作者 : オキモト・シュウ
いよいよ「四大中華とワインのマリアージュ勝負」本番が開幕。小籠包、北京ダック、フカヒレの姿煮、麻婆豆腐と、四品の中華料理に合わせるワインと、そのマリアージュ表現の豊かさで神咲雫と遠峰一青が勝負していく。しかし、主宰・ウォンが仕掛けた「中華の罠」が2人を揺さぶる。そして、「神の雫」をめぐる長い戦いについに決着がつき、十二使徒の上にたつ天上のワイン「神の雫」とはなにか、が明かされる……!
『神の雫』時代の懐かしのキャラが勢ぞろい! 中華マリアージュ勝負のワイン探しに奮闘する雫を、助けるために集まった多くの人々。それは、ワインが結ぶ人との縁を大切にする雫が、助けてきた仲間たちだった。一方、ライバル・遠峰は豊かな資金力を武器に、孤独なマリアージュ研究に勤しむ。それぞれの戦法は勝敗にどう影響していくのか。そしていよいよ、「四大中華とワインのマリアージュ勝負」、本番当日がやってくる。
目指すは四川料理の麻婆豆腐とワインとの「完璧を超えるマリアージュ」。雫は、中華マリアージュ勝負の主宰者・ウォンが好んで通いつめていた店の、盲目の料理人に出会う。麻婆豆腐とのマリアージュの核心に迫るには、その料理人の、今は亡き日本人妻の遺したワインにたどりつく必要が……。そして、雫のライバル・遠峰は、次の一品、「フカヒレの姿煮」に使われる究極のフカヒレを追い求め、宮城県気仙沼にやってきた。
雫が目指すのは四川料理の麻婆豆腐とワインとの「完璧を越えるマリアージュ」。しかし、麻婆豆腐の辛味と麻味により、ワイン探しは難しい。そこで雫は、横浜中華街のソムリエ・劉姉弟の紹介で、盲目の料理人・周に出会う。彼は、マリアージュ勝負の主宰者・王大人が好んで通いつめていた麻婆豆腐の作り手だった。今は心を閉ざし、料理を作っていない周に、麻婆豆腐を作ってもらえないと勝ち目がないと考えた雫は、ある行動に出る。
四大中華料理とワインのマリアージュ対決に向け、動き出した神咲雫と遠峰一青。遠峰は、まず四川料理・麻婆豆腐の神髄に触れるべく、台湾へ飛んだ。雫は横浜中華街で上海料理を研究するなか、とある事件に巻き込まれてしまう。多様な食材とスパイス、漢方で彩られた中華の深みにハマっていく雫と遠峰。そして、対決を主宰する神の雫騎士団・ウォンの仕掛けた罠とはーー。
ワインコンサルタントとして入った神咲雫の力もあり、ようやく軌道に乗ってきたビストロ「テルツォ」。雫は店主の屋敷に、半ば喧嘩別れで独立した元の店・ビストロ9の原島を招待し、屋敷のオリジナル料理とそれに合わせたワインでもてなすことを提案する。二人の心を再び近づけるマリアージュは実現できるのか。そして、雫と遠峰一青は、次なる勝負のテーマである、中華料理の深遠なる世界へと誘われていくー。
遠峰一青とのフランス料理のマリアージュ対決を終えたばかりの神咲雫は、次の四大中華対決を控えていた。そんな中、窮地に立たされた一軒のビストロ「テルツォ」を救ってほしいと頼まれ、ワインをプロデュースすることになる。「テルツォ」には気難しい店主・屋敷がいたが、共にワインとイタリアンのペアリング方法を試行錯誤するうち、だんだんと店の状況が変わってくる。
最後のメニュー、ガトー・ショコラで神咲雫と遠峰一青のフランス料理4品のマリアージュ対決は終結を迎えた。そして、神咲豊多香の遺言状において謎を残した「記述」を懸けた、新たなマリアージュ対決が示される。決戦に向けての準備を進めるなか、雫は以前にマリアージュ・バトルのイベントで戦ったビストロ9の原島に頼まれ、窮地に立たされたイタリアンレストランを訪ねることになる。
『神の雫騎士団』から新たに出された課題。それは4品からなるフランス料理のコースにマリアージュする4つのワインを見つけ出すこと! シンプルだが奥深いその4つの“難題”を解いた者が、『神の雫』が描写された7枚の記述のうち4枚を手中にできるーー! #47 新たな戦いの兆し #48 前代未聞の“実験”ワイン #49 四枚の争奪戦 #50 前菜 #51 本当の「ラタトゥイユ」 #52 素材の「気持ち」 #53 戦いへの船出 #54 第2の課題 #55 不機嫌なシャンパーニュ
カリスマワイン評論家・遠峰一青と、ワインに対する天才的な嗅覚を持つ神咲雫。 『神の雫』を巡る2人の戦いは最終章へ。「神の雫騎士団」から課された資格審査をパスし、神崎豊多香の残した『神の雫』の記述の争奪がいよいよ始まる。その戦いに備え、雫はこれからの課題となる、ワインと料理のマリアージュに対する嗅覚を研ぎ澄ませていく。その最初の課題となる料理は、実はワインと合わせにくいと言われるカレー! #20 「基本の基」 #21 「ママミーヤ」の挑戦 #22 カレーとのマリアージュ #23 難敵「ロマネ屋」 #24 三種のマリアージュ #25 香りのマリアージュ #26 勝利の秘密兵器 #27 決勝戦のテーマ #28 少しの工夫