著者 : ヤスダスズヒト
職業が全てを決める世界、ルードワルド。そこで“遊び人”かつ、借金王となってしまったホールデン。日々、労働と超過激な借金取りの姉妹に追われる彼の次の仕事は、国民的アイドル・チェルシーの護衛だった。アイドルの護衛なんて楽勝だし報酬もいいし、最高だぜと思っていたら…「最年少借金王のクズ男が私様に声をかけないでくれる?」って、全然アイドルらしくないし、同じチームでせっかく仲直りした王女メグも、ホールデンに婚姻を迫り続ける美少女ティアも、性格が悪いチェルシーにめちゃくちゃブチ切れしてるし、屍兵も襲い掛かってくるしで、全然最高じゃねぇ!!
18階層の宿場街にもたらされる殺人の凶報。犯人は黒表の賞金首ー“疾風”。耳を疑うベル達がリューの容疑を晴らすべく、彼女の行方を追い始める中、カサンドラは『最悪』の予知夢を見る。告げられし十七節の予言。予言の成就は大切な者達の『死』。絶望に打ちひしがれる悲劇の予言者は、破滅に抗う孤独の戦いを始める。そして真相を追う少年が、黒き復讐の炎に焼かれる妖精と邂逅を果たす時、かつてない“厄災”が産声を上げる!
転職を繰り返すことで強くなる世界、ルードワルド。にもかかわらず、初めて転職できない最底辺の職業である“遊び人”となってしまった15歳の少年ホールデン。積み上げたステータスも急激に下がり、得たのは無意識に女の子を口説いてしまう“女殺し”という役に立たないスキルだけ。それでもなんとか就職した彼は、絶世の美少女であり王女でもある“魔術剣士”メグ、すぐに婚姻を迫ってくる巨乳“裁判官”ティア、イケメン“勇者”のサリーという上級職に就いたメンバーと共に、依頼を達成すべく今日も働く。何にもなれない“遊び人”こそが最強なんだぜ、って言える日のためにー
そして、少年は再び走り出す。好敵手との死闘を経て成長を遂げたベル。昇格、神会、称号。人々や神々、オラリオ中の注目を集める中、彼のもとにもたらされるのは一通の書状だった。「強制任務…『遠征』?」ベル・クラネルは『資格』を得た、更なる冒険に臨めー。ギルドより届いた指令がベルを新たな舞台へと導く。迷宮攻略のために発足される『派閥連盟』。これまで戦ってきた仲間達とともに、新たな階層、新たなモンスター、そして新たな『未知』に挑む。新章開幕、下層域『新世界』へと突入する迷宮譚十二弾!
それは神の眷族が紡ぐ歴史の欠片ー。「アンナ・クレーズを買い取ったのは、『大賭博場』の人間です」腕利きの元冒険者リューが働く『豊穣の女主人』で今日も騒動が起こる。とある夫婦の一人娘がさらわれたことを知り、正義の名のもとに調査を開始するリュー。その先に彼女が辿り着いたのはー迷宮都市の治外法権、大賭博場。人の欲望が渦巻く黄金の都で“疾風”の轟きが巻き起こる!「お前達、声を出しな!ここは笑って飯を食べてもらう場所さ!」そして少女達が酒場に集う始まりの物語も収録!ダンまちの世界を補完するクロニクル・シリーズ第一弾、始動!
