2008年4月10日発売
ひょんなことから鬼のパンツを手に入れた丸見栄太。ひたすら地味な高校生だった彼が得たものは、超人的な鬼の力と、同じく鬼の衣装を手にした、巣玉井ルイという、かわいくもかなり元気な女子の友達だった。女の子にまったく縁のなかった栄太16歳。にわかに人生が華やいできたかと思いきや、しかし世の中そんないいことばかりではなかった。鬼の衣装をめぐる珍騒動が巻き起こり、鬼の衣装を求めて怪しげな僧侶の集団が現れて、ついには、せっかく仲良くなったルイとの別れの危機が…!?阿智太郎が贈る、人気ドタバタラブコメシリーズ第2弾。
三月三十一日。マユが破綻した。四月一日。僕は単身、かつて誘拐犯が住んでいた邸宅に足を運んでいた。つまり元我が家だ。今では、そこは『大江家』の所有物となっていた。元自宅で待ち受けていたのは、以前の姿を一片も感じさせない増改築。窓には鉄格子がはめ込まれた、歪な洋館的風貌。屋内では、家人による鳥肌な歓迎と忌まわしき過去との再会。僕はすべてを受け入れ、屋敷を探索する。求めるものは、マユがまーちゃんに戻るための何か。しかし事態は混迷を極め始める。切られた電話線、水没する携帯電話、大江一家と共に閉じ込められる僕ら…ら?そうだ伏見、なんでついてきたんだよ。クローズド・サークルって、全滅が華なんだぞ。…さて僕は。みーくんを取り戻し、まーちゃんを救うことができるのだろうか。
絵のヌードモデル、引きこもり新鋭画家、女装の麗人、ゴスロリ小学生、ネコの着ぐるみ、妄想癖の美女、不気味な双子の老人たちー“鳥篭荘”に棲みついたちょっとおかしな住人たちの、だいたいフツーでだいぶおかしな日常をつづる物語第4弾。-今回のお話は、着ぐるみパパがお見合い!?山田家と加地家を巻きこんだちっちゃな事件簿(第1話)。浅井と由起の弟妹がやってきた。ところが浅井と由起が大喧嘩して…(第2話)。鳥篭荘随一の変人・へれんさんのフィアンセ登場。しかしへれんさんはフィアンセを拉致監禁!?(第3話)。浅井がキズナにモデルの解雇を通告、さらに鳥篭荘から住人立ち退きの噂がーなど急展開の全5編を収録。
“自分の見ているものを他人に見せることができる”という使い道のない超能力を持つ真田宗太。そんな超能力を隠して普通に生活していた宗太は、ある日、自分の住んでいるマンションの前で不思議な少女と出会う。少女は素肌にシーツを巻きつけただけの姿で、頼りなげにしゃがみこんでいて、しかも目が見えない様子で…。ひょんなことからその少女、立花ひなたと一緒に暮らしはじめた宗太は、彼女が特別な力を持っていることを知り…。不思議系ヒロインとのラブストーリー、誕生。
天使だって家出ぐらいするー。突然冷淡になった慧に、真里亜は疎外感を覚える。明日も続くものと思っていた毎日。それが幻想にすぎないことを改めて認識した真里亜は遙海家を出て行くのだった。真里亜を追うことに逡巡する慧。だが事態は急変する。資産家である小布院の身内と勘違いされた真里亜が誘拐されてしまったのだ。しかもその身には恐るべきクロノグラフ“リグレスト”が取り付けられていた。リグレストの効果により、真里亜は凄まじい速さで幼児化していく。行き着くところは肉体の消滅ー。救出とリグレストの解除。その難事を慧は同時に解決しようとするのだが。
時槻風乃は、知っている。この世界と全ての存在は、常に『痛み』という火によって、焼かれ続けている。幼い頃に火傷した時、火という物の本質は『痛み』であると学んだ。-火は『痛い』もの。そして、彼女に燻り続けていた『火』と『痛み』への思索は醸成され、一つの結論へとー。時槻雪乃のクラスメイトの古我翔花は、継母との確執により、いつも雪乃の家で泣いていた。死んだ母親の居場所を、形見の指輪を守りたいが、翔花は悔しさと悲しみに明け暮れて泣いていた。そんな時、ゴシックロリータに彩られた人形的な美しさを持つ風乃に出会いー。悪夢の短編連作型で贈る幻想新奇譚。
