2021年6月4日発売
聖女候補として教会で巫女勤めするアイリスはある日、自分が聖女選定の儀式が終わり次第、廃棄巫女の烙印を押されて成り上がりの男爵に妾として売り飛ばされる予定であることを知る。 「どうせ自分は聖女に選ばれないし」と教会を逃げ出したアイリスは、道中の馬車で具合の悪そうな青年を見つけ、うっかり巫女の力で彼を治してしまう。ところが助けた青年は爵位持ちの騎士様で、教会を逃げ出して来たことがバレてしまい……! 甘くて美しい「小説家になろう」の人気作、書き下ろし満載で登場!
逃亡中の巫女・アイリスは、思いがけずお世話になることになった騎士・ジュオルノのお屋敷で、落ち着いた生活を手に入れつつあった。 聖女選定の儀を目前に控え、これさえ終わればもう本当に自由になれると思っていた矢先、アイリスは誘拐されてしまう。待っていたのは、かつて彼女を妾にしようとしていた男爵で──。 聖女をめぐる争いに決着がつく「廃棄巫女編・後半」、聖女と女神の秘密に迫る「白き巫女編」他、書き下ろし番外編を加えて描く、アイリスとジュオルノのとびきり甘い恋の行方は?
「紅の死神」と恐れられている皇太子・ジェスアルドと政略結婚した姫・リリス。無関心を装う夫にもめげず、あの手この手でアタックするうち、少しずつジェドが笑顔を見せてくれるようになってきた! そのままの勢いで、一に子作り、二に国造り!と意気込むも、なかなかうまくは進まない……。そんな中リリスは新婚旅行を提案。でも行き先は、汚職の噂が漂うトイセンで……? これはもしかしなくても押し倒されている? 無愛想皇太子と不思議な夢を見るリリスの押せ押せラブ、第2巻!
帝都にはびこるのは鬼かあやかしか? 魔眼を持つ契約花嫁が大奮闘! 大正時代、名家・久我家は当主の失脚により没落。御嬢様だったまりあは許嫁に婚約破棄され、下町のあばら家に住んでいる。そんな彼女が孔雀宮の夜会で出会ったのは、日本有数の名家である山上家の装二郎。しかし山上家には、帝都にはびこり夜な夜な事件を起こすあやかしを匿っているという不穏な噂あり、豪奢な住居もあやかし屋敷と呼ばれていた。だが、両親への援助を条件にまりあはそこに嫁ぐことになって……? 契約花嫁があやかしと当主を守るために大奮闘! もふもふ和風大正ファンタジー。 ■著者 江本マシメサ(えもと・ましめさ) 長崎県出身。『北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし』(宝島社)で2015年にデビュー。著書に『七十二候ノ国の後宮薬膳医〜見習い陶仙女ですが、もふもふ達とお妃様の問題を解決します〜』、『見習い神主と狐神使のあやかし交渉譚』(ポプラ文庫ピュアフル)、『皇妃エリザベートのしくじり人生やりなおし』(二見サラ文庫)、『浅草ばけもの甘味祓い〜兼業陰陽師だけれど、上司が最強の妖怪だった〜』(小学館文庫キャラブン!)、『身代わり伯爵令嬢だけれど、婚約者代理はご勘弁!』(アリアンローズ)などがある。
風早の街の駅前商店街のはずれ、古い路地の鳥居が並んでいるあたりに、「たそがれ堂」という不思議なコンビニがあるという。神様が街の人たちの暮らしを見守るために、こっそり開いている店だというのだが、ならば教えて欲しい。どうすればこの街を守れるのか。街の守護神を祭る風早神社の娘、沙也加は願わずにいられなかった。この街にふたたび賑やかな灯がともり、穏やかな暮らしが戻りますようにーー。今を生きる人に温かな癒しを贈る人気シリーズ、特別編。 もくじ 海の記憶 星へ飛ぶ翼 猫たちは光を灯す あとがき