2022年5月6日発売
念願だったクライドと結婚することができたカレン。穏やかで平和な日常がずっと続けばいい…。そう思っていた矢先、精霊姫の力がバレたのか、カレンは精霊騎士達に精霊宮へ連れさられてしまう。もう一人の精霊姫セシリアと共に、異世界の住民を料理でもてなす儀式の手伝いをすることになったが、手に入れる食材は聖なるキノコ?しかも試練をクリアできないと手に入らない?『勇気』、『誇り』、『愛』3つの試練に立ち向かい、カレンは再び精霊宮を目指す。
ドゥーウェとトオン、ハピネと祭我、ステンドと右京。アルカナ王国では三組合同の華々しい結婚式が行われようとしていた。異世界転移者たちのおかげで大国へと及成長するアルカナに、周辺諸国は複雑な思いを抱く。畏怖、憧憬、反感、焦燥…その眩いばかりの繁栄に嫉妬の影も色濃くなり、ついには近隣国の王子からトオンへの差別的な発言が飛び出す。そんな侮蔑、絶対に許さない。即座に動いたのは、ソペードの若き当主だったー。野卑と思われようと、下劣と思われようと、この状況をお上品にまとめようとする男になる気はない。
魔物討伐前線の唯一の聖女として働くモニカはその聖女力の強さから王太子の婚約者に選ばれた。しかし彼女の力は、かけられた者が発情してしまうという厄介なオマケ付き。それを知った王太子は「発情聖女!」と罵り婚約破棄、国中に発情聖女の報が飛び交う。途方にくれるモニカに声をかけたのは、前線仲間のリチャードだった。「僕の国に来ない?兄貴夫婦が不妊で、聖女さんが必要なんだ」…モニカはまだ気づいていない。彼が皇弟であることを。そして兄貴夫婦とはもちろんー!
娘を王太子の婚約者にして権力を握ることを夢見た伯爵家は、儚げな孤児の少女マルカに目を付けた。なんと、彼女を本物の娘と偽って、王太子に罠を仕掛けたのだ。彼らは上手くいくと信じていたけれど、その計画にマルカは対抗しー。やっと悪は潰され、私は自由な平民に戻れたわ!なのにどうして、公爵子息クライヴァル様に気に入られて、彼の屋敷で暮らすことになっているの!?超現実主義な少女と彼女に恋する公爵子息のじれじれラブファンタジーが、WEB掲載作を加筆修正&書き下ろし短編を収録して書籍化!!第八回アイリスNEOファンタジー大賞銀賞作品!!