2006年7月10日発売
舞台は、中央アジアの小国・セリカスタン。 勘違い(!?)で天才軍師に祭り上げられた天山龍也は、愛らしい姫君・リューカとそれなりに楽しい時間を過ごしていた。 だが、のん気な龍也をよそに国情は悪化。 全土掌握を目論む政府軍が有力部族の一つオードン族へ空爆を決定する。 絶対的な威力を誇る空爆を龍也は阻止できるのか!?
市立第一高校の一年生で時槻雪乃のクラスメイトの媛沢遥火は、停まっている自動車が怖かった。いつもと同じように急いで通学路途中の駐車場を通り過ぎようとすると、背後で小さな重い音が聞こえる。そして、振り返った遥火の眼に映ったのは、べったりと車の窓に浮かぶ、二つの赤ん坊の白い手形で──。
矢代純がその家に踏み込んだとき、男はすでに死んでいた。そしてその傍らには、手負いの動物を思わせる、一人の少女がいた。 伯父を呪い殺してしまった少女、森山真里。彼女の生活がおかしくなり始めたのは、二カ月前のあの日からだったという。一月二十八日の、京都。純はあの夜の闇と、〈モノ〉が跋扈する町の光景を思い出し、少女を連れ帰る。同じ頃、水藤深矢は橋の上で何者かに襲われて──。 少女の停滞していた十年間と、三人のキメラの静かな二カ月間が終わり、めまぐるしい一週間が始まる……。 第12回電撃小説大賞<金賞>受賞作シリーズ第2弾。
ラトロア国内で、反ジェラルド勢力による議会占拠事件が発生! “神霊” の奪還を目指し、ラトロアへ侵入したリセリナたちを待ち受けるものは!? そして、ハーミットとシルヴァーナが知った意外な事実とはーー? クライマックスへ向け、物語は大きく動き出す!
最後の《方舟の闘士》として覚醒した拓也の前に、《金色の戦器》奪還の命を受けた双子の《獣》火凛と水漣が現れた。いまだ《金色の戦器》の真の力を引き出せない拓也は、熟と冷気を操る火凛と水漣に苦戦し、拓也をかばい無理を重ねた日向子は倒れてしまう。 そんな二人の許に、人類に残された最後の切り札である拓也をサポートするため《方舟》から派遣されたという少年・亨司が現れる。 一方《最も凶暴なテリオン》ルスランに連れ去られた礼菜が、テリオンの拠点の一つ《城》で出会ったのは……。
人類を護ってきた座敷童たちの長であり、“時を超越せし者(エターナル・ワンズ)”でもある伊邪那岐(いざなぎ)が、ついに『神話矯正の儀式』を開始した。 それは、『世界をもう一度やりなおす』ための儀式……つまり、「人類の滅亡」を意味していた。 真相を知った守屋克喜(もりやかつき)と座敷童・未麟(みりん)は、最強と謳われる座敷童“剣宮(けんぐう)”鞘月(さやつき)と共にその暴挙を止めようとする。 しかし、伊邪那岐の力は圧倒的で、未麟の仲間達が次々と倒れていき……! 豊葦学園を舞台に、座敷童とワラシモドキ、そして人間の運命が交錯する! イマドキの座敷童シリーズ、激動の最終巻!