著者 : 駒田ハチ
『魔導具師ダリヤ』シリーズの登場人物、各々のサイドストーリーを収録したドラマあふれる番外編、第一弾!ドリノやランドルフたち隊員の、友情と日常を切り取った「魔物討伐部隊編」。イヴァーノやフェルモの過去と、彼らが抱く熱意が語られる「商人と職人編」。グラートやジルド、オルディネ王国貴族たちの恋愛模様を描く「王国貴族編」。ダリヤの友人ルチアやイルマの、ほっこり甘いエピソードが詰まった「友人編」。グイードとヨナス、水の伯爵家の隠れた一面を覗く「スカルファロット家編」。各々が若き時代の悲喜こもごもが繰り広げられる「王国学院生編」。書籍限定の書き下ろしを加え、三十篇超の物語を収録した豪華な一冊!!『魔道具師ダリヤ』シリーズの9巻と10巻を繋ぎ、作品世界が広がる珠玉の物語!
スカルファロット家武具部門と協力し、開発を重ねる女性魔導具師のダリヤ。ダリヤは魔物討伐部隊相談役として認められ、彼女の叙爵が正式に決定する。そんなある日、王城魔導具制作部を見学する機会に恵まれたダリヤは、制作部長、副部長同席のもと、月光蝶を使用した魔導ランタンへの付与を体験することに。「美しい付与は、カルロに似たのだな」父から受け継いだ技術、そして彼女自身の人柄で多くの人を引き付けていくダリヤを前に、ヴォルフは彼女を守りたいという気持ちを強めていくのだった。そんな二人を見守る周囲は、ダリヤが叙爵前のお披露目で舞踏会に参加することを好機とばかりに、ヴォルフの背を押そうとあらゆる手を画策するがー!?魔導具師ダリヤのものづくりストーリー、二人の気持ちが動きだす第九弾、開幕!
王弟殿下のテオフィルスに真っ直ぐな想いを寄せられ絆されそうになるも、持ち前の冷静さで立て直した聖女セルマ。しかしテオの求愛は天井知らずでー!そんななか、テオの兄ティグニス陛下が神殿を訪れる。一目で二人の関係を見抜いたティグニスは「あの女はやめておけ」とテオに釘を刺すのだが、一方でテオとセルマに王都に来るよう命じ…!?
貧乏子爵令嬢のディアンドラは、グラマラスな色っぽ美女。「下品で、エロくて、ふしだらな女」などと噂され、寄ってくるのは身体目当てのクズ男ばかり。本当は情事どころか恋も知らず、領地のために日々奮闘する堅物令嬢なのに…。ところが商人貴族のロバートだけは、女たらしならではの嗅覚で、彼女の真実を見抜きー!?「君って人は…こんなに泣き虫で甘えん坊なのに、今までよく我慢してきたね」チャラいようで、実は内面を見ているロバートに、ディアンドラは閉ざしていた心を少しずつ開いていく。
人知れず森で育てられた王女ニーナは、“贄姫”と呼ばれ獣人の国の白狼人ヴォルガに貢がれる。万病を癒やし強大な力を与えると伝わる血肉を捧げよーって冗談じゃない!だが何度逃亡してもヴォルガに捕まってしまう。そんな時、冷酷と思っていた彼が贄姫を求める理由を知り、心動かされたニーナは自由を条件に協力を申し出るが…?運命が交わる時、獣人と人間の未来が変わる!!第20回小説大賞奨励賞受賞作!
聖なる力を持たない聖女セルマ。公言する必要はないので周囲には秘密だ。だがそんな彼女を怪しむ男がいたー王弟殿下のテオフィルスだ。彼は信者として教団に入り、何かとセルマを疑ってくる。ところが、やむにやまれぬ事情でついに本物じゃないとバレちゃった!!なのに彼は「君を理解するのは俺だけでありたい」とむしろ迫ってくるようになり!?