2010年5月発売
麗しのお嬢様だけど過剰な妄想全開の陰陽師少女・遥奈原初雪。そして陰陽師である彼女を守るという決意をした、自称いたって普通な主人公・森口織人。そんな二人の次なる舞台は、なんと“地獄”!?とある『衝撃の事態』が発生し、関東一円が滅亡の危機に…!その悲劇の結末を回避するため、織人は初雪を救いに地獄へと向かう!陰陽師・三千院さんと共に奥へ進む織人だが、そこで待ち構えていたのはなんと、大量の初雪さんによる「遥奈原初雪地獄」…!!結末や如何に。
冬休み。あまり乗り気でない秋人を尻目に大盛り上がりのタロット少女たち。夏からずっと他のタロットが起こす事件に振り回されていたこともあり、ハメをはずそうとみんなではしゃぎまくり!クリスマスにみんなでミニスカサンタになってみたり、アメジスティアを巻き込んで、皆で晴れ着になって初詣をしたり、冬の旅館の温泉でドキドキ&謎のコスプレすごろく対決をやったり…!?ちょっと無防備な少女たちの冬休みを堪能できる、春のように桃色ピンクな短編集をお贈りします。
大きな黒い霊柩車のような不審な車。かつてこの車を見た翌日、隣の家族は忽然と姿を消した。その同じ黒い車が、密かに想いを抱く浅井安奈の家の前に停まっている。安奈はあまり幸福とは言えない学校生活を送っている可憐な少女で、趣味を通して最近少しだけ仲良くなってきたところだった。膨れあがる不安感に押され家の中に忍びこんだ多代亮介は、傷ついた安奈を連れ出して逃亡した。蒼衣が深い傷を抱えた一週間後。処分しそこなった“泡禍”被害者を探すため、瀧修司と可南子の工房を訪れた蒼衣たち。だが、可南子に対して雪乃は恐怖を感じずにはいられない。雪乃は“生き返り”という概念に疑問が隠せず、そしてー。悪夢の幻想新奇譚、第十二幕。
北極衛星の事件から半年。世界中から魔法士の亡命を受け入れることでシティに匹敵する戦力を有するに至った賢人会議は、ついにシティ・シンガポールと正式な同盟を締結することになった。 真昼とフェイを中心にして調印式の準備が進み、魔法士たちの暮らす島は活気に包まれる。 だが、その動きに不信感を募らせるシンガポールの反対派議員たちは、秘かに謀略を巡らせていた。 同盟締結を阻止せんと彼らが用意した、意外な『駒』。 それが、世界の運命を変えることになる、大事件の引き金だった ── 。
ニート探偵アリスとその助手である僕は、深刻な事件の合間にも、ばかばかしくてつまらない、けれど忘れられない揉め事にいくつも巻き込まれている。今回はそんな僕らの事件簿から、いくつかをご紹介しようーミンさんを巡るストーカー事件「はなまるスープ顛末」、アリスご執心の酒屋を襲った営業妨害事件「探偵の愛した博士」、平坂組のバカども総勢を巻き込んだ誘拐事件「大バカ任侠入門編」に、特大100ページ書き下ろしのオールスター野球騒動「あの夏の21球」を収録。泣き笑いの日常満載のニートティーン・ストーリー、待望の短編集が登場。
12月、聖誕祭を控えて御陵学院は大きな盛り上がりを見せる。玻璃率いる中等部生徒会はじめ、喫茶店をやることになったノウェム、さらにはラーフラまでもがサンタの格好をして準備に奔走。イザヤもその熱気の渦に巻き込まれていく。しかしまさに聖誕祭当日、街に異変が起こる。突如出現した大量の“獣”の群れ、新たな異端審問官の登場、そして壬生蒼馬の復活により事態は大きく動く。その中でイザヤが抱く決意とは!?罪と罰のアイロニック・アクション、緊迫の第5弾。
