2025年11月8日発売
とある田舎の中学校で、ある男女が永遠の友情を誓い合った。それから約4年ーーお互いを相手に初めての大一番! となるはずだったのだが……。 「あのさ。日葵は……」 「悠宇は大丈夫だよ」 悠宇に資金援助するに足る実力があるかを見るために紅葉が課した試験の内容は、悠宇とゆめ、日葵と準が組んでの『フォトグラフ』勝負。一見、日葵がわざと負けるだけの簡単な試験のようだが、後日天馬の一言によって紅葉の真意が判明し、すべての前提が覆ってーー!? 箱庭に始まり紆余曲折を経た〈運命共同体〉。その男女の友情の行方は。
異世界の宗教行事「くりすます」の再現を依頼された古城と雪菜は、なぜか深夜の女子寮に忍びこむことに……!(「クリスマスのない世界で」) 七夕祭りの会場で古城たちが見つけた脱法短冊とは!?(「七夕に願いを」) 南海の魔族特区“聖鳥環礁”の新総裁である聖公女セリーカは、古城の初恋の相手だった!? 古城たちを記念式典に招待した彼女の真の目的とはーー!?(「聖鳥環礁」篇)……など、書き下ろしの新作短篇八本を収録。 世界最強の吸血鬼が、常夏の人工島で繰り広げる学園アクションファンタジー、待望の番外篇第五弾!
地球周回軌道上に浮かぶ巨大都市「天環《オービタル》」から、地上へと逃走してきた少女アナセマ。彼女は、かつて旧世界を滅ぼした魔導兵器“災厄”の一体ーー“暴食の悪魔”《ベエルゼブブ》と契約した魔女だった。 地上の閉鎖環境都市「学園」の生徒ハルは、アナセマと出会ったことにより、生徒会エリートの地位を投げ捨てて、旧世界が生み出した美食の最高峰“四星全席”の完成を目指す謎の部活「学食部」へと移籍する。 なぜならアナセマが“暴食”と交わした契約は、彼に「美味い料理を喰わせること」だったからだ。かくしてハルたちは地上を“災厄”の暴走から救うため、美食の素材となる魔物狩りに明け暮れることになる! “災厄”と“美食”が交差する新感覚学園ファンタジー、ここに開幕!
教会の改革を誓ったコルの決意は、ともに歩んできたミューリやハイランド、そして旅の途中で出会った仲間たちの支えによって揺るぎない意志へと変わった。 しかし、薄明の枢機卿に寄せられる民衆の期待が高まる一方で、教皇庁に潜入していたルティアとカナンは静かに蠢く異変に気付く。それは改革を快く思わぬ旧勢力による、禁断の聖遺物≪神の錫杖≫を用いた策謀だった。 「では、行きましょうか、羊たちの宴へ」 それぞれの思惑が渦巻く公会議、新たな時代を告げる舞台の幕が上がるーー。 聖職者コルと賢狼の娘ミューリ、世界を変える冒険譚、堂々完結!
『魔力なし』の侍女リネットとレポフスキー家当主として君臨するマンフレッドが務める裁定魔術師ーーそれは魔術師たちの探偵にして、判事にして、処刑人だ。主従でもある比翼の探偵たちは、かけがえのない人を救うため、次々と邪知暴虐の魔術師どもを追いつめる。 彼らは《黒魔術師》バーナビーの痕跡を辿り、魔都ジェズリール・タウンへ向かう。街の頂点に君臨するフォーベス家がかかわる事件を追うなかで仇敵の影を見た探偵たちは、ついに彼奴の喉元に喰いかからんと迫るーー暗躍する宿敵。追い詰める探偵。緊迫の推理(チェイス)。これは魔術と謎を論理で暴き、邪悪な魔術師を圧倒的な力で裁く探偵たちを追った事件簿である。
ユキノ・レイは有栖川(ありすがわ)芸能事務所に所属する15歳の女の子。歌手と女優を目指して、日々努力しているレイに、マネージャーの因幡(いなば)が取ってきた初めての仕事は、小さな町の広場にある特設ステージで歌う仕事。レイは精一杯歌い、町の人々から大喝采を浴びる。そしてステージも終盤となり、レイからの「最初のステージを! 温かい皆さんと共に作ることができて! 本当に幸せでしたっ!」という言葉に、観客達の興奮と歓声がその日最高潮に達した瞬間ーー。(「初仕事の思い出 -Memories Lost-」)他、全7話を収録。 時雨沢恵一&黒星紅白が贈る異世界・並行世界を巡る短編連作小説シリーズ! 書き下ろしスペシャル短編を加え、待望の文庫化!
