2025年7月16日発売
これぞ! ツツイホラー!! 巨匠・筒井康隆による、キャリア初の恐怖(ホラー)小説集を新装復刊! 鍵、鍵、そして鍵が、忌まわしき青春の記憶を呼び覚ますーー「鍵」。 受信料の支払いを拒んだ男は公共放送の闇を目撃するーー「公共伏魔殿」。 その日突然、オニが会社にやって来たーー「死にかた」。 盲目の少女が辿る、猫とくさりの音と父の匂いの真実ーー「くさり」。 「かしゃん。かしゃん。かしゃん」……サルの玩具がもたらす最悪の結末ーー「母子像」。 ある中学校での飛び降り自殺の真相に迫るモキュメンタリーーー「二度死んだ少年の記録」など、日常を異界へと変貌させる16編! 〈収録作品〉 「鍵」「佇むひと」「無限効果」「公共伏魔殿」「池猫」「死にかた」「ながい話」「都市盗掘団」「衛星一号」「未来都市」「怪段」「くさり」「ふたりの印度人」「魚」「母子像」「二度死んだ少年の記録」(全16編)。 角川ホラー文庫版解説=北野勇作/新装版解説=朝宮運河も収録。
依頼「祠が破壊されるシチュエーションを含むホラー小説を執筆してください」 星海社15周年記念企画! 依頼を託された豪華7名の作家が、新たな祠の創造と破壊に挑む! 〈収録作品〉 阿泉来堂「再会の首」 高校時代のクラスメイトとの甘き再会が、首をめぐる忌まわしき青春の記憶を呼び醒ますーー。 織守きょうや「山へ行け、祠を壊せ あるいは祠ハンターの狂気とその顛末」 「祠ハンター」と呼ばれる先輩の祠探しに付き合う怪異に遭いたい「僕」……謎めいた先輩の目的とは? 木古おうみ「古き良き海徒の祠」 夢でナニカの呼び声に苛まれ、幼い頃に過ごした孤島を訪ねた少年に、穏やかな島の不穏な真実が忍び寄るーー。 最東対地「閃光」 神威を放ち、敵の祠を破壊せよ! 祠神の加護者・祠ホルダーによる異能バトルロワイヤル! 柴田勝家「ギャルと祠破壊少年」 祠を破壊する姿をギャルに目撃されてしまった少年! 祠に祀られた「ンソロク様」の正体とは? 蝉川夏哉「その痛みを縁として」 「お姉ちゃんを返して」--祠に祈り「奇跡の聖女」と化した姉を救うため、妹は祠の破壊を決意するが……。 手代木正太郎「石祠」 子どもができないことに悩む夫婦が旅行で訪れた、うら寂しい海浜の町。そこには大量の石祠があったーー。
『なまづま』『夜波の鳴く夏』で脚光を浴びたホラー小説界の傑物・堀井拓馬が、圧倒的な怪奇(グロテスク)の世界を織り上げて放つ、感涙の物語! 瘴気に侵され、丸ごと生きている器官は眼球と舌と性器だけとなった老人・灰汁食。 より卑しく醜いものへ生まれ変わる呪いをかけられた男・枯れ脚。 亡霊たちが跋扈する森の深奥で捨てられた子どもと潜み暮らす巨獣。 他人の瘴気を引き受けるため身体を激しく傷つけられる巫呪女の少女。 瘴気に満ちた世界を生きる異形たちに、救いはあるのかーー。