2023年8月発売
異国の海に煌めく、薬師と魔王の愛、そして試練。 異世界に転生した元薬剤師セーナは数多の困難を乗り越え、妃、母、そして薬師として奔走しながら、止まる所を知らない魔王デル様の寵愛に包まれる日々を送っていた。 そんなある日、セーナは麻疹を予防するワクチンに必要な薬草を求めて、家族三人で海洋国家プラーナ帝国を訪れることに。だが精霊に愛されるその皇家は長年、ある呪いーー皇族男子の早死にに悩まされていた。悲しく残酷な運命を変えるべくセーナは動き出すが……。二人の絆が試される、溺愛ロマンス第2弾! プロローグ 第一章 遥かなる帝国 第二章 皇家の呪い 第三章 赤い血筋 第四章 黒い靄 第五章 もうひとつの真実 エピローグ
大学三年の夏休み。おれは水素水詐欺にあった祖母の様子を見に、静岡へと向かう。我儘なねえさんも一緒に。ねえさんはなぜだか、ずっと、おれについてくるのだ。 久しぶりに逢う祖母の目はうっとりとしていて、同じ言葉を繰り返す。爺さんが死んだのは、めんとりさまのせいだ。居るんだ、めんとりさまはーーそして、祖母は失踪した。 祖母の行方を追うため「めんとりさま」の正体を調べる、おれとねえさん。しかしそれは家族の闇と絶望に触れる、禁忌の探索だったーー! Faceless Summer Plum Juice Crystallized Reality Remains in the Black Dear my Sisters Memento-mori Summer
秋も終わり、求はそれなりに忙しい大学生活を、朱莉は受験対策に追われる高校生活をおくっていた。気にかかるのはクリスマスー十二月二十四日は朱莉の誕生日でもあるのだ。受験を邪魔したくない思いと、朱莉に会い記念日を過ごしたい欲求の中で迷い、求はひとり悩んでいた。そんな時、朱莉の兄である昴から「恋人と上手くいってないから、様子を探って欲しい」とお願いされてしまう。お手本にしていた友人カップルの危機に求も協力しようとするのだけどー。ひと夏のワンルームドキドキ同棲生活から始まった恋、最終巻!!
「君の愛は迷惑なんだ」--心から愛してきた夫にすべてを否定された伯爵夫人ローザ。それまで夫の身勝手をフォローするため無茶な働き方をし続けていた彼女は、心身ともにボロボロだった。そんな妻に「見苦しい」と言い放った夫デイヴィスの望みは、ローザが伯爵夫人として美しく着飾り、社交に精を出し、夫に依存せずほどよい距離を保つこと。それなら彼の言う通りにしてやろうと決めたローザは、夫好みの可愛らしい服装をやめ、自分が好きな鮮やかな色のドレスに身を包む。見違えたように美しくなった彼女は社交界でも評判になり、夫デイヴィスも手のひらを返そうとするが、時すでに遅くーー!?
乙女ゲームの世界に転生した悪役令嬢テレサ。猫を被って地味に生きていこうと思っていたのに、隠しルートの攻略キャラ・冷徹な魔法師団長クロエラが家庭教師としてやって来た! 魔法の適性はゼロなのに、うっかり前世の知識で禁術の「黒の魔法」について話してしまったテレサはクロエラに興味を持たれ、執着される。顔がいいだけの嫌な奴だと思っていたのに、いつしか素の自分でいられるクロエラとの時間が心地良くなっていき……しかし転入してきたヒロインの暗躍で恋も学園生活もいきなりの大ピンチに!? ストーカー天才魔法師×猫被り転生悪役令嬢のじれ甘ドキドキ過剰供給ラブコメ、開幕!
前世で読んでいた小説の世界に転生したメルティア。彼女は義弟であるロイを虐め、それが遠因で殺される悪役令嬢キャラだ。ロイを幸せにしたかったメルティアは自分が悪役を演じることで彼を守ろうと決意したものの、その計画はロイ自身にバレていた! 命を賭して自分を庇ってくれた義姉を熱愛しているロイは、メルティアに求愛。逆に彼女を幸せにしようと必死になる。だが、小説の内容に囚われているメルティアは、ロイの態度を演技だと思い込んでしまう。お互いのことを想いすぎた二人がすれ違っているところ、なんと、ロイに心酔しているはずの騎士のマルスまでもが、メルティアに求婚してーー!?