港街で手がかりを得た“ロキ・ファミリア”は迷宮街『ダイダロス通り』の調査を開始する。敵の住処を突き止め、とうとう闇派閥の残党を追い詰めるアイズ達だったがー。「人造迷宮クノッソス…始祖傑作の礎となれ」かつてない闇の迷執が牙を剥く。呪われた血族、勇者への因縁、姿を現す最後の邪神、そして舞い戻る赤き髪の怪人。『悪』の巣窟が今、アイズ達に最大の危機をもたらす。「さようなら、“ロキ・ファミリア”。良い悪夢を」これは、もう一つの眷族の物語、-“剣姫の神聖譚”-
少年の名声は地に堕ちたー。竜の少女を救った代償として人々からの信用を失ったベル。悪意と失意の狭間で傷付き、苦悩する。だが、「迷わないで。貴方の側には失われないものがちゃんと残っています」出会いの絆に支えられ、決意を新たにしたベルは仲間とともに立ち上がる。再び戦場へと変わる迷宮街で決行される『異端児』帰還作戦。その前に立ちはだかるは都市最強。賢者の知恵、勇者の策、神々の思惑、そして黒き獣が咆哮を上げる時、少年の心は回帰する。「僕…強くなりたいです」これは、少年が歩み、女神が記す、-“眷族の物語”-
「俺は、人間を観察する為に最低限の技術と知識さえあればいいさ」折原臨也という男は、名探偵というわけじゃない。寧ろ、その全く逆の存在だ。あいつは自分の目の前で起こった事を、躊躇い無く受け入れる。目と鼻の先で実の家族が撃ち殺されようが、臨也はその殺人犯に対して笑顔で語りかける。-『今、どんな気分だい?』ってな。だから、折原臨也は倫理的に褒められるような行動はしないし、論理的な推理もしない。目の前で起こった事を淡々と受け入れて、さも『全部自分の予想通りだ』って面をする。折原臨也は名探偵じゃない。どこまでも強気なピエロで、関わった奴をみんな沼に引きずり込む疫病神だー。
「あんたが園原杏里か?『罪歌』を売ってほしい。なんなら、俺を斬って『子』にするだけでも構わない」ダラーズ終焉から一年半。池袋の片隅に佇む古物商『園原堂』では、店主となった杏里の元に新しい来良学園三人組がたむろしていた。そんな所へ『罪歌』を求めて接触してきたとある人物。その直後、園原堂に不審人物が押し入り、店内が荒らされた。一方、妙な仕事を依頼され、運び屋を再開したセルティの元にも杏里の情報が入る。心配し、園原堂を訪れたセルティの前に現れたのは、赤林をはじめとした罪歌に絡む面々で…。果たして罪歌を巡る騒動の裏に潜む謎とはー!?さあ、みんな一緒に、デュラララ!!SH。
「まったく、人間観察も一苦労だよ」自分は情報屋である。そんな事を嘯く、一人の男がいた。ただ、本当に『情報屋』と呼ぶべき生業をしているのかどうかはさておき、彼が数多の情報を手にする力を持っている事だけは確かである。彼は決して正義の味方などではなく、さりとて悪の手先というわけでもない。自分がないのではない。ただ、彼は平等なだけだった。己の欲望に、果てしなく素直なだけだった。『人間』。そんな単語のすべてにくるまれた有象無象の玉石達を、彼はひたすらに愛し続ける。彼はただ、人を愛しているだけなのだ。たとえその結果、愛する人間を壊す事になったとしても。壊れてしまった人間も平等に愛でる事ができるのだからー。
ダラーズの終焉から一年半。池袋では今、通り魔による連続傷害事件が起きていた。そしてその犯人はー池袋を舞台にしたアニメのキャラクター!?一方、『スネイクハンズ』として池袋の揉め事解決に乗り出した八尋たちに、犯人捜しの依頼をしてきたのは遊馬崎と狩沢だった。かつての切り裂き魔を彷彿させるような事件に、徐々に巻き込まれていく首無しライダーの心の内とはー。さあ、みんな一緒に、デュラララ!!SH。
「首無しライダーはね、ある種の人達にとっては希望なんだ。彼らは求めるのさ。世界が裏返る為のきっかけをねー」ダラーズの終焉から一年半。池袋では今、首無しライダーに関心を持つと消されていく。来良学園の新入生である三頭池八尋と琴南久音は、姉と妹が行方不明になっている辰神姫香のため、失踪事件を追い始めたのだが…待っていたのは首無しライダーことセルティ・ストゥルルソン本人との衝撃的な出会いだった。平和島静雄と対等にやり合った八尋の噂も駆け巡り、池袋のざわめきが大きくなり始めた時、ついには粟楠会の幹部や八尋の仲間まで姿を消していく。非日常を求めて再び動き出した池袋の行方は!?さあ、みんな一緒に、デュラララ!!SH。
人から生まれ、耳と繋ぐことで自在に操ることが可能な一つ目の物体『オンガク』。高校一年生の少年・衝動ハルトは、普通のオンガクとは違う『口』のあるオンガクを持っていたせいで、周りにからかわれ、ヘッドフォンをして耳の奥にそれを隠していた。そんなある日、ハルトは幼なじみの少女・炸裂サクランに誘われ、団地の廃墟群に向かう。-そこで遭遇したのは、人に襲いかかる異形の怪物『ムオン』。そして、オンガクを操りムオンと戦う謎の少女・鉄風ナツキだった。その邂逅が、ハルトの日常を変えるー!叫べ!魂を震わせる、衝撃の『オンガク』バトルエンターテインメント開幕!
