浮浪雲(はぐれぐも)(102)
世界はこんなにも豊かだ。人がいるから。
女房が病床にあるのに、隣の家の奥さんとヤッてしまった亭主…殺人事件に発展した夫婦間の本当の理由は…!?「女房の隣の横」
女房がある日突然姿を消した……原因は不甲斐ない自分のせいだと考えた男は…?「地女」
ひとり黙々と、自分の墓を掘る坊主がいる…なぜ?「墓穴」 ほか、
喜びと哀しみ、希望と絶望、沈黙と饒舌……
今日を生きるヒントに溢れる全9編収録。
【編集担当からのおすすめ情報】
2014年度某都立高校の入試問題として『浮浪雲』単行本第31集の一節が
出題されました。中学生に『浮浪雲』を考えさせるなんて…なかなかやりますね。でも、世代、性別問わず、誰もを考えさせるコトが、『浮浪雲』にはたくさんあります。
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激動の幕末を、流れる雲のようにサラリと生きる“大江戸楽天人伝”。 ▼第1話/ただ者▼第2話/すいせん▼第3話/つつがなく▼第4話/神様のおちんこ▼第5話/ソクラテスの妻▼第6話/おとうと▼第7話/飲み友達▼第8話/…と秋の空▼第9話/酒の泡▼第10話/たいへんですね ●登場人物/浮浪雲(品川宿の問屋場、夢屋の頭。柔軟かつ強靱な精神の持ち主)、新之助(雲の長男。大人物を夢見る熱血少年)、カメ(雲の妻)、欲次郎〈とっつあん〉(夢屋の帳場をまかされている老人) ●あらすじ/浮浪雲のアドバイスで商売を成功させたという角屋の旦那は、浮浪雲はただ者ではないという。そんなことはないというとっつあんに角屋は、本当のただ者じゃない人は、ただ者なんじゃないかと反論する(第1話)。▼珍しく何か考えごとをしている雲。しかし便所の中をのぞき込んだり、長屋の便所を見せてくれといったりで様子がおかしい。しまいには寝言で「うんこうんこ……」とつぶやきはじめた!?(第2話)▼仕事、仕事で人生を送ってきた油問屋の番頭。家に帰っても仕事のことが頭から離れない。仕事しかやってこなかった自分の人生に、人生こんなものか……と五十年の人生を振り返るが……(第3話)。 1995/10/30 発売
▼第1話/新年躁々▼第2話/二羽のかもめ▼第3話/二本立て▼第4話/ただいま特許出願中▼第5話/強い親父(ひと)よ▼第6話/難(むつか)しばなし▼第7話/子供孝行▼第8話/爆笑問題▼第9話/酒の泡●登場人物/浮浪雲(品川宿、「夢屋」の頭。飄々とした遊び人)、おカメ(雲の妻。夫や子供たちを大きな愛で包む女性)、新之助(雲の息子。真面目な少年)、お花(雲の娘。お転婆だが、なかなか鋭い)●あらすじ/お正月。めでたい新年の始まりを、浮浪一家は家族勢ぞろいで迎えていた。お伊勢参りに出掛けることになった渋沢先生は、人生相談の代役を浮浪に任せていくが、浮浪が相談相手と聞いてはまともに相談に来る者などいない。暇を持て余す浮浪のところへ、品川の女衆が大勢押しかけて…(第1話)。▼栄之助は、母親とふたり暮らし。父親は栄之助が生まれる前に長州へ行き、そこで別の家族を作った。母親は栄之助に厳しく、冷たかった。塾の帰りに寄り道をすると、夕飯を与えず徹夜で勉強させた。買い食いをしたと分かれば、無理矢理吐き出させた。ある時、栄之助が塾を三日も休んでいると知った母親は…(第2話)。●その他の登場人物/欲次郎(夢屋の番頭。実務に長けたやり手)、渋沢先生(博学多才な楽隠居。新之助らの良き相談相手) 2001/10/30 発売
