作者 : 萩原玲二
幸風を降りた海原が向かった先は海軍省。 待っていたのは、元宰相の米内光政だったーー。 一方、残された幸風の主計兵たちは、 刻々と悪化する戦局の中でも、メシを作り続けていた。 空母・信濃の護衛任務を命じられた幸風は、 その任務の前に横須賀に上陸できることとなる。 そこで賀津夫は、海原に偶然再会することになるのだが……。 そして昭和20年4月、 幸風は戦艦・大和とともに沖縄に向かう。 ”めしたき兵”たちを描いた物語、ここに完結。
キスカ島からの撤収作戦に参加した幸風は、戦史に残る奇跡の撤退を成功させる。 しかし、戦局は厳しくなる一方で、主計兵の面々は、糧食不足に苦心する毎日を過ごしていた。 そんな折、母校・呉に帰港することになり、 賀津夫の結婚話が浮上。 皆に祝われ、喜色満面の賀津夫だったが、 幸風への帰路、海原から思いもかけない告白が…! 主計兵たちの物語はクライマックスへ!
戦艦・陸奥乗り組みとなった清水は、 馴染むこともできず、地獄の日々を過ごしていた。 そんな中、呉にあるうどん屋の看板娘・カヨと懇意になり、 心の拠り所を見つける。 しかし、カヨとカツオが幼馴染であることが発覚し…。 戦艦陸奥編も、ついに閉幕!
楠田中佐亡き後、重傷を負った清水は幸風を離れることになった。次なる赴任艦は、帝国海軍の誇る戦艦・陸奥。駆逐艦の牧歌的な雰囲気とは裏腹に、鉄拳制裁が横行する過酷なる現場であった。そんな状況でも、幸風での経験をもとに、烹炊兵としてやるべき職務をこなそうとするが。
楠田中佐の命を受け、特命任務をこなす駆逐艦・幸風。一方、幸風の乗組員と親交を深める従兵の清水は、上官である楠田への不信感と恩義の狭間に立たされる。そんな中、仏印のフィクサーという男と接触した賀津夫の元へ届いたものは、戦果を変えるほどの”謎の木箱”。幸風・隠密作戦もいよいよ佳境!
楠田中佐の命を受け、特命任務をこなす駆逐艦・幸風。一方、幸風の乗組員と親交を深める従兵の清水は、上官である楠田への不信感と恩義の狭間に立たされる。そんな中、仏印のフィクサーという男と接触した賀津夫の元へ届いたものは、戦果を変えるほどの”謎の木箱”。幸風・隠密作戦もいよいよ佳境!
ガダルカナル島に取り残された賀津夫も、幸風に無事帰還。しかしその幸風には「特命任務」を帯びた士官と従兵が乗り込んできくるーー。彼らの任務の内容もわからぬまま、幸風は謎の士官・楠田中佐の思惑ににょり、戦火の裏に潜む闇へと巻き込まれていく……。
太平洋戦争真っ只中の日本。艦橋の真下で海兵のハラを満たしつづける、究極の最前線(バトルフロント)メシ!! 第二次世界大戦中の太平洋。常に最前線にいた駆逐艦・幸風。その艦橋の真下に、兵士たちのためにメシを作り続ける男たちがいた。彼らの名は烹炊兵。武器を扱うわけでも、作戦に携わるわけでもなく、戦争のハラを支え続けた男たちの物語。
終戦直前の満州。ソビエト軍進行の混乱の最中、元満映のカメラマンが女優救出のため一人でソ連侵攻地域に立ち向かう「97オーバー・ドライブ」、夜間本土防空戦を描いた「ビトウィン・ヘブン・アンド・ヘル」を収録