2016年8月31日発売
「あなたの茶で、皇帝を癒やしてほしい」皇帝に仕え国を守った伝説の茶師・茗聖を目指す新米茶師の楓花。ある日突然茶房を訪れた文官・奨文に連れられやって来たのは…皇帝の寝所!?「俺が皇帝であることを忘れろ。俺も忘れる。あなたといるときだけは」宮廷に渦巻く陰謀と裏切りに心を閉ざした皇帝・煌慶の力になりたい。決意した楓花の挑戦が始まるー。冷酷な皇帝と新米茶師の中華風ラブ・ファンタジー、開幕!
大納言家の姫・梓は、男性に触れられると顔が赤くなる病の持ち主。人目を忍んで暮らしていたが、突然冷徹な“氷華の帝”那智の尚侍として宮仕えを命じられる。多くの男性がひしめく内裏で、帝の不興を買ったら一族左遷の一大事!不安な気持ちのまま出仕した梓だったが、なぜか帝は彼女を見た瞬間、膝を折りひれふしてきて…?「ようやくお逢いできましたー白蘭皇后さま」前世の主従が今世で恋の絆を結ぶ、平安風恋絵巻!
「あの雲が、本当のことを全部隠してるんだ」常に上空を覆う雲によって、空の青さを知らない世界。雲を払えるのは“ヘクセ”と呼ばれる魔法使いの少年少女だけ。並外れた飛行技術を持つ少年カリムは、幼馴染みで当代随一の“ヘクセ”揺月と再会する。しかし彼女はある病により、昔とはまるで別人で…?「高く飛べない」少年と「空でしか生きられない」少女の邂逅が、世界の色を変えていく。第21回スニーカー大賞“優秀賞”受賞作。
その能力は、戦うためのものー?幼少期に重力を操る能力に目覚めるも、怠惰で平凡な高校生に落ち着いた獅堂ログ。ある冬の夜彼は、“最後の魔女”という運命を背負った少女・ロンドと出会い惹かれ合う。その年の夏。クラス一の美少女木佐谷樹軍乃に強引に誘われ、共に郊外へ向かったログは、「鉄塔に登った距離に比例してスカートの裾を持ち上げる権利」に釣られ、頂上の絶縁碍子を目指すことに。はたして軍乃の真意は…!?
長い旅路の末、王都へとたどり着いたツカサたち。早速王都観光へと繰り出す。ツカサの名前はエリク様を救ったケリエル町領主の専属調合師として広まっており、薬師ギルドで大いに勧誘される。その後、薬カバンを盗まれ、行かない方がいいと言われていた貧困街へ向かうツカサ。そこで品物を取り返してくれたガイの娘が床に臥していると知る。自分に治せるのならとツカサは娘のもとに向かう。だが、彼女の病名はー!?そんなツカサたちが知らない場所である事件が起こる。エリクが誘拐されてしまったのだ。その犯人を探していくと浮かび上がってきたのはツカサも良く知る人物だった。
冒険者として迷宮討伐に参加する事になったライエル一行は、ロンドパーティーと協力して迷宮討伐に挑む。しかし、想像していた以上に迷宮討伐は問題が山積みだった。数百人という迷宮討伐のための人員の中、実際に迷宮内へ入るのは五十人程度ーなのに、その五十人のほとんどに先回りや妨害を受けてしまう。しかもギルド職員までも敵に回してしまい、ライエルたちは窮地に追い込まれる。このままでは初期投資すら回収できず、迷宮で宝箱の回収や魔物との戦闘も経験できないまま終わりを迎えようとしていたのだがー。
かつて魔王は『負の感情』を糧とする暗黒魔術を極め、全てを暗黒に染めるべく世界を蹂躙していたが、光輝魔術を操る勇者との戦いに敗れ、滅び去った。だが、魔王の暗黒の魂は少年ガーラスとして生まれ変わる。ガーラスは再び世界を暗黒に染めるべく力を蓄えようとするが、彼の前に最初に立ちはだかったのは、幼なじみのリータだった。そして何の因果か、勇者が作った勇者学園にリータとガーラスは共に進学し、そこで共に光輝魔術を学ぶことになった。光輝魔術の克服と、より多くの『負の感情』を味わうために正体を隠し、人間達の裏で暗躍せんとするガーラスだが、彼の前にはどういうわけか次から次へと美少女が立ちはだかる!?
水神の加護に抱かれた水と大河の国エンフィール王国。その王都に暮らす青年アルトが、かつて騎士として戦場を駆けていたのも今は昔、現在はその日暮らしの風来坊。金なし地位なし甲斐性なし、仲間内からは「野良犬騎士」と揶揄されていた。そんなある日、アルトはスラム街で誘拐されかけた少女ロザリンを助ける。少女は右目に“ウイッチクラフト”と呼ばれる特別な力を宿し、「小さな魔女」と呼ばれていた。彼女は生き別れとなった母親を探す為に王都へやってきたのだった。高級牛肉につられて母親探しを手伝うことになったアルトは、わずかな手がかりを頼りに捜索を開始するのだがー。