2025年11月6日発売
芙蓉城の検屍官芙蓉城の検屍官
〈不審死の謎を解き明かす、中華検屍バディ・ミステリー!〉 唐の時代、芙蓉城と呼ばれる都・成都にて。 齢二十で難関試験である科挙を突破した李黎明(り・れいめい)は検屍官として赴任する。使命に燃える黎明だが、指導係の隆起(りゅうき)からは邪険にされ、明らかに歓迎されていない様子だった。 ある日、富豪の商人が不審死を遂げる。全身の穴から血が噴き出た異様な死体に、隆起は呪詛だと判断。ちょうど成都に訪れていた葦幹(アシタル)という異民族の青年を呪いの主だと決めつけて逮捕してしまう。冤罪だと感じた黎明は、一人で捜査を開始するーー!
ひねくれ給仕は愛を観ないひねくれ給仕は愛を観ない
人の過去を覗く千里眼の能力を隠して銀座のカフェーで働く少女・叶恵は、ある日訪れた眉目秀麗な御曹司・玲司に怪奇事件「狐憑き」の調査を依頼される。多額のチップを提示され、叶恵は異能を隠しながら慎重に調査を進めることになったが、異常に鋭い機転と洞察力を持った玲司にはついにその秘密がバレてしまう。玲司に対し警戒を強めた叶恵だったが、それ以来、玲司は叶恵を求めてカフェーに入り浸るようになってしまいーー? ●著者プロフィール 道草 家守(みちくさ・やもり) 2013年からWEBで小説投稿を開始し、2015年に作家デビュー。以来、繊細な描写で人気を博す、実力派作家。著作に『帝都コトガミ浪漫譚 勤労乙女と押しかけ従者』(ことのは文庫)ほか「龍に恋う」シリーズ、「青薔薇アンティークの小公女」シリーズ(全て富士見L文庫)など、著作多数。 ■イラスト 萩谷薫(はぎや・かおる)
PREV1NEXT