浩介の目の前でいきなりスカートの裾をぎりぎりまで捲り上げる、ちょっと不思議な女の子・涅槃皇終。入院から復帰して医術部に戻ってきたのはいいものの、彼女の親友の宇奈月仁央が“耽溺症候群”に感染していることが発覚。医術部の面々はその治療の一環として色々な部活の手伝いをすることになる。プール掃除ではハプニング連発、美術部のモデルでは恥ずかしい格好をさせられたりと苦労しつつも治療を順調に進めていくが、仁央に近づく怪しい男の影がありー。水瀬葉月が贈るフェチ系美少女学園ストーリー、第2弾。
眠り病が静かに広がる街で、月雄は夜ごと夢の中で一人の少女を見る。彼女はいつも簡素な寝台に腰かけ、じっとこちらを見つめてきた。しかし、そんな夢にとある異変が起こると同時に、月雄は現実でその少女と出会う。少女の名はツェツェ。目覚めるはずのない眠り病から覚醒した彼女に懐かれた月雄は、自らも無垢なツェツェに惹かれていく。眠り、夢、天使、遺伝子、様々なものが絡み合う中、二人を待ちうける運命とはー。感動のエンジェリック・シンフォニー、開幕。
父の遺志を継ぎ『誰かの心の中の絵』を描くため、世界を旅するエナたち『ヴァンダル』一行。しかしそんな彼らをあざ笑うかのように、過激派の反政府組織『DEST』が絵を用いたテロ活動を実行に移し始める。絵を単なる政治闘争の道具にする彼らを許せないエナたちは、それを妨害するために奔走するが…突如として彼らの前に現われた、殺されたはずの『DEST』の指導者UMAを名乗る少年は…エナと似て非なる光を宿した、赤い『眼』を持っていたー!!第16回電撃小説大賞“金賞”受賞作第2弾、努濤の新展開。
翼をもつ民からの侵略を受ける有角種。君主セレィのもと、奮戦するも既に戦局は深刻化の様相を呈し、有角種は滅亡寸前の状況であった。しかし一人の若者が戦場に舞い降りる。自らのことを『若き神』と称する彼が、ここにやってきた目的はただ一つ。別世界より来る『歴史を改変する者』を打ち滅ぼすためであった。世界を自らの理によって律しようとする強大な勢力に、たった一人で立ち向かおうとする『若き神』。その双眸には秘めたる決意が映っていた。神と奴隷の誕生秘話に迫る、期待のハイ・ファンタジーがついに開幕。
新婚カップルの妖精博士リディアと口説き魔伯爵エドガーのまわりは、いつも賑やか!妖精たちと個性的な仲間たちが巻き起こす不思議な事件の数々に翻弄されながらも、さらに強い愛情を確認する日々…!エドガーがシルヴァンフォードにいた少年時代の物語と、二人の将来を暗示させる書きおろし表題作「愛しき人へ十二夜の祈りを」など、愛と涙がぎゅっとつまった、ときめきの短編集。
ネプティス王国の新国王、レトムゥールとの結婚が決まったブラーナ皇女のプシュケは、期待に胸をときめかせた。政略結婚とはいえ、以前からレトムゥールに憧れていたからだ。しかし、ネプティスに着いたプシュケに対し、露骨に反発する美少女がいた。はじめは彼女がレトムゥールと結婚するはずだったらしい。もしや、レトムゥールも彼女のことが好きなのではー不安になるプシュケだったが。
高校卒業目前に、母を亡くした高祥まどか。てっきり身寄りがないと思っていたが、すでに亡くなっている叔母の嫁ぎ先、海棠家に引き取られることに。しかし、ひとつ問題が!どうしたことか、まどかは女の子だと思い込まれていたのだ!!本当のことが言い出せないまま、メイドとして海棠家で生活することになったまどかは、自分を引き取ってくれた海棠彰史と少しずつ親しくなってゆき…。
