2020年6月18日発売
“虎威将軍”をリクルート!? 相国を拝命し、いよいよ国外逃亡が難しくなってきた董白。 「こうなったら……リクルートです!」 生存戦略のため関羽を仲間に引き入れようとするも、これが“義侠”の逆鱗に触れてしまい……。 そんなとき、後に“虎威将軍”と呼ばれる青年が敵陣にいることを知る。 名は趙雲、字は子龍。 窮地に立つ董白は、彼のリクルーティングに一縷の望みを託すのだがーー? 孫堅の襲来。伝国の玉璽。呂布と陳宮の暗躍。そして、長安遷都。 絶えず流れを変える歴史の渦のなか、幼き魔王が打つ一手とは? 打擲(ちょうちゃく)幼女の覇道ファンタジー、第2幕!
早乙女カレン。その恋、春雷のごとく。 “結婚できない人を結婚させる仲人”、白城縁太郎は今日も婚活女子のサポートに奔走している。 とあるイベント婚活で、結衣とカレンの気になる相手がバッティングしてしまう。 ひとつ間違うと、恋の修羅場になりかねない。 縁太郎は仲人として平等に接そうとするのだがーー。 「縁太郎、あなたは全力で結衣をサポートなさい。それでようやく、私と対等になるというものですわ」 カレンの申し出は、明らかに自分に不利となるものだった。 縁太郎は改めて思う。 上流階級の世界に戻るべく、金持ちとの結婚にこだわるカレン。 しかし裏腹に、彼女はいつも誰かを優先し、損な役回りを引き受けている。 彼女にとって婚活とはーー“本当に幸せな結婚”とは、なんなのだろう。 ぜったい結婚したい系婚活ラブコメ、心が疼き出す第2幕。
聖夜を間近に控えた12月初旬。先輩にフラれた僕は駅前のイルミネーションを眺め、どうしようもない苛立ちと悲しさに震えていた。クリスマスなんて、なくなってしまえばいいのに…。そんな僕の前に突如現れた、高校生らしい一人の少女。「出来ますよ、クリスマスをなくすこと」彼女の持つノートは『望まない願いのみを叶える』ことが出来るらしい。ノートの力で消すために、クリスマスを好きになる必要がある。だからー「私と、疑似的な恋人になってください」これは僕と少女の奇妙な関係から始まる、恋を終わらせるための物語。第14回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞。
探偵嫌いの僕と迷宮落としの魔女 妹にまつわる不思議な現象、「やよいトリップ」。未来視とも思えるその力が原因で巻き込まれたとある事件をきっかけに、訪れた洋館。 洋館の表札には『探偵事務所 ラビリンス』。 そして、古めいた書架に囲まれるように彼女はいたーー。 魔女のような帽子に黒い服。書架に囲まれた空間そのものが一つの芸術作品のように美しい佇まい。 「解かれない謎は神秘と呼ばれる。謎は謎のままーーシュレディンガーの密室さ」 彼女ーー焔螺は、世界を神秘で埋め尽くしたいのだと言った。 「私は決して『探偵』なんかじゃない。神秘を解き明かすなんて無粋な真似はしないよ」 探偵じゃないなら、いったい何なんだ。 問えばふたたび、用意していたように即答だった。 「魔女さ」 まったく、時代錯誤も甚だしいと嘆かずにはいられない。 神秘的で、ミステリアスな一人の魔女に、この日ーー僕は出会った。 第14回小学館ライトノベル大賞・審査員特別賞受賞。 ゲスト審査員・若木民喜氏絶賛の新感覚「迷宮落とし」謎解き(?)開幕! 【編集担当からのおすすめ情報】 第14回小学館ライトノベル大賞・審査員特別賞受賞作。ゲスト審査員・若木民喜氏(『神のみぞ知るセカイ』『キング・オブ・アイドル』)も「わくわく感が素晴らしい。登場キャラと事件が魅力的で、子供のように楽しみました!」と絶賛した痛快エンターテインメント!