▼第1話/みそっぱ▼第2話/ももんじ▼第3話/くらやみ駕籠▼第4話/冬の花▼第5話/肉林道中▼第6話/好日▼第7話/風雲の財布▼第8話/雪日和▼第9話/如意房 ●主な登場人物/浮浪雲(品川宿の問屋場「夢屋」の頭。飄々とした遊び人)、おカメ(雲の妻。夫や子供たちを大きな愛で包む女性)、新之助(雲の息子。真面目な熱血少年)、お花(雲の娘。お転婆だが、なかなか賢い) ●あらすじ/朝一番、夢屋へ向かう長寿庵先生。昨日、カメさんに喘息の薬を処方したというのだが、当のカメさんはまったく薬のことなど身に覚えがない様子。一方、品川宿の往来には、少女の行方を訪ね歩くひとりのお婆さんがいた。消えた薬とその少女には、一体どんな関係があるのか…!?(第1話) ●本巻の特徴/仲良く美しい姉妹が、昔住んでいた品川を訪れた。町を巡りながら過去を思い返す姉妹。そんなふたりの最終目的地とは? 家族とは、人生とは…時代を超えて私達に問いかける、感動の全9編!! ●その他の登場人物/欲次郎(「夢屋」の番頭。実務に長けたやり手)、渋沢先生(博学多才の隠居老人。新之助らの良き相談相手) 2006/08/30 発売
▼第1話/母情▼第2話/苦虫▼第3話/寒椿▼第4話/風薫る▼第5話/赤いべべ▼第6話/母山脈▼第7話/母子草▼第8話/奥の近道▼第9話/老い惚れ●主な登場人物/浮浪雲(品川宿の問屋場「夢屋」の頭。飄々とした遊び人)、おカメ(雲の妻。夫や子供たちを大きな愛で包む女性)、新之助(雲の息子。真面目な熱血少年)、お花(雲の娘。お転婆だが、なかなか賢い)●あらすじ/春がやってきた。誰しもが希望に満ち、幸せを感じるはずの春…。品川宿の往来では、春の到来を告げる節季候(せきぞろ)が笑いを届けていた。だが、同じく往来をゆく美絵の心に思い浮かぶのは、自分がまだ幼かった、雪の降る夜のこと。夫からも「醜女」と呼ばれていた母との思い出で…(第1話)。●本巻の特徴/美人画の絵師であった夫を亡くしたお涼は、同じく絵師を目指す息子を支えるが、真面目すぎる息子の絵はなかなか認められず…? 計り知れないほど深い母の愛を描いた「母山脈」など、心に響く全9編を収録。●その他の登場人物/欲次郎(「夢屋」の番頭。実務に長けたやり手)、渋沢先生(博学多才の隠居老人。新之助らの良き相談相手)、青田先生(新之助の通う塾の先生。大志を抱く好青年) 2006/12/26 発売
▼第1話/心の出前▼第2話/明けの鐘▼第3話/ごちそうさま▼第4話/真人間▼第5話/方丈の秋▼第6話/散歩の別人▼第7話/オヤジ旅▼第8話/どうぞおさきに▼第9話/いじめ虫 ●主な登場人物/浮浪雲(品川宿の問屋場「夢屋」の頭。飄々とした遊び人)、おカメ(雲の妻。夫や子供たちを大きな愛で包む女性)、新之助(雲の息子。真面目な熱血少年)、お花(雲の娘。お転婆だが、なかなか賢い) ●あらすじ/佐渡屋惚ヱ門は、各地から人々が成功の秘訣を聞きに来るほどのやり手の商売人。だが、息子の松五郎とは折り合いが悪く、勘当してしまったことが唯一の気がかりだった。そんな折、京の鴨川で洪水が起こり、その濁流にのまれた松五郎が死んでしまったという知らせが届いて…(第1話)。 ●本巻の特徴/夫が亡くなったため、ろうそく屋を継いで一心不乱に働く女・お満。一筋の涙も流さないというその胸中には何が…? 女の意地と愛を描く「明けの鐘」、いつも言葉を発しない常連客と店員の心の交流を描く「ごちそうさま」ほか、心に染みいる全9編を収録!! ●その他の登場人物/欲次郎(「夢屋」の番頭。実務に長けたやり手)、渋沢先生(博学多才の隠居老人。新之助らの良き相談相手)、青田先生(新之助の通う塾の先生。大志を抱く好青年) 2007/05/30 発売
