生オリ合宿。それはお気軽な学校行事のはずだった。目的地ののどかな湖に、謎の未確認生物が出現するまではー。第一生徒会から怪獣退治の依頼を受けた智春たち科學部の御一行。怪獣退治の期限はわずか三日間。しかも遭遇した未確認生物は、智春の機巧魔神でも歯が立たないような化け物で…。大好評スクールパンク第2弾。
アタシは日本橋えるな。花も恥らう14歳。女のクセに気が強いとか、ちょっとイジワル、なんて言われることもあるけどね。そんでもってアタシん家に居候することになったのがワルガキッド。24世紀からやってきたロボットらしいんだけど、やんちゃなくせにダメダメで、アタシはワルオって呼んでる。本人は史上最強最悪の犯罪ロボットって言ってるけどね。そんなアタシの家に、今度はメイドロボットが未来からやってきた。家事を全部やってくれるんだって。それはラッキー、って思ってたら、なにやらワルオの様子がへん。もしかして二人(?)は知り合い?ねぇーどういうこと。
タートム侵攻の報を受け、国境に先行したベルナルフォン。兵力で勝るタートムの軍勢を相手に、善戦するアルセイフ軍だったが、その裏にはある“特殊な部隊”の活躍があった。遅々として進まぬ戦況に、タートムの将軍カルバイの要請を受けたシズヤ率いる裏切りの暗殺者達がついに動き出す!突如現れた“空からの刺客”に撤退を余儀なくされるアルセイフ軍。さらにベルナルフォンはその責を問われるが、その時、援軍として現れたのはー!?数奇な運命に翻弄される少年・少女達。その裏で、国を守る男達のもう一つの戦いが始まるー!人気シリーズ第8弾。
「人間じゃなくて“爆弾”?」「はい、そうです。最新型ですよ〜」。ある日、空から落ちてきた50ギガトンの“爆弾”は、なぜかむかし好きだった女の子に似ていて、しかも胸にはタイマーがコチコチと音を立てていてー「都心に投下された新型爆弾とのデート」を描く表題作をはじめ、「くしゃみをするたびに記憶が退行する奇病」「毎夜たずねてくる死んだガールフレンド」「図書館に住む小さな神様」「肉体のないクラスメイト」などなど、奇才・古橋秀之が贈る、温かくておかしくてちょっとフシギな七つのボーイ・ミーツ・ガール。『電気hp』に好評掲載された短編に、書き下ろしを加えて文庫化。
「人類を代表し、宇宙人と友好条約を締結した」-アメリカ大統領の突然の発表に、世界に激震が走った。彼ら三種族連合移民船団ートリオンの宇宙船は数十年前から地球人類の調査を行い、各国政府と接触をしていたというのだ。だが平凡な高校生・芹沢望にとって、それは「直接は関係ない大ニュース」のはずだった。トリオンと地球人の間に生まれた美少女・絹が芹沢家にやって来るまでは…。地球の常識を知らないうえ負けず嫌いの絹と、ことあるごとに衝突してしまう望。だが絹の心の内に触れるうちに…。大胆な設定と、細やかな心理描写で描く、青春SFシリーズ第1弾。