2017年3月3日発売
闘いのため大切な仲間を失い、“守護者”の昴と気持ちがすれ違い落ち込む莉杏は、父ブルーノに誘われマルタへ行く。幼い頃過ごした屋敷で暮らすうちに失っていた記憶が蘇ってくる。ある夜、突然現れた謎の存在のピエロに聖杯のかけらはドイツにあると言われ!?強い絆で結ばれ、無条件で惹かれ合う“薔薇騎士”と“守護者”。けれど、唯一の“薔薇騎士”を選んだとき、“守護者”は証を失うかもしれず…。
高校生の西園寺颯介の家には現在、変幻自在の幻獣王白虎が“琥珀”の名を与えられ、飼い猫のふりをして居座っている。実は颯介と琥珀は十年前に端を発するややこしい経緯から、ひとつの心臓をふたりで共有することになり、互いに不本意ながら魔物退治の相棒となってしまったのだった。颯介が宿す特別な“眼”の力に惹かれた妖たちの影が、ついに颯介最愛の妹・奏のもとへも忍び寄ってきて…。急転直下のシリーズ第二弾!
新たな羽紹国皇帝・飛龍の熱望から、半ば強引に後宮に召された太皇太后・蘭華。早逝した先々帝の后であり、若き未亡人として孤独な生活を送っていた蘭華は、年下の飛龍に夜ごと激しく求められ、彼女を実の妹同様に愛した先々帝が与えることのなかった甘い悦楽の境地を初めて知る。飛龍への愛と、敬愛していた先々帝への罪悪感との狭間で揺れる蘭華は、皇宮内の噂によってさらに心が乱されて…。
シモンの双子の妹たちが、ユウリへの贈り物にするためネットオークションで落札した万華鏡。覗き窓の周りにラテン語で「百の目が見る」と刻まれたそれは、実は盗品だった。女性遍歴からか「青髭公」と呼ばれるニューサム伯爵は、アシュレイに盗まれた万華鏡捜しを依頼。シモンの許にはアンジェレッティという男が、ユウリの前にも若い男が万華鏡を求めて現れた。三人の男が執着する万華鏡に隠された秘密とは?
スパイ。諜報活動を行うものの総称。敵の情報をいち早く手に入れ、状況を有利に導く者。手段は、問わないー。志摩廉造はいかにしてスパイになったのか、その酷薄非情な訓練の実態に迫る…!!表題作『スパイ・ゲーム』はじめ、5本の小説でしか読むことができないマル秘エピソードを収録!!大人気小説シリーズ第4弾!!
陰陽師たちの住まう島、土御門島に入った天若清弦の娘・音海繭良。繭良は島に到着後、天若家の新当主として苦難の日々を過ごしていた。ろくろと同じ舞台『御前試合』を目指し、修行に励む彼女の側には、十二天将・朱雀の斑鳩士門の姿が!?士門と繭良、ふたりの絆を“繋ぐ”物語が解禁!!
引っ込み思案で少し泣き虫な少女・結祈の住む東湖市で、相次ぐ不審な行方不明事件。被害者の背後を探ると、ある病院と医師の存在が浮かび上がってきた。時を同じくして、結祈の双子の弟・香楽に異変が起きてー。人は、自らの中に燃え上がる“憎しみ”をどこへ向かわせればよいのか?固い絆で結ばれた姉弟と、星の娘たち。金銀の太刀が指し示すのは…。独特の世界に引きこまれるファンが続出!あさのあつこの傑作青春エンタメ、待望の完結篇。
山門津多恵が、「ことづて屋」として、頭に聞こえてくる死者からの伝言を指定された相手に届けるようになってから2年半が過ぎた。いつも助けてくれる恵介は、津多恵の最大の理解者となっており、感謝しつつも、つき合わせて申し訳ないような気持ちも。ある時、届ける相手の居場所がわからず、なんとか探してたどりついてみると、それは思いもかけない人物で…。二人が新しい一歩を踏み出す、感動のシリーズ第3巻!
「幽霊が見える」中学生の鞠子は、ある老女との出会いをきっかけにイギリスへの憧れを募らせ、二十歳でとうとう渡英する。妖精を探した果てに見つけたのはグレンという名の青年。二人の運命は大きく変わるー。ほか、英国特別幻想取締報告局の幹部ハイド氏のパートナーであり、浮世離れした美貌を持つエルフ・エドワードの過去、幼少期のランスとの関係なども描かれ、少しずつ謎が解き明かされてゆく人気シリーズ第4弾!
明日町こんぺいとう商店街にある小さな文房具店「水沢文具店」の入り口には、「ペンとノートをお買い上げの方、ご要望があれば話を書きます。オーダーメイドストーリー」という張り紙がはってある。店主が自分のためだけに書いてくれる物語を読むと、悩みが解決するという噂があってー。仕事に悩む小学校教師の栞が店を訪れると、無愛想でどこか謎めいた店主の青年・龍臣が迎えた。想いが込められた文房具が織りなす、前に一歩進む力をくれるハートフル・ストーリー。