2023年3月25日発売
「ちなみに海鳥さん。私の元々の飼い主の話って、聞きたかったりします?」ある秋の日、なにやら様子のおかしいでたらめちゃんに、ショッピングモールに連れ出された海鳥東月。でたらめちゃんは海鳥に、どうしても伝えなければいけないことがあるのだという。が、そんな二人の元に、〈泥帽子の一派〉の魔の手はゆっくりと忍び寄っていて……? ネコミミ海鳥、『ぐりる・でたらめちゃん』、青森の小説家、もう一人の清涼院、同担拒否。そして明らかになる、十年前の真実。でたらめちゃんの秘密。果たしてその先に、彼女たちが見出した答えとは? 奇妙奇天烈ストーリー、クライマックス、第四弾!
あの「やり直し」の始まりから十年が経ち、再び辿り着いた“十年後の未来”。僕、橋場恭也は一度は離れた創作の世界に戻ってきた。厳しい現実に直面して、別の生き方も知って。それでも、出会ってきた大切な作品と仲間たちがいたから、離れることなんてできなかったんだ。むかえた茉平社長へのゲーム企画のプレゼン。過去最大の壁に対して、再結集したチームきたやま渾身の企画を必ず通してみせる。しかしプレゼン当日、会場に僕の姿は無くて……!? 運命の「リメイク」企画の行方は。そしてその先で待つ、まだ見ぬぼくたちの未来は──! 今何かを頑張っているあなたと駆け抜けてきた青春作り直しストーリー、最終巻!
僕の日課は深夜のファミレスで幼なじみの人気配信アイドルの星子ちゃんを喜ばせるため、『オカルト』話を語ること。 「幽霊にも指紋があるはず!」 「水って海水なのかな?それとも水道水?」 怖い話を変わった方向から追及する少し不思議なところもあるけれど……、やっぱり星子ちゃんはかわいいなあ。大好きすぎる。 怪談のディテールを求める彼女との楽しい時間はこれからもずっと続くはずだった。 あの夜、自称魔女の語る怪談を聞くまでは。 「『魔女の怪談話』には絶対的な3つのルールがある!」 「ひとつでもやぶるとどうなるんだい?」 こうして。 ーー“僕”にとって最期の夜が始まった。
〈魔剣計画〉の最終段階遂行のため、フィレットの魔手に囚われたエルフィーネ。決死の救出に向かうリーセリアたちだが、時すでに遅く、〈魔剣〉の闇に堕ちた彼女は虚無の裂け目に消えてしまう。一方、六英雄の〈龍神〉を倒したレオニスの前には血気盛んな〈獣王〉が現れ、安寧の地と思われた聖剣学院にも〈竜王〉と〈海王〉が押しかける。「ここは魔王荘か!」囚われのエルフィーネを救うため、蠢動する〈第〇四戦術都市〉へ向かう第十八小隊。そして、〈不死者の魔王〉との決戦に備え、レオニスはある決意をする。 「人類よ、俺が〈魔王〉だーー!」
病に倒れた姉にもう一度会い、花嫁姿を見せる。 そんな目的を果たして、ボクの未来の花嫁・トウカさんは六年後へ帰っていった。 大きな問題を残して……。 「ごめんね。わたしが、この時代に来たせいで、こっちのわたしとあなたは結ばれないかもしれない」 花嫁姿の彼女を見てから、どんなことがあってもボクは姫城冬花と結ばれるのだと思い込んでいた。 でもそれは六年後の二人であって、今のボクと姫城さんではないのだ。 だからボクは今の彼女とちゃんと向き合わなければならないのだが……。 「そんなだから私にフラれるのよぉ!」 まずはケンカするところから始めようじゃないかーー。
二つの大国の『平和の象徴』である英雄夫婦、アルマとエリーゼは、結婚から一年と経たず離婚の危機に陥りかけたものの、今では仲直りをしてラブラブな生活を送っていたーーように見えた。 その生活に微かな違和感を覚えていたアルマは、ある日とある任務で一人の傷ついた少女と出会う。その少女は、アルマにとって大事な思い出の人に似ていて……気がつけば手を差し伸べていた。 それを見たエリーゼは、少女を自宅に連れ込んでいることに加えて、アルマが任務でも何でもなく少女個人を救おうとすることがおかしいと詰め寄り……浮気を疑い始め!?
頭に強い衝撃。これが俺の、最初の記憶。何故最初の記憶かというと、それ以前の記憶が無いからだ。病室で目覚めた俺を訪ねる見舞い客。その中で、俺はあることに気が付いた。 ──俺、彼女三人いるじゃん!! 三人それぞれ個性的で、魅力的なカノジョたち。家のお世話を担当してくれる幼馴染の湊明日香、同じクラスのカリスマモデルの有栖川紗季、そしてなぜか俺のことを推している(!?)小動物系のオタク後輩・笛乃ひな。三人の彼女がいながら一切過去の記憶がない、とんでもない不安の中で学校生活が始まる! かつての俺、一体何をしてくれたんだ──!?
白河白亜。中2、名家の長女、中学生ばなれしたスタイルで可愛い。そして僕・灰瀬譲に出会って即プロポーズしてきた変な女の子。 白亜の恋愛は本人曰く、“猛スピード”。一緒に学校をサボリ、僕の家に上がり込み、その次にはご両親にも挨拶。あっという間に僕らの関係は進んでーーだけど僕は、白亜のことを何も知らないのかもしれない。 ハシャぐ白亜の笑顔、時折見せる陰のある表情、そして結婚するまでキスは禁止。その理由を僕は知らない。 「キスしたら許嫁のお話はおしまい。私のキスは特別だからね」 許嫁として始まった関係だけど、好きになってもいいですか?
文化祭でのテロを成し遂げた蓮と胡桃。しかし、腐った現実はそう簡単には変わらずーーたった数日で、最悪な進学校は元の姿を取り戻しつつあった。 そして迎えた夏休み。悪辣な夏季講習を破壊するため、二人は再びテロを企てるが── 「--君たちだよね? 学校に対して嫌がらせしてるの」 なぜか二人の犯行を知っている学年トップの優等生・七々扇奈々により二人だけの世界は破綻し始める。二人の仲間になるため大規模なテロを起こすと宣言する七々扇と、それを阻止するためさらに大きなテロを企てる胡桃たち。 二つのテロが交差する中で夏目が見た、学校の新たなる真実。悪いコでいるのも、簡単じゃない。
監禁という最悪な状況を考え得る限りの手段で脱し、三学期学区対抗戦にギリギリのエントリーを果たした俺・篠原緋呂斗。榎本の指揮の下でなんとか持ちこたえていた英明学園に合流し、ついに反撃の狼煙(のろし)を上げることになった。待ち受けるのは、彩園寺に加え泉姉妹まで加入し超強力になった桜花学園や奈切雷火の天音坂学園、そして8ツ星昇格を目論み牙剥き出しの越智春虎率いるアルビオンだ。正直、手強過ぎる奴らばかりだけど今回は総力戦。あらゆる手を使って、偽りの最強の看板を真の学園島最強に変える時が来たわけだーー!