2023年3月3日発売
隣国の王女・ジュリエットが怪しいと、潜入調査を命じられたセシア。専属メイドに扮し理不尽な要求をこなしていたが、彼女がマーカスの婚約者だと知って胸に痛みを覚える。恋心を押し込めて任務にあたっていたある日、セシアはジュリエットの罠で国から追われる立場になってしまう。誰も信じられない中、潜伏先に現れたのはマーカスでー。彼に守られたい、けれど彼を助けられる自分でありたい。なにより、対等でありたい。国のお尋ね者というドン底からマーカスの隣にまで、セシアは這い上がることが出来るのか!?
悪魔・メフィストの力によって出現した魔物たちからアストリア王国を守ったクロエとジュリアスは、報酬として得た広大な土地で、飛竜のヘリオスと三人で暮らしていた。あるとき、クロエはジュリアスに刻まれた『奴隷の刻印』を消したいと、ジュリアスはヘリオスに嫁が欲しい、と元王太子のシリルに相談する。すると、飛竜や異界、魔導研究が盛んなラシード神聖国へ行くことを勧められ、三人は早速ラシードに向かうことに。稀代の美少女錬金術師(自称)×超絶美形で毒舌な元将軍による冒険ファンタジー、第二巻!
貧乏子爵令嬢のディアンドラは、グラマラスな色っぽ美女。「下品で、エロくて、ふしだらな女」などと噂され、寄ってくるのは身体目当てのクズ男ばかり。本当は情事どころか恋も知らず、領地のために日々奮闘する堅物令嬢なのに…。ところが商人貴族のロバートだけは、女たらしならではの嗅覚で、彼女の真実を見抜きー!?「君って人は…こんなに泣き虫で甘えん坊なのに、今までよく我慢してきたね」チャラいようで、実は内面を見ているロバートに、ディアンドラは閉ざしていた心を少しずつ開いていく。
侯爵令嬢でありながらワケあって田舎の領地で育ったラルフシーヌは、ずば抜けた運動能力と負けず嫌いな性格で、狩人としても村の子供達の親分としても名を轟かす「野人令嬢」である。13歳となり、貴族の義務としてしぶしぶ参加した帝宮でのお披露目式でも暴れ回ったことで、騎士・セルミアーネに見初められ、帝都に嫁入りする羽目に。しかし貧乏騎士だったはずの彼は、実は現皇帝の隠し子でー!?
田舎の“野人令嬢”と“貧乏騎士”から一転帝国の皇太子妃と皇太子となったラルフシーヌとセルミアーネ。突然の皇族入りだけに敵は多く、儀式に外交に政治にと奮闘する中で貴族達と火花を散らせることも。そんな中、隣国の侵攻を受けて出征することになったセルミアーネだが、実はその裏には、二人を陥れたい何者かの陰謀が渦巻いていてー!?
フィオナへの王位譲渡が突然言い渡され、騒然となるレムリア国。情報集めに奔走するアイリスだったが、なかなかその真意は掴めずにいた。そこでアイリスはフィオナの即位を第一に考え、アルヴィン王子との協力を決意。魔族との取り引きやリゼルとの外交など、フィオナに功績を残そうと山積みの課題に立ち向かうアイリス。一方、アルヴィン王子は別の思惑で行動しているようで…?そして明かされる衝撃の事実に、アイリスは人生最大の窮地に陥るー。転生賢姫が笑う日は来るのか。最終第5巻、堂々完結!