2011年1月発売
シュータン帝国との戦いを終え、アランダム島へと戻ってきたアリアは、シェナンに迎えられる。島を占拠している暗黒教団『虚無の果て』との戦いに向かい、変わり果てたディクスに再会することに。そして一同は、アランダム騎士団古文書館を死守しているオレリーから、幻獣にまつわる衝撃の真実を聞かされるのだがー。クライマックス目前!アリアの決断とは。
英国の全寮制パブリックスクールでの同級生、ユウリとシモンは親友以上の関係だ。二人は通う大学はロンドンとパリに離れてしまってはいたが、シモンは週末にはユウリのもとへ足をのばしていた。そんなある日、やはり高校の同級生でユウリと同じ大学の俳優、オニールの舞台の打ち上げパーティーで、事件は起こった。シモンに近づく女にユウリが見たものとは…。
冬至と新月が重なる十九年に一度の特別な夜をむかえるフィリグラーナ王国では、その「冬の大祭」の話題ばかり。祭の火神役に国王直々に指名された軍人ルーザ=ルーザも、舞の練習にはげむ日々を送っていた。一方、迷宮管理庁で暮らすようになった海人の少年ワツレンは、地底湖の調査中に奇妙な剣を発見する。それは、国の運命を左右する和睦の剣だった…。神聖な祭のさなか、ワツレンは魔物に立ち向かう。
あんたには好きな娘っているかい。俺も恥ずかしながら片想いの相手ってやつがいる。その娘が何を考えているのか、それが知りたくてしょうがない。でもそんな俺にブギーポップはこんな風に言う…… 「彼女のことを好きなら、君は世界の敵と戦わなきゃならないだろうね」 それって一体どうすりゃいいんだ? --三人組の男子に仲良し三人娘、どこにでもいそうな子供たちが何気なく惹かれた先に待っていたのは、触れた者すべてを死へ誘う奇妙で歪な蝙蝠の影だった。謎が謎を呼ぶ中であらゆる絆が壊れていき、何も信じられない暗闇に落とされたとき、彼らが求めるのは月光の下での優しい終末か、それともさらなる悪夢に突き落とす黒帽子の死神か……?
亮士くんが勇気を出して、おおかみさんをデートに誘う!?おおかみさんは「早く誘ってー」と内心ソワソワしているので、正直、楽なミッションなわけで。そして、その楽なミッションを楽にこなせないのがヘタレなわけで。ということで、紳士の皆さんも巻き込み、大騒動になった結末はー。あ、もちろんデートに行きますよ。そして、冬の遊園地という、素敵な響きにはしゃぐ二人の姿を見ることに!?Σ(@д@)目をこしこしする展開は衝撃ものです!!一方、牙をといでいたあの人が動き出しー。波乱万丈のクライマックス。
魔王退治の旅を続ける魔法少女のアンジュたちに、セスタス城砦が魔王の娘に乗っ取られたという知らせが届く。王宮魔術師として見過ごすことのできないアンジュは、嫌がるヘタレ勇者レックスの尻を叩き、セスタス奪回へと向かう。しかし道中出会ったのは、セスタスを乗取った姉を止めようとするもう一人の魔王の娘だった。本来なら、彼女もまた倒さねばならない相手のはずだが、彼女に協力して一緒に姉を説得するとレックスが言い出して!?アンジュとレックスの関係もちょっと気になる、新感覚ファンタジー第3弾。
とある企業から出入り禁止処分となったスルガシステム社長・六本松。しかし、その企業は大規模案件の発注を控えており、諦めきれない六本松がそのコンペに参加するべく自らの代打として白羽の矢を立てたのは、あろうことか新卒の桜坂工兵だった!右も左もわからないまま、立華や梢の力を借りて提案書の作成をはじめる工兵だったが…。立ちはだかるのは先方の公明正大を絵に描いたような潔癖キャリアウーマンに業界大手の競合企業たち。はたして小規模会社の新入社員・工兵に勝算はあるのかー。
