2015年9月24日発売
いつもは静かな喫茶店エメラルドが、大盛況となっていた。沢山の女性の中心にいるのは、王子様探偵・上倉悠貴…ではなく、柔らかな笑顔を浮かべる金髪の青年で?その青年ーイギリスからの留学生・ダニエルは、美久との奇妙な縁で居候兼ウェイターとして働き始めていた。いつしかここは「選ばれしイケメン店員しかいない喫茶店」と噂され…。そして、今日もエメラルドには、依頼が舞い込んでくる。紅茶とレモンパイの香りがやさしく広がる喫茶店で、謎解きはいかがですか?
もう一度、あの恋に賭けてみようと思った。 二ヶ月連続、上下巻構成で贈る三秋縋の完全新作。 ずっと、思っていた。この醜い痣さえなければ、初鹿野唯の心を射止めることができるかもしれないのに、と。「電話の女」の持ちかけた賭けに乗ったことで、僕の顔の痣は消えた。理想の姿を手に入れた僕は、その夜初鹿野と再会を果たす。しかし皮肉なことに、三年ぶりに再会した彼女の顔には、昨日までの僕と瓜二つの醜い痣があった。 初鹿野は痣の消えた僕を妬み、自宅に閉じこもる。途方に暮れる僕に、電話の女は言う。このまま初鹿野の心を動かせなければ賭けは僕の負けとなり、そのとき僕は『人魚姫』と同じ結末を辿ることになるのだ、と。
怪異を知る者でもにわかには信じがたい、神話上の存在。だが、それはいた。身長2000メートル、超弩級の怪異。ダイダラボッチの出現は終末すら予感させるものだった。そのひと足で町が壊滅する。動く天災に国家機関も動きだす。防衛省幹部、幕僚らが居並ぶ席に、ラフな青年がひとり。場違いな雰囲気をこれ見よがしに発散する湊である。だが、湊の驚くべき発案に、周囲の目は変わる。それは神話を現代物理学で解明する、神への挑戦とも言えるものだった。
怪異を知る者でもにわかには信じがたい、神話上の存在。だが、それはいた。身長2000メートル、超弩級の怪異。ダイダラボッチの出現は終末すら予感させるものだった。そのひと足で町が壊滅する。動く天災に国家機関も動きだす。防衛省幹部、幕僚らが居並ぶ席に、ラフな青年がひとり。場違いな雰囲気をこれ見よがしに発散する湊である。だが、湊の驚くべき発案に、周囲の目は変わる。それは神話を現代物理学で解明する、神への挑戦とも言えるものだった。
ホラー小説レーベルの編集者・西任結が子供のために引っ越したマンションでは、子供たちが奇怪な事故に巻き込まれ、二週連続で亡くなった。次は自分の子が巻き込まれるのでは…と徐々に高まっていく住人たちの不安。そんな中、霊能者にお祓いを依頼するかどうかで意見は割れていく。だが事態はさらに悪化し、そしてついにー。奇怪な掲示や赤い着物の流し雛の慣習など、謎はさらに深みを増していく…。
盛夏を目前に控えた京都。「からくさ図書館」の館長を務める冥官・小野篁は、上官である安倍晴明から、ひとつの使命を託されていた。「京の夏の祭礼を守れ」-。その使命を胸に留めつつ、篁は不思議な書物“偽書”を紐とき、現世で迷う“道なし”たちを今日も天道へと導く。そして、新米冥官の時子は初めて、からくさ図書館の外の世界へと踏み出して…。七月の祇園祭から、夏の終わりの送り火へ。うつろう悠久の古都を舞台に紡がれる優しいライブラリ・ファンタジー、第四集。
将棋部に所属する南と後藤は、お互いの彼女を連れてダブルデートを重ねるなど、高校生活を謳歌していた。しかし、文化祭の準備で学校に泊まりこみとなった夜、恐るべき復讐劇に巻き込まれる。リアル人間将棋ーそれが復讐のために用意された舞台だった。取られた駒は死ぬ、という仕掛けのもと、南と後藤は駒となった恋人を守るため死力を尽くして対局に臨む。一手一手が生死を分ける、待ったなしの人間将棋の結末は?戦慄のリアルゲーム×サスペンス・ストーリー!
おいら、柴犬の真白。お春ちゃんが重い病にかかってしまった。そんなとき、「伊勢という場所に大神宮があって、そこには八百万の神様の中でも一番大きな力をもつ神様がいる。その神様にお願いすると、なんでも叶えてもらえる」って聞いたんだ。おいら、伊勢に行くよ!そして、大好きなお春ちゃんを元気にしてもらうんだ!!でもさ、伊勢ってどこ?江戸から伊勢まで約470kmの波瀾万丈の旅。真白は無事、伊勢に着けるのだろうか?