▼第1話/恩讐のこなた▼第2話/団塊の人▼第3話/ありがとうございます▼第4話/真実迷路▼第5話/醜女(しこめ)殺し▼第6話/泡沫の日々▼第7話/江戸小咄▼第8話/女たらし▼第9話/ざる蕎麦の女 ●主な登場人物/浮浪雲(品川宿の問屋場「夢屋」の頭。飄々とした遊び人)、おカメ(雲の妻。夫や子供たちを大きな愛で包む女性)、新之助(雲の息子。真面目な熱血少年)、お花(雲の娘。お転婆だが、なかなか賢い) ●あらすじ/人一倍頑張って働き、若くして大きな店を築いた蓑吉。そんな彼のもとに幼なじみの義助がやってきた。親友の訪問を喜び、心を尽くしてもてなす蓑吉だったが、多忙のため、酔い潰れてしまった義助を置いて仕事へ出てしまう。その間に、意地悪な番頭に追い出されてしまった義助は、友人の仕打ちに絶望して…(第1話)。 ●本巻の特徴/定年間近の男が自分の人生を振り返る「団塊の人」、うるさく干渉する父親とそれに反発する娘の関係を描いた「ありがとうございます」、青田先生が亡き親友の妻子のことで思い悩む「真実迷路」ほか、心温まる全9編を収録!! ●その他の登場人物/欲次郎(「夢屋」の番頭。実務に長けたやり手)、渋沢先生(博学多才の隠居老人。新之助らの良き相談相手)、青田先生(新之助の通う塾の先生。大志を抱く好青年) 2008/04/26 発売
▼第1話/団塊の味覚▼第2話/大江戸色道指南書おさめかまいじょ▼第3話/千の声になって▼第4話/お嫁サン馬▼第5話/さざんかの母▼第6話/落日▼第7話/初恋▼第8話/隣の夫婦▼第9話/遊びの品格 ●主な登場人物/浮浪雲(品川宿の問屋場「夢屋」の頭。飄々とした遊び人)、おカメ(雲の妻。夫や子供たちを大きな愛で包む女性)、新之助(雲の息子。真面目な熱血少年)、お花(雲の娘。お転婆だが、なかなか賢い) ●あらすじ/若き料理人・時次郎は、品川宿へ泊まる食通の軍艦奉行・勝海舟の台所を任された。同じく料理人である父親の顔をつぶすのではないかと考え、恐縮する時次郎。いまだ現役で仕事熱心な父親は、息子の良き手本となるべく日々精進している。一方、そんな父に隠居しろとは言えない息子は…(第1話)。 ●本巻の特徴/婚約者が植物状態に陥った男の葛藤を描いた「お嫁サン馬」、母親に捨てられた男の苦悩を描いた「さざんかの母」、定年の日を迎えた男の思いを描いた「落日」他、全9編を収録。 ●その他の登場人物/欲次郎(「夢屋」の番頭。実務に長けたやり手)、渋沢先生(博学多才の隠居老人。新之助らの良き相談相手)、青田先生(新之助の通う塾の先生。大志を抱く好青年) 2008/09/30 発売
▼第1話/天国からの手紙▼第2話/亭主死になさい▼第3話/江戸H川柳▼第4話/生き仏ですよ▼第5話/神様のかさぶた▼第6話/はぐれ将軍▼第7話/花笠道中▼第8話/丼めし▼第9話/ふつうの女房 ●主な登場人物/浮浪雲(品川宿の問屋場「夢屋」の頭。飄々とした遊び人)、おカメ(雲の妻。夫や子供たちを大きな愛で包む女性)、新之助(雲の息子。真面目な熱血少年)、お花(雲の娘。お転婆だが、なかなか賢い) ●あらすじ/高く積まれた荷が崩れ、その下敷きになった徳三郎。ケガをした彼のもとに、荷を積んだ留吉とその親父さんが見舞いに訪れるが、息子を叩いて詫びさせようとする親父さんを見た徳三郎は、亡き父もそういう人間だったとこれを非難。そこから徳三郎と親父さんの争いになってしまい…(第1話)。 ●本巻の特徴/亭主を早死にさせる十箇条とは? 恐るべき夫の殺め方「亭主死になさい」、おすけべ節の百花繚乱「江戸H川柳」、天然痘との戦いを描いた「神様のかさぶた」ほか、全9編を収録。 ●その他の登場人物/欲次郎(「夢屋」の番頭。実務に長けたやり手)、渋沢先生(博学多才の隠居老人。新之助らの良き相談相手)、青田先生(新之助の通う塾の先生。大志を抱く好青年) 2009/01/30 発売