なぜか本来知るはずのない天使の知識を記憶し、過去の経験から言葉を信じられないでいる柴田晴友。機関によって黒い歪な翼を植え付けられ、自らを七番目の代替天使だと名乗るナナ。心を開こうとしないナナに形だけの言葉を放つばかりだった晴友だが、交流を重ねるうち、お互いの心に歩み寄っていく。しかしそこで、ナナを生み出した機関の陰謀が動き出す。想感応、代替天使、蝶紋班、空を継ぐものー天使をめぐる人々の想いが交錯する中、二人が切り開く未来とは。エンジェリック・シンフォニー、感動の完結編。
高校生活3日目にして、僕、国分隼人は早くも失望していた。心から楽しめない毎日に、心から笑えない毎日に。しかし、天使は現れた!霧島萌先輩。綿菓子のようなフワフワの髪、マシュマロを思わせる白い肌、サクランボみたいな唇…ああ、完璧だ。彼女に出会った瞬間、自分がこの世界に生まれてきた意味を知った。そう、彼女は、彼女こそは…前世での僕の「娘」じゃないかっー!?ちょっと変わった少年少女たちを描いたハートウォーミング・コメディ登場。
高校二年の夏休み。俺は、一夏の想い出ってやつを体験した。柑橘系の匂いが香る、ちょっと不思議な少女。彼女は、常識はずれな行動と共に、俺の許へとやってきた。時間さえも飛び越えて、俺の未来ーこれから死に行く人生を止めるために。これは、世界の何処かで起こった。ありふれた者同士のストーリーだ。ありふれているかもしれないけど、俺と彼女にとっては、忘れられない大切な想い出でもある。世界の何処かで、俺と彼女が体験した『重なり合った夏』の物語。
発展世界による侵略から後発世界を守るため、大陸統一を進めるロケィラ女皇・セレィ。オルワナ・アヌビシアとの三国同盟に成功し、盟主を務める彼女の次なる舞台は、同じ有角種のヘィロンが支配する中陸地域の大平原へとうつる。中平原の覇者であるヘィロンと、東方を支配下においたセレィ。有角種同士の威信と覇権を賭けた戦いが始まる…。同時期。発展世界の尖兵“神狩り部隊”が再び動き出す。若き導神・クルァシン不在の中、その防衛はアヌビシアの少女・サーリャの手に委ねられ…一大スペクタクルで贈る、次世代ハイ・ファンタジー第三弾。
塔に囚われた煉獄の姫君ーアルトは、牢獄でかつての友と邂逅する。王宮に囲われた少年騎士ーフォグは、自らの出生と向き合い、まだ見ぬ妹の存在を知る。アルトの友でありフォグの妹でもあるその『彼女』は、鮮血と混乱、狂騒と悪意を引き連れ、再び瑩国へと降り立った。彼女の策略は“煉禁術”で造られた偽りの人間たちを闇へと誘い、未曾有の連続殺人事件を引き起こす。その渦中へ飛び込んでいくことを余儀なくされたアルトとフォグが、戦いの果てに見るものとはー?策謀と毒気が渦巻く都市“匍都”で繰り広げられる薄闇の幻想物語、第二幕。
反乱軍の負傷兵と難民が残されたシャンヤルル僧院。その地を強襲したロンドロンド騎士団の暴虐を止めるべく、アルカインとセロ達は再戦へと臨む。それに並行して工人ナボールと南天将デルフィエの接戦も続く中、楽人シェリルと腹心のレニーは、六賢人の亀裂が決定的なものになることを危惧していた。そして、まるでその不安を嘲るかのように、眼下ではある変事が起きーセロの中でよみがえる大罪戦争の断片的な記憶。幼いフィノが見た異世界につながる門。様々な謎が糸となってつながる先に、魔族の“主”が現れる!交錯する各陣営の思惑が世界を歪めていく、シリーズ佳境の第8弾。
まーちゃんが、殺人犯に攫われた。僕の元から、まーちゃんが消えた。バカップル伝説も終焉を迎えた。長瀬透殺人事件に起因する自分自身との無益な争いに精を出していた間に攫われたんだから、まったくもって笑えない。しかも犯人は、長瀬だけでなく、僕の知り合いを次々と殺してまわった人間でもある。そして、今だ犯人は逃亡中。この事件だけは、僕が終わらせないといけない。敵は二つ。殺人犯と、僕自身。内外からの挟み撃ちだ。相手にとって不足はないが、相手からすれば標的は不足だらけだろう。だからって、まーちゃんを諦めると、僕はみーくんじゃなくなる。出来る内に、出来ることを。『ぼく』が終わる前に。よーし。じゃあみんな、行ってきます。ちょいとハッピーエンドまで。