2011年12月26日発売
「お兄ちゃんが、ヒカルのお友達…なの?」ヒカルの次の“心残り”は何と、九歳・小学四年生の美少女だった。ドン引きする是光だったが、見かけによらずしたたかな少女、紫織子には弱みを握られ、ヒカルにも頼み込まれて、しぶしぶ彼女の面倒を見ることにするが…。案の定ロリコンと誤解され、葵や帆夏にも白い目で見られて散散なことに。さらに紫織子は、大金を稼ぐため、大物を狙った“雀狩り”を企んでいてー!?大人気シリーズ第3弾、登場。
2年に進級した英太と東雲。東雲との関係が公になったことで心なしか賑やかな学校生活になってきた英太とは対照的に、東雲は初めてのスランプに陥っていた。そんな折、演劇部の女子喜多川が、「学園祭の舞台の脚本を東雲さんにお願いしたい」と英太に頼み込んでくる。その頼みを気分転換も兼ねて引き受けることにする東雲だが、思うように筆の進まない東雲と、奔放な喜多川に振り回される英太は少しずつすれ違っていき…。もどかしく苦い、第2章。
全寮制の魔法学院に通う平凡なアルヴィスだったが、襲い来る魔獣に対抗した魔法の暴走で自分の身体の変化に気づく。さらに、禁忌とされていた指輪を手にしたことで、夢の中で「始祖十二賢者」の一人と接触して力をつけていく。一方、学院講師のクラウスは彼が「失われた十三番目の賢者」の関係者だと見抜き、策謀に陥れようとする。それが露呈し、クラウスは学校を追われるのだが、逆に行動の自由を与えてしまうことに。迫りくるクラウスの襲撃に親友ロアが巻きこまれ重傷を負ってしまう。激怒したアルヴィスはクラウスへの反撃に立ちあがる…。マジカルファンタジー第二弾。
『過去の改変』から戻ったわたしに待っていたのは、彼の消失だった。そして、もうひとつ。わたしの歩けなかった足が、元通りになっていた。わたしが歩き回る姿に、島の住人は誰も驚いていない。慣れきっている。そして、この世界の『現在』では、彼は九年前に死んでいた。その蔓延する常識が、わたしを苛み、蝕んでいく。わたしが歩ける毎日。それは彼が死んだ現代。決めた。わたしは必ず取り返す。わたしと彼がいた世界を。必ず。『昨日は彼女も恋してた』と上下巻構成。
病気がちでイジメられ、いつも1人ぼっちだった妃頼。高校の入学を前に一大決心。友達を作って恋をしてー。そんな妃頼の恋の相手は、女の子との噂が絶えない大河。金色に染めた髪を片側だけ編み込んでいる超美形の彼、実は族の総長だった。強引に迫る大河に惹かれ、妃頼の青春が今、始まるー。大・大・大人気の超話題作、いよいよスタート。
クリスマスも近づき始めた初冬。メイド喫茶メイプル・ホームに、くだけた物腰の男が現れた。真夜の実兄で、石峰家と袂を分かった男、裕。彼は自身が興したネット販売専門のベンチャー「ラムシーク」のサイトリニューアルを、ケーイージーの真夜たちのチームに依頼しているのだという。しかし肉親との仕事にも拘わらず、真夜の表情は固い。彼女は過去、裕から共に家を出ようと持ちかけられた時、断ってしまったという負い目があったのだ。ぎこちない兄妹を心配する健二はー。
どんなに考えても、今は答えが出ないことがある。時間が経たないと、未来にならないと、分からない答えがある。それまでにー答えがある。それまでにー答えが運ばれてくるまでに、僕達は、何を考えるだろう?ドキリとする、ウルッとする、元気になる、胸が痛む、納得する、空を見上げたくなる、そんな“心が動く掌編”20篇を収録。シリーズ累計750万部の「キノの旅」コンビが贈るオールカラー絵本第3弾。答えがいつかあなたに運ばれてきますように…。
死なない死刑囚を殺して欲しい。まるで、矛盾しているかのような奇妙な依頼。対面を果たした死刑囚は物静かで端整な面立ちの青年だった。だが、その本質を知れば慄然とする。不死者ゆえか、死を愛する殺戮者。しかも、あらゆる方法をもってしても蘇るというのだ。自分の死が楽しめないから殺すのだとうそぶく青年。いかなる怪異が不死をもたらしたのか、本当に殺すことはできないのか?異端者、湊の知性がその謎に挑む。