▼第1話/お節介さん▼第2話/お互いさま▼第3話/おんなたらし▼第4話/おじや侍▼第5話/居酒屋カメさん▼第6話/炭団(たどん)▼第7話/夫婦の作法▼第8話/肉布団物語▼第9話/蟻ときりぎりす ●主な登場人物/浮浪雲(品川宿の問屋場「夢屋」の頭。飄々とした遊び人)、おカメ(雲の妻。夫や子供たちを大きな愛で包む女性)、新之助(雲の息子。真面目な熱血少年)、お花(雲の娘。お転婆だが、なかなか賢い) ●あらすじ/父子ふたり暮らしの正吉は、優しい父に抱いてもらいながら眠るのが大好き。そんな仲良し父子だったが、しばらくして父の態度が変わってしまった。酒びたりになり食事もロクにとらず、正吉に手を上げては「母親のいる川崎へ行け」と言い放つ。父の豹変ぶりに悲しむ正吉を見かねたカメさんは…!?(第1話) ●本巻の特徴/結婚を控えた女性の迷いを描いた「お互いさま」、青田先生の性分を描いた「おんなたらし」、おやじの日常につきまとう無常感を描いた「おじや侍」、真面目に働き、妻子を養う男の笑顔の裏に隠された虚無感を描いた「炭団」他、全9話を収録!! ●その他の登場人物/欲次郎(「夢屋」の番頭。実務に長けたやり手)、渋沢先生(博学多才の隠居老人。新之助らの良き相談相手)、青田先生(新之助の通う塾の先生。大志を抱く好青年) 2009/11/30 発売
本物の格好いい生き方が、ここにある! 品川宿の問屋場「夢屋」の頭である浮浪雲は、散歩がてら道行く女性に「おねえちゃん、あちきと遊ばない?」などと声をかけてくる飄々とした遊び人。妻のおカメは、そんな浮浪雲を大きな愛情で包み込む・・・・・・ 浮浪雲の何事にもとらわれない軽やかな生き方が、共感と感動を呼ぶ大ベストセラー作品の最新第92集が登場。今集は、働き者の父とそれを支える息子の感動物語「都のホオジロ」や、突然江戸で流行した伝染病を巡る騒動を描いた「ほっとけ」など珠玉の9作品を収録! 2010/10/29 発売
今の日本には、浮浪雲的生き方が必要だ!! 品川宿の問屋場「夢屋」の頭である浮浪雲は、散歩がてら道行く女性に「おねえちゃん、あちきと遊ばない?」などとと声をかけてくる飄々とした遊び人。妻のおカメは、そんな浮浪雲をより大きな愛情で包み込む・・・・・・ 浮浪雲の何事にもとらわれない軽やかな生き方が、共感と感動を呼ぶ大ベストセラーの最新第93集が登場。今集は、ある老人に一文銭を恵んだ女性が一転大金持ちになる「一文銭」や、股旅者に憧れ、田舎を飛び出した若者が家族のありがたみを痛感する「無宿人」など、珠玉の9作品を収録! 2011/05/30 発売
人間が生きてゆくのに一番大切なものは!? 品川宿の問屋場“夢屋”の頭である浮浪雲は、散歩がてら道行く女性に「おねえちゃん、あちきと遊ばない?」などとと声をかけてくる飄々とした遊び人。妻のおカメは、そんな浮浪雲を大きな愛情で包み込む…… 浮浪雲が妻のカメさんに「浮浪雲だって、年は取ります」と突然の老人宣言をする『老人宣言』や、女房をいじめることで日頃の憂さを晴らしていた夫の意外な末路とは…『にょう棒』、いつも同じ時刻に同じ歩調で、同じ道程を散歩する源じいさんと犬・米三郎の切ない物語『彼方のあなた』他全9編を収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 2011年3月11日に発生した東日本大震災直後に描かれた作品も収録されている単行本になります。