SARU(上)
●主な登場人物/奈々(フランス留学中の日本人学生。自分でも気付かぬうちに黒魔術にかけられていた)、ナワン・ナムギャル(プータン出身の僧侶で、伝統ダンスの名人。奈々が黒魔術にかけられていることを一目で見抜く)、イレーヌ・ベアール(自らを孫悟空と名乗る謎の少女。キリスト教会より“悪魔”の可能性があると認定される)、カンディド・アマンティーニ(バチカンの公式エクソシスト)
●あらすじ/自身にかけられた黒魔術をきっかけに、謎の若人・ナムギャルと知り合った奈々は、彼とともに世界各地に痕跡を残す“猿”の正体を追うことに。その過程で、自らを“孫悟空”だと名乗る少女と出会い…?
●本巻の特徴/いにしえより世界各地にその姿を現し、畏れられてきたモノ“猿”。そして現代、人類はその存亡を懸けて、“猿”と対峙することになる! 古今東西の神話・伝承などを網羅しつつ、誰も見たことのない世界を現出する、五十嵐大介渾身の単行本描きおろし作品!!
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世界の終わりを救うのは…誰だ? 現代に甦った征服者フランシスコ・ピサロの暗躍により、 ナムギャルや奈々たちの必死の抵抗にもかかわらず、 フランス・アングレームの地中深くに眠っていた“大猿”は覚醒の時を迎えつつあった。 欧州各国はすぐさま陸・海・空軍を配備、 未曾有の武力をもって“大猿”=SARUの侵略を防ごうと試みるが…。 一方、史上最強の魔法を操るとされるビエラ・カリのもとを訪れた奈々たち一行。 暴風そのものとなって世界中を異様なスピードで蹂躙する SARUに対し、 全人類の最後の望みをかけた魔法が今、空から降り注 ぐ…! 果たして人類の未来は? 【編集担当からのおすすめ情報】 伊坂幸太郎による小説『SOSの猿』との競作企画、ついに完結! 五十嵐氏自身が長年温めてきたこの物語は、伊坂作品とのたぐいまれなる「融合」を経て、誰も読んだことのない新たな世界を現出させています。 古今東西を軽やかに飛び回り、森羅万象を圧倒的な画力によって描き切る鬼才・五十嵐大介による渾身の単行本描 きおろし作品、どうぞお楽しみください! 2010/10/29 発売