2024年6月10日発売
十二月。 期末テスト終了後、杏がバイトへ向かうと店の周辺をうろつく外国人男性と、さらに怪しい男性客と行き当たる。男性客のほうはヴィクトールの父の友人で、彼は「近々、不審者がヴィクトールの周囲に現れるかもしれないので気をつけろ」と警告してきた。店内では杏がバイトを始めるきっかけになった女幽霊に渡した青いサンダルを発見。現れた女幽霊の顔を見てヴィクトールは驚愕する。 以来、仕事に来なくなったヴィクトールを家まで迎えに行く杏だったが、彼は不在。しかもヴィクトールの家の倉庫を荒らす男に遭遇し、杏は拘束されそうになる。彼女を助けてくれたのは、例の青いサンダルの女幽霊とかつて店にたびたび現れていた小椋の元妻の幽霊だった。 事件の恐怖から数日学校を休んだ後、杏はヴィクトールから彼の過去と青いサンダルの女幽霊の正体、そして杏への想いを明かされて……? 怖さも甘さもクライマックス、オカルティック・ラブコメ完結!!
城で経理補佐として働くリーゼは、辺境伯家の令息アレクシスに対して恋心を抱いていた。身分をわきまえ自身の恋心を封じる中、何とアレクシスとの縁談が持ち上がる。思いがけず想い人と結婚することになったリーゼだが…。アレクシスは、遠征の帰路に起きた襲撃事件で心を病み残忍な性格となっていた。リーゼは愛する夫のため一生懸命尽くすが、アレクシスには避けられてしまう。そんなある日、事故により彼の凶刃を受けてリーゼは絶命…!意識が遠のく中ー、気がつくとリーゼは過去に戻っていた。最初は戸惑うも、次第に状況を理解し始める。そして彼女はある決意をした。“(一度目の人生)の知識を活かし、悲劇を防ごう”愛する人を変えた事件を回避すべく、自ら剣を手にし第二の人生をやり直すのだった!第10回ネット小説大賞小説賞受賞。
婚約者から婚約破棄され、さらに実家を追い出されたオリビアは王都での紆余曲折を経て、ついに自身の魔石宝飾店を開店した!そんなある日、突然義父から元婚約者と義妹の結婚式への招待状が届く。どうやら拒否権のないオリビアは、沈んだ気持ちになるも…。「私がオリビアと一緒に行きます」「そいつらにギャフンと言わせてやりましょう。ギャフンと!お洒落は女の武器よ!」王都の仲間たちが集まり、オリビアに手を差し伸べるのだったー。エリオットの後押しを得て、父との思い出と自身の名誉を取り戻す戦いが始まる!
不吉な予知夢を回避するため、ベアトリス皇女の禁呪に立ち向かう!王立学校の卒業試験が始まった。クレアが研究のテーマに選んだのは、マルティーノ公爵家に隠されていた祖母の形見の香炉。だが実は、それは乙女ゲームの世界のアイテムで、未来視の魔術を起動する魔道具だった。魔道具を使い、この世界に新たな危機が迫っていることを知ったクレアたちは、海の向こうにある皇国の皇女ベアトリスに出会う。しかし、クレアは皇女が持つ禁呪を跳ね返してしまい、ヴィークやリュイと一緒にとんでもない世界に迷い込むことに…?