大規模な地震災害がテレビや新聞等で報道されるたびに、作者・ジョージ秋山氏は家族の在り方を改めて考えさせられる出来事だったと語っております。氏が感じる、考える家族の在り方とは!? 独特な切り口で人間模様を描く『浮浪雲』をご覧ください。 第一章 老人宣言…………5 第二章 馬鹿みたいな人…………27 第三章 にょう棒…………49 第四章 日常性活…………71 第五章 おたがいさま…………93 第六章 きずな…………115 第七章 娘っ子天国…………137 第八章 彼方のあなた…………159 第九章 父子(ルビ:おやこ)外道…………181 2012/10/30 発売
平成の今こそ繰り返し読んでほしい! 品川宿の問屋場“夢屋”の頭である浮浪雲。ふうわりふらりと風に吹かれて、何を考えてんだかさっぱりわかんない。 それでいて、何か一大事があると、みんな浮浪雲を頼ってくる。 浮浪雲ってえ奴は、不可思議で、謎で、難しい。 平凡に生きることがいかに貴重であるかを説く『平々凡々』。 『いんとく』のラストの台詞「馬鹿野郎、自分で考えろい」。 『愁傷の日々』で交わされる女房の往生際での会話の切迫。 余命三か月の女房に対し、哀しみの感情が湧いてこない亭主の リアルすぎる苦悩を描いた『鬼嫁ですよ』……… 魂の救済と慰安を求めるすべての人へ。 全九編収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 混迷の度を深める政治、救われない人を生み出してゆく社会。 悩みを深くしている人に是非本書を読んで欲しい。 読めばきっと肩の荷が軽く感じられるはずです。 第97集では、特に『鬼嫁ですよ』は必読。傑作です。 2013/01/30 発売
鬼才が描く短編の切れ味を堪能せよ! 障子の破れ目からお月様を眺めて涙を流す女房。その姿を見て旦那は… ?「おたがいさま」。 “幸せとは何か”を探して、新之助は江戸の町をほっつき歩いて…「そこの細道」。 生き別れになっていた孫娘との再会で、生きる希望が湧いてきた老人を描いた「とっつあんの饅頭」。 他、希望と絶望を繰り返し、「人生捨てたもんじゃない」と感じさせる鬼才・ジョージ秋山の切れ味冴え渡る全9編収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 連載900話を超えて尚、新たな物語世界に挑み続けるジョージ秋山氏の芸とその奥深さを是非、感じてください!読めば新たな発見が必ずあります! 2013/03/29 発売
愛の形、いろいろ。人間と同じで。 追い続けてやっと巡り会えた亡き父の敵。仇討ちを果たさんと男は、年老いた敵を前にするが……!?「遠い海」 病気の女房の薬代にするために、その女房の体を売る男……。女房は血の涙を流して言う「幸せって何?」 「垂乳根」 何も聞かずに別れてくれと言って消えた亭主。離縁した後、亭主が余命一年の不治の病だったことを知った女房は…? 「亭主の企て」 いびつで不格好で、けれど美しい愛の形。様々な愛の形を描いた全9編収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 隣で寝ている亭主を、女房を信じられなくなった時。「愛」が息苦しくって逃げたくなった時。「しょうがねえよ」と肩を抱いてくれる、あるいは「馬鹿野郎!」と叱ってくれる…そんな全9編収録です! 2013/06/28 発売