ドラゴンを一撃で倒せるが、女性に弱すぎるレオン。彼は自分のせいで逃亡したスライムのモン娘を追うため、教官のリリアを含む3人の女子と一緒に出航した。だがクラーケンに襲われて難破し、流れ着いたのは、16歳の美少女が統治する圧倒的女性優位な島だった。 「まさに理想郷ですね。早く女性たちの奴隷になりたいです」 「バカなことを言っていないで、脱出する方法を探りなさい」 しかし、女性であるはずのリリアは反乱分子と見なされ、牢屋に入れられてしまう。果たして、レオンはこの島に永住できるのか? それとも脱出させられてしまうのか? 新たな自分に出会える(?)ファンタジーラブコメ、第2弾!
「バラされたくないなら、私のワンちゃんになってください」 黒木瑠衣の“完璧”を追求する姿に心を動かされ、彼女を支えるために生徒会副会長になる覚悟を決めた泉谷諒太。しかし、瑠衣に対して頭を下げる姿を後輩の姫咲希望に撮られていたことが判明する。 写真に写る瑠衣と諒太は、まるで告白する男子とそれを受け入れる女子にしか見えない……。瑠衣の完璧なイメージを崩さないために、諒太は姫咲の言いなりになるしかない状況に追い込まれるがーー。 「諒太くんがわたしを裏切るなんて、あり得ないよね?」 秘密を握られたとしても、瑠衣との秘密の関係は守りぬく!選挙の裏で暗躍する陰キャの板挟みラブコメ!
ロンドンに朝が来なくなって、八年と三ヶ月。ジェームズは本業の学生を務めながら、文字通り夜な夜な副業をこなす。それは、“死神”として人々の寿命を狩り、世界の“寿命平衡”を保つこと。だが彼は、その性格と過去のトラウマから、人を殺すことができないでいた。 ある日、ジェームズは銀髪のシスターが男の胸にナイフを刺し、寿命を回復させている現場を目撃する。彼女の名は、メアリー・ストランド。同じ学校の生徒であり、永久の時を生きる不死の“聖女”。ジェームズの妹が不治の病であると知ったメアリーは、ある提案をする。 『あなたの妹・マーガレットの寿命を伸ばす代わりに、私を殺してちょうだい』 人を殺せない死神と、死ねない聖女は、命をかけた契約を結ぶーー。
突然できた5人の義妹たちとの生活にも慣れ、少しずつ「家族」に近づいてきた5月。 文化祭を目前にして、四女・風香から「アイドルになりたい」という夢を打ち明けられて!? 他の家族には、アイドルを目指していることは秘密らしい。 このままではトラブル必至……。 そこで陸都は風香のマネージャーを務めながら、家族の間を取り持つために奮闘することに! まずは文化祭ステージを成功させることはできるのかーー!? 「兄ちゃん。うち、ほんとは……諦めたくないよ」 夢にひた走る義妹の、いちばん近くで。 ひとつ屋根の下紡がれる青春同居ラブコメ、第2弾!
渡辺風花は恋する少女である。 悩める高校生・大木行人は、バレーボール部の全国大会に写真部もなんとか同行できないか考えあぐねていた。その一方で、風花も一向に進まない大木との関係に悩んでいた。 煮え切らない二人に痺れを切らした小滝泉美は、風花と大木が自然な流れで一緒にお出かけをする作戦を提案してみたがーー? 「ランチデー……夏休みの撮影計画を立てませんか!」 今ランチデートって言いかけたよね!? だけど、勇気を出してくれた彼女に、今度こそーー。 エルフな君だから伝えたいことがある、日常系ファンタジー第3弾!
勉強会をして。海に行って。古い友人の待つ田舎へ帰省して。夏休みも終わりに差し掛かったある日のこと、パンチョから文化祭準備に誘われた。 「安達もどう?」 「うちの学校文化祭なんてあった?」 「実はね。安達も青春感じに来ない?」 喧噪に包まれながら少し思う。私はあまり人間が好きじゃないのかもしれない。しまむらだけが特別枠で、そこから宇宙が無限に広がっていく。私たち二人だけの国が欲しい。だからーー 「これとは別に、やろう。二人だけの文化祭」