2010年発売
「なあ……、アンタだろ? 昨日入国したキノって名前の旅人さんは。ラジオで聞いたぜ!」「ええ、そうです」「立ち話で悪いけど、すぐに済むからちょっと聞いてくれよ! この国の酷いところをさ!」「酷いところ、ですか?」「ああ……。つい先月のことだ。この国では、法律で×××××が禁止された! それまで普通に買えたし、楽しめていた×××××だが、今はもうダメだ! 製造も販売も購入も、ましてや単純所持もダメだ! 俺なんか、働いた金で買った×××××をすべて提出しろと言われたぜ! 提出しないと、逮捕だ」「急に厳しくなったんですか?」(第三話「規制の国」より)他全13話収録。
“姫殺し”と呼ばれる 『怪異』 が起こる京の都。希代の陰陽師・安倍晴明がその原因を探る中、若く未熟な陰陽師の少年・坂上鈴城は、左近衛府に所属する少年・源頼親を誘い、独自に『怪異』捜査を始める。二人が無謀な行動に出たその裏には、鈴城の従姉妹、鬼の血を受け継ぐ少女・結鹿の嫌疑を晴らしたいという想いがあった。果たして、『怪異』 “姫殺し”には、妖と人間が織りなす 『愛』 が深く関わっていて……。切ない陰陽奇譚、登場。
ローマ正教の暗部『神の右席』最後の一人、右方のフィアンマ。彼の企てる『計画』が、ついに発動する。第三次世界大戦下のロシア上空に浮遊した巨大要塞『ベツレヘムの星』。十字教信者だけでなく、全世界の人間を「救う」と言われるそれは、しかし人類史上でも未曾有の大災害が発生することを意味していた。フィアンマが『浄化』と呼ぶその謀略が蠢く中、三人の少年は自らの想いを胸に戦い続ける。浜面仕上は、滝壺理后(たきつぼりこう)の治療を終え、クレムリン・レポートを未然に防ごうと動いた直後、宿敵・麦野沈利と相まみえた。一方通行(アクセラレータ)は、大天使ミーシャをかろうじて退け、ついに打ち止め(ラストオーダー)を救う『とある解法』に行き当たる。しかしそれはまさに禁断の一手だった。そして上条当麻は、『ベツレヘムの星』計画を食い止めるため、インデックスを解き放つため、単身フィアンマに挑む……!
軍事力によって拡大し続けるブラーナ帝国。皇帝とは誰よりも優れた軍人、つまり男子でなければならない。したがって皇帝の一人娘であるエウノミアを娶る人物が、次期皇帝になると思われていた。エウノミア自身もそう考えていたのだがー。戦争を終わらせたいという強い思いと、ある青年との出逢いが、彼女と帝国の歴史を変えてゆく。帝国史上の女皇帝となる少女の、運命の恋とは…。
フランスの有名ブランド、ルビエラの日本支社長クロードに見初められた雫。雫の大学進学にあわせて、この春からクロードの鎌倉の邸宅で同棲を始めたばかり。幸せいっぱいの新婚生活(?)を満喫していたふたりだったが、そこへクロードのいとこたちが来日するという知らせが。雫が男だと知らないいとこたちに対し女の子のふりをしてほしいと頼むクロードは、何かを隠しているみたいで…。
呪われた出生のため、不遇な公子時代を過ごした理鷲。その後、冷酷な王となり、後宮のどんな女にも心を許さずにいた。その理鷲が、政略結婚で花嫁を迎えることになる。相手は、“月宮の天媛”と賞されるほどの美姫・桜霞。婚礼後も頑なな態度を崩さずにいた理鷲も、桜霞の風変わりな性格に触れるうち、次第に惹かれるように…。だが、後宮の罠が次々と桜霞を襲い!?2010年度ロマン大賞受賞作。
アリシアとカシュヴァーンの間に設定された、ルアークの誕生日。盛大な誕生会を開催することになったライセン一家は、それぞれ個性溢れる祝いの品を用意するが…そこにやってきた、奇妙な誕生祝いとは!?また、ティルナードがセイグラムに隠れて外出をするあんな一日や、レネがバルロイから決別(?)するこんな大騒動など、これまで語られることのなかった五つの「絆」を紡ぐ短編集が登場!死神妻と暴君夫、いつもとちょっとだけ違うおかしな夫婦の日常は、いつも以上に甘ーいラブが大増量。
「生贄騒ぎ」も一段落し、ようやく平穏な暮らしに戻ったアデル。吸血鬼の真祖・アハロン(でもヘタレ)ともいいムード…なのにアハロンを前にすると、恥ずかしくて「好き」の2文字が出てこない!モヤモヤした気持ちを抱えた彼女の前に現われたのはーアハロンの弟・モーゼス。何かとブッ飛んだ彼の登場で、穏やかだった月光城は再び騒がしい雰囲気に…!しかも、モーゼスを遙かに凌ぐ“招かれざる客”までやってきてー!?大好評!により続編決定!ヴァンパイア・ラブコメ第2弾。
王都を裏から護る“青の薔薇十字団”本部に屍体が安置されていたはずのフランケンシュタイン“狂博士”が蘇り、魔物を操って王都を大混乱に陥れた!そんな中、博士から『夜の女王』であるセシアと“黒世界”の魔王候補・ラゼリオンに呼び出しが…。“黒世界”の第五王子・レザンディと手を組んだ難敵の博士に、セシアはラゼリオンの本当の力を知ることになるがー!?セシアが選ぶのは、魔王の花嫁か、王都を護る『夜の女王』かー!?大人気ゴシックファンタジー、いよいよクライマックス。
「絶対逃げ帰ったりしないわ!」…伯爵令嬢・ルノアリアは決意していた。兄と交わした『王より授かった領地を父に代わり1年間治める』という賭けに勝たなければ、親ほども年の離れた変態公爵と結婚させられてしまうのだ!たった2人の供を連れ、恐ろしい魔物が徘徊する谷・フィンスタニスへ向かうルノアリアだったが、そこへ魔物が現れた!恐怖に震える彼女を救ったのはー炎を纏った超絶美形の魔法使い!?「ようこそ領主代理様」…ルノアリアの、ときめき時々奇妙な領主生活が始まる。