人間の日々の営みを描いて遂に100集! 人間の喜怒哀楽、その先にあるもの。 笑いながら泣いている。泣きながら笑っている。 人間の日々の営みを、ふわりと、ずばっと描き続けて─── 遂に単行本第100集! どこから読んでも、何度繰り返し読んでも、 読むたびに新しい発見がある。まさに人間図鑑! 【編集担当からのおすすめ情報】 100集に収録されている「勧善懲悪」。これは、少年のいじめ問題を扱った挑戦的作品です。他、単行本100集を数えてもなお、意欲的な短編全9話収録です。 2013/09/30 発売
ぐらり、人生が少し違って見えてきます。 唯一の生きる希望とは、浮浪に「あちきと遊ばない?」と声をかけられることだと常々言っていた老婆。死に際に、枕元に立った憧れの浮浪に老婆は言う「帰っとくれ!」その理由とは?……『乾物の味』。他、ほんの少し肩の荷が下りたり、隣に住んでる人の心配事がわかったり…昨日までの人生が少し違って見える全9編収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 今巻101集は、夫婦の話が多く収録されてます。どこかうまくいかないな、と感じているご家庭は、浮浪雲に解決のヒントがあるかもしれません。 2013/11/29 発売
人間の営みは、馬鹿馬鹿しくって、哀しい。 婚礼の前日に、一度だけ過ちを犯す花嫁の心理を描いた『狐の嫁入り』。 『跡継ぎ』で語られる、腹を痛めて産んだ我が子を抱けない女の覚悟。 「あちきはいつも女に愛想尽かされるんです」と笑う浮浪雲の爽快。『素泊まりの人』。 我が子の将来に絶望した母がとった、絶望的な“愛の形”とは? 『はぐれくも蛛』……… 魂の救済と慰安を求めるすべての人へ。 全九編収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 本巻収録の『はぐれ蜘蛛』はビッグコミックオリジナル2014年1月5日発売号に掲載された作品です。つまり正月号です。お正月から“こんなもの”を描いてしまうジョージ秋山という作家は、やっぱりただもんじゃない。こんなものがどんなものか、是非お読みください。 2014/06/30 発売
人は、他人がいるから幸せで、不幸だ。 吉良邸の井戸で黄金の光を目撃した新之助が…!?「黄金伝説」。 浮浪雲のいいかげんさが、どうにも許せない青田師範がガツンと…!?「ぺにしりん」。 品川宿で保険金殺人が起きる!浮浪雲とカメさんの夫婦は…!?「生命金」。 最愛の母を喪った息子。死ぬのは悲しい。でも生きるのももっと悲しい……「慈悲」。 人と人が集まって街になる。人は人がいて笑い、人は人がいて泣く。 馬鹿で哀しい人間関係を描いた珠玉の全9編収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 時々鋭い切れ味で、時々超いいかげんで。円熟味を増した鬼才・ジョージ秋山の冴え渡る“芸”をご堪能ください。 2014/11/28 発売
一つ一つのセリフに真実がある。嘘がある。 「心ないようで、ある。あるようで、ない。いわば空(くう)なるものじゃ」 「西洋を妄信狂信は危険であるぞ」「医療は神にも勝る」 「オレの恋心はどうしてくれるんだよ。オレの絶望はどうしてくれるんだよ」 「おとうちゃんの命はおとうちゃんのものだけど、おとうちゃんだけのものじゃないよ。おかあちゃんのものだし、私のものでもあるんだよ」 「何事もだ、答えを出すことはないんだよ」 (すべて本巻収録のセリフより) 繰り返し読んでさらに深く、笑って読んでさらにさらに深く噛みしめる。人間のホントとウソ。馬鹿で哀しい人間が充満してる全9編収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 特にお薦めなのは、本巻収録の「虫の声」、「異母兄弟」。 鬼才・ジョージ秋山の本領発揮、傑作です。是非ご一読を。 2015/03/30 発売