体育祭で「秋晴と一緒に遊園地で遊ぶ権」を賭け対決することになった朋美とセルニア。両者譲らぬ熱戦に、朋美の腹黒謀略テクニックが冴え渡り、セルニアの檄が熱く闘志をみなぎらせる。さらにみみなが跳ね、薫が駆け、そして沙織&早苗の四季鏡姉妹がウッカリめくるめいてあんなことやこんなことになる中、一体勝利は誰の手中に!?そのほか、色んな意味でドッキドキな遊園地デートの顛末や、薫が悶々悩んで秋晴と組んずほぐれつする番外編の計3本を収録。風雲急を告げまくる、第六巻。
一宮シンセン都市の弱体化に端を発した東和の混乱は新たな局面を迎える。黒曜姫を掲げる旧王都一宮シンセン都市に、二宮スズマ都市の翡翠姫は対決を決意し、その軍勢を動かす。ついに起きた大国間の戦争に揺れる東和。そんな中、七宮カセン都市の宮姫である空澄姫は、四都同盟締結を望む双子姫の招きに応じて、五宮クラセと六宮マキセの双子都市へ向かい、彼女達に触れる。平和を語る姫達、独立を望む姫、改革を掲げる姫、そして、国体を背負う姫。ただカラが見つめるのは、流れる時代の中、姫達と人々が織りなす世界の模様。東和七姫が彩る物語。五章開幕。
停学が明け、大河が学校に戻ってくる。折りしも世間はクリスマスの季節。 クリスマス大好きという大河は、唐突いい子バージョンに変身。一方、実乃梨は試合でエラーをしたとかでふさぎこみ、竜児にもぎこちない態度を取るようになる。そんな中、新生徒会長・北村が、有志によるクリスマスパーティの企画を立ち上げる。竜児や大河、そして学園の公式美少女である亜美の参加もあり準備は盛り上がるが、実乃梨だけは相変わらず元気がなくて──。はたしてクリスマスパーティの行方は!?ますます脂が乗ってきた竹宮ゆゆこ、三十路の扉を開く渾身の一冊をお見逃しなく!
アポストリー身体能力と科学技術に優れた、女性だけで構成される異星人。目が赤いほかは、外見的特徴は人間と同じ。琵琶湖周辺は彼らと人間が共存する居留区となっていた。高校二年の南方学は過去に起きたとある出来事からアポストリを憎んでいた。ところが、“共棲”と呼ばれる居留区のシステムに則り、一人のアポストリと同居することになる。彼女の名は、葉桜ー評議長の姪でもある美しい少女だった。二人は激しくぶつかり合うが、その共棲にはある意図が隠されていてー。第14回電撃小説大賞“選考委員奨励賞”受賞作。
フィアがやってきてから二難去って、ようやく落ち着きを取り戻した夜知家。しかし、春亮とこのはが外出したその間に、「ソレ」は家の中へと忍び込み、ひとりでお留守番中のフィアの背後からそっと近づいてー…カサリ。微かな物音に異変を察知したフィアはルービックキューブを取り出すが、「ソレ」-黒髪の幼女ーは自分の髪でフィアを縛り上げ、宙づりにして…こちょこちょくすぐりまくった!?春亮と知り合いっぽいこの女の子って、一体誰だーッ!?第3巻の登場。
オルソープ家の執事は、アディルのドレスを再度『薔薇色』に注文するが、パメラは断ろうと必死だった。シャーロックの婚約者候補であるアディルのドレスをつくって以来、クリスの様子がおかしいからだ。一方アディル本人は『夜想』にドレスを依頼する。『夜想』の仕立人ミセス・コルベールと闇のドレスとのつながりを探るシャーロック。クリスもまた、ミセス・コルベールに近づいて…。