作者 : 二宮裕次
全国大会決勝、静央シニアVS流山シニア、クライマックス! 力投重ねる石浜文吾は朦朧とする意識の中、満塁のピンチを招いてしまう…。しかし自分が野球を選んだ理由、投げ続ける意味を見つめ直すことで未踏の境地に到達! 凄まじい完成度の投球で流山の打線を圧倒する! 同点で迎えた6回の表、力投に応えたい静央シニアの打線。打席に立つは迷いを振り切った天才・野田幸雄! しかし相対する流山のエース、家長太陽は、大ピンチにもかかわらず笑みを浮かべ──!? 限界の先で闘志が輝く。運命の最終盤へ!!
全国大会決勝、静央シニアVS流山シニア!! 更なる進化を遂げた投球で上位打線をねじ伏せ、3回の裏のピンチをしのぎ切った石浜文吾。続く4回の表、その力投に応えるように鮎川瑛太が出塁を果たす! チャンスで打席に立つのは静央不動の4番、野田幸雄。自身の不甲斐なさに唇を噛む野田は、流山の絶対的エース家長太陽攻略のために、とある決意を胸に打席に立つ──! 一方、流山の強力打線相手に全力投球を続け、限界を迎えつつあるブンゴ。意識が朦朧としだして…!? 覚悟と覚悟のぶつかり合い、熾烈極まる後半戦へ!!
全国大会決勝、静央シニアVS流山シニア!! 数々の対戦を経て、打者としての“絶対的感覚”を手にした野田幸雄。しかし、家長太陽の全精力を振り絞った投球を前に、その感覚はいとも簡単に壊れてしまう…。しかし、石浜文吾は野田に落ち込む隙すら与えない。後に“生涯最高の投球の一つ”だと語る伝説的投球をブンゴは見せつけ始める!! その姿、その気迫、その熱に、野田は新たな進化を迫られ…!? 怪物は怪物を呼び覚ます、怒涛の中盤戦!!
全国大会準決勝VS宮松シニア──。“瑛太を勝ち投手に”という熱く強い想いを胸に、石浜文吾は宮松シニアのエース・鹿島岳人からサヨナラスリーランを放ち勝負を制す!! そして始まる、もう一つの全国大会準決勝、王者・流山シニアVSダークホース・石金シニア!! 石金シニアは格上打倒のため勝負を果敢に仕掛け、先制点を先取する──!! どよめく球場に、流山シニアという名の獅子が目覚める!? 熱と驚きが舞い、試合は熾烈を極める──!!
全国大会準決勝VS宮松シニア!! 試合終盤6回裏、野田幸雄・間瀬和夫の出塁により二死走者一・二塁。絶好の好機で、鮎川瑛太は根性の2点適時打を放ち試合を振り出しへ戻す──。7回の表、宮松シニアの猛攻!! 石浜文吾に代わり復讐を果たすため、瑛太は渾身の直球で杉浦真生を抑え込もうとする──!!!! 白球の行方はいかに──!? 激闘の準決勝、決着!!
全国大会準決勝VS宮松シニア!! 先発の鮎川瑛太は初回、いきなり3点を奪われる。3点を追う静央シニアは更なる成長を誓う4番・野田幸雄が2打席連続の本塁打を放ち、宮松シニアに詰め寄る!! 度重なる本塁打にもかかわらず不満な様子を表す野田に3度目の打席が回る。野田は新たな更なる成長を遂げることが出来るのか!? そして、静央は逆転に成功するのか─…!?
新型のど真ん中直球を体得した石浜文吾は知多翔洋シニアで野球日本代表4番打者の伴野樹理を三振に打ち取り全国大会準々決勝を突破する。静央シニア、準決勝の相手は2年前に大敗を喫した圧倒的攻撃力を誇る因縁の敵・宮松シニア!! 双子の天才打者・杉浦真生と礼生を相手に静央の先発・鮎川瑛太はブンゴに完投勝利を約束する!! しかし、初回に瑛太は3失点を許してしまい…。静央は追加点を許さず、このビハインドをひっくり返せるのか!?
始まった全国大会第3回戦VS知多翔洋シニア戦! 静央シニアの1番、石浜文吾と日本代表4番打者の伴野樹理の第1打席はブンゴに軍配が上がる! ブンゴは後続の打者に対して、伴野との第2打席の勝負に備え新型のど真ん中直球を完成させる──。一方、知多のエース三科沙良は徹底した内角をえぐる直球攻めによって静央打線を完璧に抑えるのであった。均衡を破るのは静央か知多か!? そして、ブンゴの新型ど真ん中直球は伴野に通用するのか──!?
激闘の富士ケ丘シニア戦、石浜文吾の登板から流れを一変させた静央シニアは決死の逆転を果たす!! 迎えた最終回、ブンゴは遂に怪物・河村幸一と対峙する。ど真ん中直球を捉えられ、窮地に追い込まれたかのように見えたブンゴだったが、河村に敗れたチームメイト・鮎川瑛太の決め球、ジャイロ・スライダーで三振に打ち取るのだった。その圧巻の投球はまさに1番にふさわしいものであったーー。激闘の果て、新たな物語が動き始めるーー!!