2016年8月4日発売
「きみは私に逆らえない」ベル・ローズは絵画の真贋を見極める瞳を持ちながらも、忌まわしい事件をきっかけに絵筆を握れなくなっていた。ある夜、謎めいた美術館長ユアン・ギャレットに出会い強引に唇を奪われ、再び描くことを迫られる。尊大な態度のユアンに戸惑いながらも、強く逞しい腕に抱かれ、彼の右手が絡められた時…。キスを重ね合い秘密だらけの関係が深まってゆく。
アイリーンはアスセナ国の「戦女神」。人でありながら神と崇められる彼女は、周辺諸国を統一するべく戦場を駆けめぐってきた。だが、国王は彼女に還俗を命じ、祖国のために大陸の覇者・ヴォールグ帝国皇帝の妃となるよう申しわたす。皇帝・オルランドは父を弑逆した、「死神王」と呼ばれる男。その美貌は黒曜石のように冷たい。しかし、アイリーンは彼の素顔と悲しい過去を知り、次第に心を開いていくー。
キアルは“殯ノ夢見”。死者の最期のメッセージを受けとって遺族に伝えるのが仕事だ。兄と慕うハイリルが殺人の罪に問われて姿を消してしまい、キアルは東の街ジェマンを目指してふたたび旅に出る。ハイリルを捜す道中でスリヤという謎の美少女に出会い、彼女の正体を知らぬまま行動をともにすることに。突然の襲撃を受けてひとり攫われてしまったキアルは、聖王国の運命を揺るがす事態に巻き込まれー!?
ハロウィーンを前にしたロンドンの街角。ユウリは、困り顔で座り込む奇妙にクラシカルな装いの青年から「一緒に林檎を捜してくれないか?」と頼まれる。パリでは、シモンが怪しげな結社に所属するルイ=フィリップから林檎を渡せと迫られ、シモンの従姉妹ナタリーの周囲でも、林檎が謎を呼ぶ。一方アシュレイは、林檎が描かれた妖しい書き物机を託されるが。皆が捜す「林檎」とは?果たして林檎は誰の手に?
『少年ジャンプ+』の大人気コミカライズ『カラダ探し』、原作者ウェルザード氏が書き下ろす、秘密のエピソード! コミカライズでもペンを握る村瀬克俊先生の大量描きおろしイラストにも大注目!
居酒屋「のぶ」の正面入口は、なぜか異世界に繋がっている。古都と呼ばれるその街には中世ヨーロッパのような、しかし全く別の文化が息づいていて、そこに住む衛兵たちや貴族、聖職者、ギルドのマスターなどが、今日もこの居酒屋の暖簾をくぐる。彼らは今まで味わったことのなかった“トリアエズナマ”という冷えた酒に驚き、未体験の料理に舌鼓を打つのだ。新感覚の異世界グルメファンタジー。