2012年3月17日発売
「本物ー私!偽物ー白い方!!」突如あらわれた真紅の少女は、そう言い放った。艶やかな銀髪と円らな紫の瞳を持ち、自分も“チャイカ”だと名乗る少女ーチャイカ・ボフダーン。紅の彼女は、亡き『禁断皇帝』の遺体を探す『棺担ぐ姫君』チャイカ・トラバントと乱破師のトールたち一行に、蛇咬剣を振るい襲い掛かってくる。「父様の遺体。完全回収。そしてー父様殺した奴等、皆殺し」紅のチャイカは自らの目的を告げ、トールたちの持つ『遺体』を力ずくで奪い取ろうとするのだが…。紅と白の“チャイカ”。宿命の二人がいま、巡り会うー。
コスプレイベント以降、恋ヶ崎とはなぜか気まずい状態になり、逆に俺のことを避けていたばすの桜井さんからは、やけに好意的なメールが届くようになった。『柏田君って、桃ちゃんのこと好きなの??』あのギャルな恋ヶ崎のことを好き?絶対ありえねえ!俺が好きなのは長谷川だ。あいつと連絡を取りたかったのは長谷川とのデートが不安だったからで…。結局あいつに頼りっきりだな…俺。鈴木の欲しがってる同人誌を手に入れるために夏コミへ行く?おまえひとりじゃ無理に決まってんだろ!オタクの祭典マジなめんな。仕方ねえから、手伝ってやるよ。
「単純この上ない二択です。このまま穢歌の庭の扉が開ききって浮遊大陸が滅亡するのを待つか、それとも、ありとあらゆる犠牲を覚悟のうえでセラの虚像と戦うか」氷結鏡界を突破した三体の強力な幽幻種ー『セラの虚像』。天結宮を追放されたシェルティスの前に現れた異篇卿イグニドは、セラの虚像を一緒に倒そうとシェルティスに提案を持ちかける。一方、天結宮では巫女のユミィが統政庁のゼアドールたちと共にセラの虚像の討伐に向かうことになりー。交錯するそれぞれの思惑、壮絶なる死闘、そして明かされるイグニドの正体ー。絶望の中で少女の祈りが世界を守る、重層世界ファンタジー。