2013年2月15日発売
この学校をコロンバイン高校にしてやろう。そう、決めていた。 悪徳資産家として名を馳(は)せた父親の逮捕をきっかけにスクールカーストの頂点から最底辺へと転げ落ち、ガスガンの的にされ、左目を潰(つぶ)された雪路。 「誰も信用するな。損得だけで考えろ」 体に染みついた父の教えに則って復讐という名の取引を開始した雪路とその恋人・真波の前に現れた謎の黒人ドラッグディーラー、 “魔術師”スカンクは妖しく囁くーー「俺の薬物は、魔法だ」 熾烈(しれつ)ないじめを迎え撃つ十七歳の凶弾の行方(ゆくえ)はーー!? 江波光則が圧倒的な筆力で咲かす悪と暴力の華。著者初のシリーズが満を持して開幕。解説・虚淵玄。
そして、仲間たちの血は流れる──。 新宿を恐慌に陥れた戦いの後、アラタたち一行は日本を出国し、タイへと降り立った。その地でアラタを待っていたのは、“子供使い”の悪しき影響で横行する少年兵を使ったビジネスと、“あの男”との思わぬ形での再会だった。再び、ファンタジーで現実を壊すべく、戦いに身を投じるアラタだったが、わずかな油断が、子供たち──そして、彼を愛した女の命を窮地に陥れてしまう……。熱帯の戦場に血飛沫が舞う、緊迫の第3巻!
「もう、美鶴木夜石とは関わらないこと」知る人ぞ知る本物のオカルトサイト、『異界ヶ淵』管理人のクリシュナさんの忠告もつかの間、再び俺の前に現れた闇色の瞳の美少女・夜石は呟く。「なぜ、あの時計はいつも遅れるのかしら」血の雨が降る皇鳴学園の時計塔、転生する猫、読めば死ぬ呪いの書…。あり得ない場所に、あり得ないものが突如落下してくる武蔵野怪雨現象の最中、皇鳴学園の歪みの果てに「もういるはずのない少女」の影が立ち上がる…!一肇×安倍吉俊のタッグが描き出す、ありとあらゆる怪異を詰め込んだ極上の青春怪談小説がここにある。