2008年10月18日発売
されど罪人は竜と踊る(4)されど罪人は竜と踊る(4)
待望の完全新作長編、クライマックス! 勇者ウォルロットと行動をともにするジヴーニャは、彼に惹かれてゆき、そしてついにはガユスのもとを去った。敗れたガユスは、失意の底でギギナとともにエリダナの街を彷徨う。一方、〈古き巨人〉の本隊である最凶五体の出現で、ウォルロットとの指輪を巡る戦いはさらに激化。この戦いの推移を見つめ暗躍するモルディーンにも、暗殺の手が迫る。二転三転する嵐のような事態。誰が敵で誰が味方なのか? そして大投資家ダリオネートの黄金の野望が明らかになったとき、エリダナは最悪の戦場となる。 ガユスとギギナに〈古き巨人〉たち、勇者ウォルロットと翼将たち、憂国騎士団が命と魂を賭ける! 出口のない貧困、未来へ音の絶望、巨大なマネーゲームがひとつの国家を食い尽くす恐怖、民族独立と内戦の悲劇……我らの現実と交差する巨大な物語の終幕に希望は示されるのか!?
セキガンのアクマセキガンのアクマ
ネリンは気づいていた。「黒騎士」事件以降、トリスタン市の魔族災害は確実に減っている。それは即ち、無資格の戦術魔法士レイオット・スタインバーグの出番が減ることを意味していた。それは良い事なのだ。しかしー何かを見落としている様な、不安が脳裏を過ぎる。その頃街にいたレイオット達は、美術学校で彫刻を専攻する少女ノーラに出会う。彼女は、胡散臭い風体のレイオットと半魔族のカペルテータに臆する様子もなく「博物館まで連れて行って欲しい」と言うのだった。レイオットは呆れながらも送っていくのだが…!?一方、隻眼の戦術魔法士アルフレッドは「世界はもうすぐ終わる」と言い残し、ロミリオ達の元を去っていた。激動の新章スタート。
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