ライガとティーガを仲間に加え、旅を続けるツキとリョウ。「月の王女」を狙う追っ手から逃れ、森へ入った一行は、たくさんの獣たちを虐殺した密猟者集団と遭遇する!怒りに我を忘れたツキが暴走し、ライガとティーガが追いかけるが、突然熊の獣人が現れ、襲ってきて…!?一方、その場に留まり、ヒトの身では彼らに追いつけない自分を歯がゆく思うリョウは、人型になれない一角獣の獣人・イサと出会うが…?賢者の目覚め、退化の病、忍び寄る破滅の気配ー新たな“月”の伝説を導く第2弾。
獣耳の妹、由衣に叩き起こされて始まる朝。出発の時は尻尾を振られ「いってらっしゃい!」のあどけない声で見送られる、それが僕の最近の学園生活の日常。もはや冬上雪絵にシスコンと言われても言いワケの仕様もない秋。学校では期末テストが終わり、毎年恒例の学園祭開催をいよいよ目前に控えていた。学園祭という行事を初めて体験するアリッサは目をキラキラと輝かせている。そんな頃、僕は、クラスで不思議な噂を耳にした。それは拾うと願いが叶うという「光る緑の葉」の噂だった。壮大な神話の歯車が回り始める第9巻。
『ぼく、シキガミになる。ずっと一緒にいて、ずっと護ってあげる』それは遠い昔の約束。彼がまだ“将来”の意味を知る前のー。霊的災害“霊災”が多発し、陰陽師たちが活躍する現代。土御門春虎はトコトン運の悪い少年だった。陰陽師の名門に生まれながら、才能はからっきし。この16年の人生で、死にかけた回数12回。そしてある夏の日、極めつきの受難が、彼の前に訪れる。「久しぶりですー春虎君」土御門家次代当主である幼なじみの少女、夏目。彼女との再会が、春虎をかつて見た“将来”へー波乱に充ちた“未来”へと導き始める!闇に舞う鴉たちの、時を超える陰×陽ファンタジー。
由緒正しき女子校、聖・九宮学園高校。ここには、選ばれた女子しか入部することのできない「秘密の花園」がございました…。そこでお嬢様たちが日々、研究しているのは「清く、正しく、美しい…男女の行為」、つまりは…「おせっくすですわ」!?乙女の幸せは、18歳で最高の喪失をすることで決定されてしまうのです!?何も知らずに秘密の花園「セク研」に入部してしまったウブな娘・ぽんちゃん、大丈夫?「んくぅ…ちゅぽっ…あはっぁ…」うわぁ!どう考えても大丈夫じゃないっぽい!エッチ&恥じらい系コメディー。
二大超大国が対立する、剣と魔法の大陸の特殊部隊ー国防騎士団・特殊作戦群。そこに所属する最年少兵士であるリョウトは、エルフ族の小国に潜入し、仲間とともに貴族の少女を拉致することになる。少女の名はフランカ。リョウトとフランカが出会い、流血と拷問の末に始まる決死の逃亡劇。やがてフランカをめぐる陰謀が明らかになり、事態は思わぬ方向へー。少年の成長、少女の決意。圧倒的不利な状況の中で続く死闘。残酷で純粋なファンタジーの開幕。彼と彼女のロマンスと、暴力と、そしてストロベリー共和国の物語。
室町初期。将軍臨席のもと、大観衆を集めて行われた華やかな田楽興行で、見物の桟敷が崩れ落ち、数百人が死傷する惨事が起きる。戦災孤児の少年・犬弥はどさくさにまぎれ、死んだ舞い手・花夜叉の遺骸から美しい紅の衣を奪い取るが、そこから思いもかけなかった運命が開けてゆく。後世、天女舞の名手として世阿弥や足利義満に絶賛され、観阿弥とともに初期能楽に一時代を築いた犬王太夫の、傷つき、悩みながらも懸命に自分の生きる道を見いだそうとする波乱の少年時代を描く。