2022年1月18日発売
3月。日南の誕生日が近づいていた。泉の発案で、USJでの思い出旅行とサプライズパーティが企画される。チーム分けしてプレゼントを用意し、“一番日南を喜ばせたチーム”が勝ちという主旨だ。俺は菊池さんと水沢の3人で、日南の好きなレトロゲームを再現することを考えるがー。あの日、突きつけた真実。終わりを迎えた共闘関係。たとえ、日南の操るキャラクターじゃなくなったとしても。それでも、俺は…あいつを、日南葵をあきらめたくなかったから。人生攻略ラブコメ、第10巻。待望の新章開幕!!!
変わりゆく三角関係。いま舞台の幕が上がる 衝撃的な一学期が終わり、咲馬たちは夏休みに突入する。 いつもと少し違う、だけど何気ない日常の最中に、ふと頭をよぎる『あの出来事』。ちゃんと向き合わなければならない、そう思う咲馬だが、今は目を逸らすことしかできなかった。 そんな夏休みのある日。咲馬は、汐と夏希の三人で水族館へ行くことになる。三人は暗黙の了解のように『あの出来事』には触れず、楽しい時間を過ごす。だがなんでもないように振る舞っていても、過去はなかったことにはならない。 「二人は、付き合ってるんだよね?」 夏休みが終われば、その先には文化祭が待ち受ける。三人はそれぞれの想いを胸に、文化祭の準備を始める。実行委員の仕事、そしてロミオとジュリエット。行き違い続けた感情が交わるとき、舞台の幕が上がる。 『夏へのトンネル、さよならの出口』のコンビ「八目迷 × くっか」が贈る、待望の青春小説第2弾。今日的な問題に切り込んだテーマ性と衝撃的な結末から、続刊を希望する声が相次いだ話題作。
ripqle再結成!?もう一人のアイドル 「あたし……やっぱり ripqleを再結成したい」 裏接待問題の一部を暴いたことによって、麗の目標は再び杏樹とのペアユニット再開へと向かい出す。 「マネージャーのマネージャー」として真央のアシスタント業務を請け負うこととなった優羽。 麗のマネジメントで手一杯な真央の代わりに、杏樹の再スタートのための足掛かりを、優羽は少しずつ探り出す。 杏樹を追い詰めた諸悪の根源は取り除かれ、彼女は麗の元へ戻ってくるのかと思われたが……。 「私……本当は、アイドル業界から逃げたんじゃない」 アイドルに戻ってほしいと告げた優羽に、杏樹が言い放ったのは衝撃的な一言だった。 「麗から逃げたんだよ」 杏樹の柔らかな表情の奥、その相貌には、昏い影がかかっている。 「だから、私はもう、 ripqleには戻れない」 コンビを再結成したい麗、自分にはアイドルの資格がないと言う杏樹、そして、その両方の気持ちの間で揺れる優羽。 ”瀬在麗”というアイドルの闘いであった『伝説のライブ』のその後、もう一人の少女の闘いがーー始まる。