わたし、二番目の彼女でいいから。 3
「私たち、もう何が起きてもおかしくないーー
ほんの少し踏み込めば、お互いの気持ちを確かめ合うことができる。」
夏合宿で、橘さんから告白を受け
あのときは、そのままキスをしてしまった……。
その後、部室で2人きりになることはあるけど
俺は抵抗を続けていた。
橘さんは、俺と早坂さんが
二番目同士で付き合ってるのを知らない。
練習彼氏と信じているーー。
橘さんの婚約は解消できない。
その婚約者である先輩を裏切れない。
それでも恋人になりたいなら
隠れて付き合うしかないーー。
そんななか、文化祭の視察とお互いに言い訳をしながら
2人で遊園地に行く。
「つまらないな、つまらないよ。」
そして彼女を傷つけた。
橘さんが俺を好きなことをいいことに
橘さんのせいにして、
なのに早坂さんも裏切れないって
自分に言い訳して……。
だから泣かせた。
だから俺の責任で選択すべきだ。
己の悪徳を自覚しながら
この不道徳な恋の片棒を担ぐべきだーー。
第8話:左手の行方
第9話:門限破り
第10話:カーテンのなか
第11話:蹴りたい背中
関連マンガ
「私も桐島くんのこと、二番目に好き」 俺と早坂さんは互いに一番好きな人がいるのに、二番目同士で付き合っている。 それでも、確かに俺と早坂さんは恋人だ。一緒に帰って、こっそり逢って、人には言えないことをする。 だけど二番目はやっぱり二番目だから、もし一番好きな人と両想いになれたときは、この関係は解消する。そんな約束をしていた。 そのはずだったのにーー 「ごめんね。私、バカだから、どんどん好きになっちゃうんだ」 お互いに一番好きな人に近づけたのに、それでも俺たちはどんどん深みにはまって、歯止めがきかなくて、どうしても、お互いを手放せなくなって……。 もう取り返しがつかない、100%危険で不純で不健全な、こじれた恋の結末は……!? 第1話:二番と一番 第2話:なぜ 第3話:好きなんじゃないの? 第3.5話:橘ひかり(描き下ろし) 第4話:名前のない手紙 2023/07/27 発売