2021年2月15日発売
楊貴妃として生まれながら、妖狐に憑かれ、自由を求め抗うも、敢え無く一生を終えた女がいた。果たしてその望みが叶ったのか、転生先はとある和国の穏やかな農村。変わらない美しさで皆に愛される少女・玉藻へと育った。だが前世からの美貌と、まとわり憑く妖狐・泊求のおかげで禍を招いたのか、図らずも女官となり入内。泊求とともに、女房が行方不明となる怪事件に巻き込まれることになってしまい…?前世の唐の国のあらゆる経験と知識を生かし宮廷の謎に挑む、平安宮廷転生ファンタジー!
死の森には魔女が棲む。気まぐれで人嫌い、偏屈者で凄腕の…。「死の森の魔女」ことリコリスは祖母の後を継ぎ、使い魔の白フクロウと森で静かに暮らしていた。ある日、病弱と噂の若き王弟ゼルクトラが訪ねてくる。彼が求めたのは安らかに死ねる毒薬。リコリスは断り追い返すが、その後なぜか家に入り浸られるように。さらにリコリスは王家から呼び出され、変化のない日常から騒々しい表舞台に引きずり出されー「魔女の秘薬は、簡単には売れないわ」。魔女の薬をめぐるウィッチ・カプリチオ・ファンタジー。
鬼の奇襲から千古を庇い、世を去った兵衛・秋長。彼が居なくなった後宮に、密やかに一人の姫が輿入れをした。その名は紅葉姫。山で拾われた鬼娘だと噂の姫は、荒ぶる美しさを持ち、顔立ちはあの人物にとても良く似ていた。鬼姫の輿入れから少し過ぎた夏の日。秋長を失い悲嘆に暮れ心を閉ざした千古は、思い掛けず帝から祭りに誘われ、洛外へ出向くことになった。そこで二人は信濃で流行りの、鬼の子を身籠もる“水鬼の祟り”の話を耳にするがー!?薬師を目指す、大人気平安ファンタジー第五弾!
戦国の折、ある島に一人の少女が流れ着く。声と記憶を失った彼女は島の頭領・千早に「ひな」と名付けられ暫し島で暮らすことに。余所者を警戒する千早に対し、ひなは迷惑をかけまいと掃除や料理に励むも失敗ばかり。けれど、唯一得意だった縫物の才が島の人達に認められ、少しずつ自立していく。そんな直向きなひなの気心は次第に千早にも変化を与え、ひなも時折垣間見る彼の優しさに心惹かれていった。だが、彼女の出自には重大な秘密があって…?すべてを失った少女が、本当の居場所を見つける戦国恋物語。
私、伯爵令嬢ユリアスにホテル経営の話が舞いこんできた。殿下達と視察に向かうと…物が浮き、壁には血文字!?幽霊が出る曰く付き物件なんて聞いてない!そんな怪奇現象に怯える私を見て「今日の君は可愛すぎる」って殿下はなぜか嬉しそう!?この私に事故物件を売りつけたからには勿論、慰謝料請求…と思いきや幽霊にも事情があるようで?
聖女の力を持つヒロインと対等な悪役となるべく、魔法のレベルアップに挑んだアリシアは15歳に。 久しぶりに学園に行ってみると、王子をたぶらかしたとして注目の的にーー私今、めちゃくちゃ悪女じゃない!? と喜んだのも束の間、その王子のデュークに「今度こそ我慢しない」と宣言され、距離を詰められ……悪女ってこういう時どうしたらいいの!?
家族に虐げられてきたエルマは、ある日顔を布で隠している男に出会う。彼は、その美貌で見る者を虜にしてしまう、“魔性”と恐れられている騎士だった。しかし、なぜかその魔性が効かないエルマ。興味を抱いた男は彼女の不遇を知ると、強引に家から連れ出すことに!?彼の優しさに触れるにつれ、エルマの記憶も徐々に解かれていきーどうやら彼女の家族には、ある秘密が隠されていた!?
絶世の美女と謳われる妹マリエッタと比較され、『地味姫』といわれて育った公爵家の長女セレン。彼女は、婚約者であるヘリオス王子たちが「マリエッタを正妃にすべき」と話しているのを聞いてしまう。「ヘリオス様に幸せになってもらうため、誰にも迷惑をかけずに婚約破棄しよう!」美しいが人を寄せ付けない『氷の魔術師団長』ヴィオルの黒猫使い魔と一緒に、円満な婚約解消を目指していたセレンは、特訓の仕上げとして、ヴィオルと一緒に出掛けることに…!?