家族に虐げられ、自分の婚約者と義妹が恋人のように過ごす光景を見せつけられながらも、つらい毎日を必死に耐えてきたアゼリア。そんなある日、余命半年と宣告されてしまう。「どうせなら生まれてきてよかったと思える瞬間を味わいたい!」そう考えたアゼリアは家族と婚約者のために我慢し続けることをやめ、どん底の人生をリセットしようと決心する。精一杯生きようとする彼女に待っていたのは、まぶしいほどに幸せな未来でーー!? 絶望の淵からの大逆転ハートフルストーリー、開幕!
前世で読んだ小説に異世界転生していると気づいた瞬間、婚約者のエリオットから断罪された公爵令嬢ロザリンダ。死刑もありえると察した彼女は、婚約破棄を受け入れ、なりふり構わず国を脱出する。途中で双子の少年、アダンとエデンを助け、ロザリンダ自身はローザと名を改めて、三人で隣国で暮らすことに。人間ではありえない双子の急成長など、ちょっとしたハプニングはあったものの、支え合い、仲良く暮らしていたローザ達。しかし、ロザリンダ が冤罪だったと知り苦境に立たされたエリオットが、拉致同然にローザを連れ戻しにやってくる。ローザを助けるため、そしてこれからずっと一緒に生きるため、アダンとエデンは『真の目的』も兼ねたある作戦に出て……
「勇者の剣」を壊滅させ、山の民を戦力に加え、さらに嫁のマリーダは妊娠してと公私ともに順調なアルベルト。そこに、魔王陛下から裏切り者の先々代皇帝の孫リヒトを捕縛せよと連絡がくる。しかし、リヒトは、攻略が難しい山の中の城に籠っていた。アルベルトたちはその城を攻略すべく、兵糧攻めを仕掛けて追いつめていくことにー。家族も増え、新たなハーレム候補も登場して、加速していくハーレム戦記第3弾!
魔王になったセロは配下からの提案もあり更なる発展を行うことに。一方、元勇者パーティーはそれぞれの目的を持って動き始める……。
コスモスとローズに見合う武器を探して町に出たロゼ。品定めの最中、工房から鍛冶師姿の美少女(?)が叩き出されてきて……?
存在自体が伝説とも言われている「ルネイアース大迷宮」が復活した。その第37層から脱出してポーンソニアの王都に戻ったヒカルはポーラと合流できたが、日本に残されたラヴィアに再会するために発動させた「世界を渡る術」は、失敗してしまう。そんなヒカルたちの前に現れたのはマンノームの3人組。彼らはヒカルとポーラをマンノームの隠れ里へと案内するのだが、その里は外界から隔絶された大洞窟の果てにあった。マンノームは「ソウル」のエネルギーを利用してきた一族であり、「魔力」の利用は最小限にとどめるべきと主張していた。「世界を渡る術は」サーク家の魔術、つまり大迷宮の復活によって妨害されているらしかった。ヒカルはその妨害を阻止するために新たな戦いを挑むのだが…。
ベル・クラネルに根差す英雄譚「アルゴノゥト」が書籍化! 綴られるのは、一人の男の軌跡。 人に騙され、王に利用され、多くの者達の思惑に振り回される、滑稽な物語。 友の知恵を借り、精霊から武器を授かって、なし崩し的にお姫様を助け出してしまうような、とびっきりの『喜劇』。 道化が自由に踊り、自由に謳う、とっておきの茶番。 愚物から愚者へ。 愚者から世界へ。 世界から未来へ。 正義が巡るように、神話もまた巡る。 「神々よ、ご照覧あれ! 私が始まりの英雄だ!!」 だから、そうーーこれは道化の『英雄譚』に違いないの。