著者 : ヤスダスズヒト
「学区が帰ってきたぞぉぉぉ!!」美神の派閥との戦争遊戯が終結し、慌ただしく後始末に追われる迷宮都市に、その『船』は帰港した。『学区』。ギルドが支援する、移動型の超巨大教育機関。ひょんなことから学区に潜入することとなったベルだったが、ある人物と似たハーフ・エルフの少女と出会う。「私、ニイナ・チュールっていうの。よろしくね、ラピ君!」様々な出会い、『騎士』との邂逅、そして学園生活。新章とともに新たな冒険が幕を開ける迷宮譚十九弾!これは、少年が歩み、女神が記す、-“眷族の物語”
「フィン、リヴェリア、ガレス!Lv.7到達おめや〜〜〜〜〜〜!!」“ロキ・ファミリア”三首領、都市最高位に到達すー。激震とともに走り抜けた一報に、都市が、学区が、そしてアイズたち冒険者が驚きと歓喜に包まれる。更なるステージに上り詰めるフィン達に多くの者が祝福の声を上げ、希望の未来を夢見る中、彼等の主神は提案する。「うちからのお願いや。後悔も喜びも思い出して、いったん、初心に戻らんか?」それはパルゥムの冒険。それはハイエルフの旅立ち。それはドワーフの雄飛。“ロキ・ファミリア”を生んだ、始まりの三人の物語が今、明かされる。これは、もうひとつの眷族の物語。-“剣姫の神聖譚”-
白妖精は誓う。女神に捧げる忠義を。黒妖精は刻む。ただそれだけの想いを。小人は哭く。四つの後悔を力に変え。戦車は進む。女神以外全てを切り捨て。そして、猛者は問う。夢想でも詭弁でもなく『力』の証明を。「この身を超えられぬ者に、『女神』を救う価値などなし」誰も、何も間違っていない。ただ女神を想い、己を貫いて、かつてない『大戦』を駆け抜ける。だから、誰よりも傷付き果てる少年はー黄昏の空に、『偽善』を告げた。「あの人を助けるって、約束したんだ」これは少年が歩み、女神が記す、-「眷族の物語」
勇者として異世界に召喚され、魔王を倒したのちに数年ぶりに帰還した佐藤草介ー小卒、無職の18歳。魔術学校の教師だった土村の企みを阻み、幼馴染のこづみとのすれ違いも解消して、全て元の日常に…と思った矢先、草介は無免許魔術師として逮捕されてしまう。そして「実は俺、異世界で勇者やってたんですよ」と自供し、おちょくってると判断され無事牢屋にぶち込まれるのだった。そんな草介の前に現れたのは、世界に6人しかいない「天位魔術師」の1人“不死猫”ナイン。彼女は草介に釈放をかけた勝負を持ち掛けてきて…?前科一犯となった勇者の拳が炸裂する最強ヒーロー譚、待望の第2巻!!
街娘からの一通の手紙が波乱を呼ぶ!挽歌祭とともに『二大祭』に数えられる『女神祭』で、ベルはなし崩し的にシルとの逢瀬に臨むことに。だが、何も起こらない筈もなく!豊穣の女主人、剣姫、更には“フレイヤ・ファミリア”を巻き込んだ大騒動に発展してしまう!「全ては女神のために。-死ね、娘」そして訪れる凶兆。一人の少女を巡り、都市にかつてない暗雲が立ち込める。これは、少年が歩み、女神が記す、-“眷族の物語”
中1の夏、幼馴染に振られたその日に勇者として異世界へ召喚され、魔王を倒して数年ぶりに帰還した佐藤草介ー18歳、小卒、老け顔。どこにも就職できずバイト生活を送る草介は、幼馴染との距離感に悩んだり巨乳な同僚(JK)と仲良くなったりと穏やかな日々を送っていた。しかしそんなある夜、地球には存在しないと思っていた“魔術師”と“魔物”の戦闘に遭遇!魔物をあっさり倒した草介だったが、その力を見込まれて魔物討伐に巻き込まれることになり…!?無職と魔術が交差する時、勇者の拳が炸裂する!小説投稿サイト「エブリスタ」で話題沸騰の最強ヒーロー譚、ついに登場!!
深層の決死行を乗り越え、地上の帰還を果たしたベル達。それぞれが果たした冒険の成果は『成長』の証。確かな前進に喜ぶ傍ら、ふと彼等彼女等はこれまで歩んできた道のりを振り返る。少年は始まりの日に還り。女神は追憶を映す炉の光に目を細め。小さき少女は灰の過去を乗り越え。鍛冶師は遠き日を重ねた空を仰ぎ。受付嬢は昔日の傷を。妖精は正義の誓いを。黒烏は金狐との今昔の物語を想う。今と過去が織りなす日常編。『英雄』が生まれる地に束の間安らぎを。これは、少年が歩み、女神が記す、-“眷属の物語”-
「斬れなかった…モンスターを」ベルとの戦いを経て、失意に沈むアイズは思い悩んでいた。己の戦う意味、破られた誓い、怪物の涙。全てを自覚した上で少女はもう一度少年に会いに行く。「作戦開始はー十日後だ」そして時計の針は進む。迫りくる人造迷宮攻略作戦。垣根が取り払われた神々は結託し、冒険者達は意志を一つにし、異端の怪物達もまた、その運命の日に集う。待ち受ける闇派閥残党、人達、そしてー都市の破壊者。迷宮都市の命運をかけた戦いが今、幕を切る!これは、もう一つの眷族の物語、-“剣姫の神聖譚”
「迷宮の孤王ーアンフィス・バエナ!」絶望の『予言』は終わらない。惨禍の宴が繰り広げられた27階層で巻き起こる新たな異常事態。退路を断たれたリリ達は、ベル不在の中で『冒険』を余儀なくされる。「深層…」一方でベルとリューを待ち受ける過酷の名は『37階層』。孤独、孤立、孤絶、最凶の舞台で幕を開ける最悪の決死行。そして迫りくる“厄災”の影。かつてない過酷に翻弄される中、リューは生と死の狭間で過去の情景を見る。「私には、もう…『正義』はない」これは、少年が歩み、女神が記す、-“眷族の物語”-
「気付けば彼のことを私はヒーローだと感じていた」忘却社。12階建てのビルの13階にあると噂の探偵事務所には、本当に助けを求めている依頼者だけがたどり着けるという。ヒーローに憧れる女子高生・三倉咲夜は、クラスメイトのストーカー被害を調査するため、誘われるようにここへ迷い込んだ。そこで出会ったのは、社長代行を名乗る青年・岬翼。彼は他人の自己意識の世界“固有世界”に侵入し、問題を解決する“忘却探偵”だったー。忘れがたい者たちが集う新宿歌舞伎町を舞台に、現実と記憶を駆け巡るニューヒーローの物語が今始まる。