これぞジョージ秋山。これぞ浮浪雲。 「愛してる証拠に殺してやるんだよ」(第1話 鬼女房) 「(父上は)やっぱりお正月っぽい人だなあ」(第2話 四苦八苦) 「どいつもこいつも みんなそうじゃねえけ。金のために生きてんじゃねえかよ。嫌だ嫌だ。人間てえのは嫌だねえ」(第5話 修羅の穴) 「おめえ、自分に飽きちゃあいけねえよ。自分を好きになんねえとよ。誰からも好かれねえよ」(第7話 ぼんやり) 今こそ、こんな時代だからこそ、心震える魂のセリフが満載の全9話。 【編集担当からのおすすめ情報】 106集はいつにも増して心に刺さってくるような作品ばかり。心から血が出るほどに噛みしめて欲しい最新刊。 2015/11/30 発売
つまるところ、人間誰もが孤独。 母が死ぬ夢を見た新之助。それが正夢になりはしないかと疑心暗鬼に…「赤い月」 大店の後家さんが、大奥を下がる時に天璋院様から頂戴した観音様が盗まれた! その犯人は…?「後家観音」 仲が良いと評判だった夫婦。だが、亭主が急逝。残された妻は…?「おしどり夫婦」 “人間とは…?”ということを改めて考えざるを得なくなる全9話収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 連載開始から40年を超える幕末が舞台の時代劇…だが、描かれているのは、まぎれも無く“いま”。台詞が深く刺さる一冊です。 2016/04/28 発売
通算1000話突破の金字塔! 生きる喜びを見失った老夫婦が最後に選んだ道は?…「晩秋の海」 自分をたらせ。雲の言葉の意味を考える男が辿り着いた答えは?…「たらす」 進むべき道、生きる道に迷える青年・青田にとって、浮浪雲は認めたくない存在なのだが…通算1000話となる「ひねもす」他、時に重厚に、時に軽やかに「人生」を描き出す全9話収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 2016年、画業50周年を迎えた・ジョージ秋山。氏のライフワークと言って過言ではない、漫画史に残る名作の最新刊です。 2016/09/30 発売
連載44年、全1039話。堂々完結。 44年にわたり描かれてきた1039話の物語… そして、その中に散りばめられた言葉に、 一体どれだけの人間が揺り動かされてきたのだろうか? 漫画家・ジョージ秋山と主人公・浮浪雲の長い長い旅が終わる。 一日中、働き通しの母・かめさんの姿を見て、新之助とお花が感じたものは…『母様の日々』 浮浪雲と付き合いがあった女たちに取材する「よみうり屋」。彼女たちの<浮浪雲評>は…『さよなら』 突然、姿を消した浮浪雲。一体どこへ? 様々な憶測が飛び交うが…最終話『神隠し』他、全9編収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 ジョージ秋山は、この巻に収録されている最終話「神隠し」で『浮浪雲』を完全に描ききりました。その生き方に、数多の人が憧れた主人公・浮浪雲の最後の姿を、その目に焼き付けてください。 2018/01/30 発売