“私の心は鍋模様”セルティと新羅の家に集い、なぜか鍋をつつくことになった帝人&杏里、静雄や門田たち。鍋をかこみいつしか始まるそれぞれの過去話で、明らかになっていくそれぞれの出会いやエピソード。その時、臨也は一体ー!?“デュフフフ!!”沼袋からやってきた偽静雄に、池袋はちょっとだけ大混乱に…?“成人式は突然に”臨也や静雄に加え、新羅や門田が迎える成人式の行方はー!?“世界の中心で、愛を避ける”池袋に現れた夢魔のおかげで、それぞれの妄想と現実が交差することに…。果たして帝人や遊馬崎たちの願望とは!?その他にも書き下ろしやレア掌編、公式海賊本に掲載された短編などを収録!!
先のミノタウロス戦での勝利により、Lv.2到達、世界最速兎となったベル。一躍オラリオ中の注目・羨望を集めることとなった少年の元には、仲間への勧誘が絶えない。廻り巡る環境。そんな折ー「俺と契約しないか、ベル・クラネル?」偶然にも自身の装備“兎鎧”を創った鍛冶師のヴェルフと出会い、仲間を組むことに。しかも、彼は圧倒的な力を誇る“魔剣”唯一の創り手らしいのだが…?犬人ナァーザ、そして女神ヘスティア、ベルが交わした2つのアナザーエピソードも収録!これは、少年が歩み、女神が記す、“眷族の物語”-
壊れ始めた街、東京・池袋。罪歌で刺され自我を失っていく新羅。そして新羅を奪われた首無しライダーは怪物と化していく。正臣は泉井の手によりケガを負い、杏里の家を訪れた沙樹は彼女を問いつめていく。意識を失っていた門田は病室から消え、セルティの首は人の手を彷徨っていく。誰の意図かもわからず混沌とする池袋で、帝人が手に入れた力とは!?そして戒めを解かけた静雄が、ついに臨也の元へとたどり着きー。
「竜ヶ峰君や紀田君には、俺は直接絡んじゃいないよ。だって、これから絡んで引っかき回すつもりなんだからー」東京・池袋。この街を襲う様々な謀略で、ダラーズに関わる者たちが消えていき、吸い寄せられるかのように一つの所に集っていく。門田を心配する遊馬崎と渡草、マイペースに愛を語らう美香と誠二、大人の事情に巻き込まれた波江、そして部屋の主である療養中の新羅たち。一方、意識不明の門田を見舞う杏里の前に現れたのは、捕まったはずの情報屋だった。帝人と正臣を煽る彼の発言に杏里の心はかき乱されていく。そんな混乱する池袋の街中に投下された、セルティの首。様々な騒ぎの中、首無しライダーが下す判断とはー。
「情報屋だかなんだか知らないけどさ。ちょっと目立ちすぎだよね、折原臨也さん?-でも、もう二度とお仕事とかできなくなるしねえ」東京・池袋。少年少女たちが歪んだ友情の中で抗う中、折原臨也の許に一つの依頼が舞い込んだ。それは闇カジノの裏を探るというもので、その結果、暗躍する臨也を狙い複数の組織から目を付けられてしまう。あげくついに監禁されてしまうのだが、魔の手はさらに双子の妹たちまで伸びていき…。不敵に嗤う情報屋が手にした真実とは?臨也の過去に何があったのか?そして、新羅を看病中の首無しライダーはー!?さぁ、みんな一緒に、デュラララ!!×9。