2017年11月30日発売
平和だった高校が、ある日突然謎の霧に包まれる。竜崎時雨人は、取り残された憧れの先輩を心配するあまり校内に突入するが、そこはモンスターが跋扈する異世界の迷宮となっていた!早速襲われピンチに陥る時雨人。しかし彼の放った攻撃が驚異的な力を発揮する。そう、この迷宮では、その者の持つ名前によって様々な力が付与されるのだ。竜と英雄、二つの最強の力を得た彼は迷宮攻略に乗り出すのだがー。死と裏切りに満ちたサバイバル・ファンタジー登場!
列車は空を飛び、車は魔法で動く。そこは科学と魔法が融合した世界。一人の大学生が、一人の少女を救おうとあがいていた。大学生の名は植木信。「魔装具」を作る職人だ。信はその魔装具を使って寝たきりの友人を救おうとしていた。ただ、子供の頃から何年も研究を続けているが、成果は出ない。植物状態の友人は、どんどん容態が悪化していく。このままだと、何もできずに死なせてしまう。病院で新型の魔装具を試すが、うまくいかない日々だ。今日もだめかとため息をついて、アルバイトを終えて家に帰る時、信はダンボールが捨てられているのを見つける。その中に入っていたのは緑色のスライムだったー。
アーニャは成績はトップクラスで学校中の注目の的であり、将来有望な少女である。しかし彼女にはどうしても敵わないライバルがいた。幼馴染のジーク。彼とアーニャは7歳のときの学習塾からの付き合いだった。冬の寒い日に入塾してきたジークをアーニャは冷たくあしらうが、テストで自分より良い点数を取られ、懐しがって大声をあげる。それからというもの、アーニャはジークに何度も勝負を挑むようになる。待ち伏せをしたり、追い回したり、睨んだり、からかったり、宣戦布告したり。そうやって彼女と彼は長い時間を一緒に過ごすようになるのだが…。
アステリアとマリウスの結婚。それはホルディア王国の慶事であり、マリウス達にとっても一つの区切りだった。新婚旅行の提案が出るが、そこで意外な事実が判明する。アステリアは遊興に疎かったのだ。せっかくの機会だし、アステリアに民の暮らしを見せ、人々の楽しみについて教えようと思いつく。マリウス達が行く先で見たのは、彼が守った人々の日常、アステリアがこれから守っていくべきものだった。人々のささやかな日常こそ、得がたき宝なのだと彼らは改めて認識する。
ロクサーヌに因縁をつけてきた女性の親族を返り討ちにしたミチオたち。返り討ちにしたその決闘がハルツ公爵領騎士団長ゴスター立会いの下で行われたため、ミチオはハルツ公爵からの呼び出しに怯えることになる。一方で、ミチオたちに敗れ有力な戦士を失った親族一家から流出したとおぼしき装備品を手に入れることで、パーティーの装備を拡充していった。同じ時期にエプロンも作らせたが、手持ちのお金は減ってしまったので、ミチオは近づいてきたオークションに向けて迷宮探索を金策重視に振り替える。ハルツ公爵からの呼び出しを無事に切り抜けられたのか?そして、新たな奴隷を落札することにーーーー。
魔王ダストの最後の魔術が発動した。光と共に最後の攻撃を敢行するコフィン軍、セパルカ軍、あまたの亡者達生者達に、魔王ラヤケルスの遺物。世界を燃やした暴虐の神が、勇者ヒルノアが遺した最悪の巨竜が、やがてその姿を崩され、地に倒れかけた時ー。マリエラの体内から、一抹の災いの種、呪いが、音もなく芽吹いた。魔の力の反動、魔術に手を染めた者に必ず訪れる『報い』が、終局に近づいた戦場に新たな禍々しい色を添える。一変する戦況、敵と味方が入れ替わり、世界により絶対的な脅威が君臨する。持てる戦力を限界まで振りしぼってきた人類の前に立ちはだかる、最後の敵とは一体…。
ルーデンス領の領主となったヴィレム・シャレットは、領内のみならず、諸外国との対応を迫られていた。暗躍し続けてきた敵の魔術師は、直接的に攻撃してくるだけでなく、隣国デュフォー帝国との関係でも影を見せるようになってきている。一方で、黒幕は一向に姿を見せなかった。なかなか尻尾を掴ませない相手に翻弄されるヴィレム。そんなある時、帝国と交戦中である南方の土地に、敵の魔術師の姿が見られたという連絡が入る。翻弄される一方のヴィレムにとって先手を打つことができる好機。今度こそ尻尾を掴んでみせるとヴィレムは密偵を送り出すのだがー。
前世の友人であり、ダイチの父親でもある魔王とも邂逅を果たしたユリス。魔王からこの世界の理と自分の前世に関わる過去の因縁を聞いたユリスは、魔王を求められるまま倒すべきであるのかどうかを迷っていた。だが、魔王打倒を求める神子や神殿の者は次々とやってくる。その中にはルルリアもいた。仲間であるはずのルルリアが神殿の者と一緒に来た本意は?神殿の求める勇者とは?本当に倒すべき相手は魔王?真実を解明するために、魔力の使えない魔術師は、仲間たちとともに、世界を救う最後の決戦に挑むー。
野望の少女フランチェスカ=フランシール。貴族派の筆頭として王族派と対立する影の実力者が、その野望と野心を剥き出しにする時がやってきた。太陽祭を一ヶ月後に控え、賑やかさを増す王都の裏側でひっそりと謀略が侵食していく。強力な魔術兵装『久遠院』を使用して、水晶宮を破壊し国家神である水神リューリカが眠る寝所へ足を踏み入れようと企むフランチェスカ。しかし、それを阻止せんとエンフィール王国騎士団最強にして美しき戦乙女、英雄シリウス=M=アーレンが立ち上がるのだった。