A LIFE OF THE BEETLE-あるカブトムシの一生ー(3)
ビートル、東日本大震災で廃車……復活へ。
1954年製、フォルクスワーゲンビートル。様々なオーナーに乗り継がれ、その人生に寄り添ってきた。スーパーカーブーム、暴走族、バブルと、時代と共に走り続けてきた。最初からずーっと整備を担当してきた星野一生も、クルマへの愛情を注ぎ、それが生きがいとなって、多くのオーナーたちと絆を結んできた。そして1911年、東日本大震災によってビートルは津波に流され、行方不明になってしまう。 沢山の人が亡くなっている中、クルマの心配をするわけにも行かず、時は流れ、2020年ーーがれきの中からビートルを見つけ出した星野たちは、ビートルの復活を目指す。年老いた自分たちと重ね合わせるように、新しいエンジンの息吹を求めて!
【編集担当からのおすすめ情報】
クルマと人の絆を描いてきた本作。本巻が最終刊。人に一生があるように、クルマにも一生がある。どっかの映画のように、クルマはしゃべったりしないが、エンジンの音、風を切る音を通して、私たちに語りかけてくる。
クルマを愛するすべての人に捧げます。
第11話 毘沙門という名のカブトムシ 3
第12話 シューという名のカブトムシ 37
第13話 タピーロという名のカブトムシ 71
第14話 ドゥという名のカブトムシ 105
第15話 イダドゥという名のカブトムシ 139
最終回 再びアンという名のカブトムシ 173
[あの日あの時あのクルマ] 35、69、103、137、171、205
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一台のクルマが紡ぐ絆物語 1954年製フォルクスワーゲンビートルが昭和、平成、令和と駆け抜ける。人に人生があるように、クルマにも一生がある。様々なオーナーと共に紡いできた物語を一話完結でプレゼンツ。お嬢さんの嫁入り道具として、病院の往診車として、タクシー、映画出演、レースに参戦と模様替えしつつも、ビートルは何かしらの愛称をつけられ、それぞれのオーナーと常に寄り添って絆をはぐくんだ。敗戦後の日本が、その傷からイヤされるように、一台のビートルが奇蹟を生みだしていく。敗戦国ドイツの大衆車として生まれたビートルが、必死に生きる大衆とともに、希望というエンジンを噴かす。 【編集担当からのおすすめ情報】 クルマのイラストレータとしても知られる作者が、この話の中に昭和の名車を沢山描き込んでいます。信号待ちのクルマや、レースに参戦しているクルマ等々。また、初代トヨタクラウン、スバル360、トヨタコロナ、日産ブルーバード、日産フェアレディZなど時代を代表するクルマの著者のコラムも1話ごとに掲載。懐かし名車ファン必見です。 第1話 アンという名のカブトムシ 第2話 ラッシーという名のカブトムシ 第3話 イダテンという名のカブトムシ 第4話 ビーという名のカブトムシ 第5話 トシャ2号という名のカブトムシ 2022/05/30 発売
人とクルマが紡いでいく、優しい珠玉の物語 1954年製のフォルクスワーゲンビートル。通称カブトムシ。 ●第1話 10年間、様々な人に乗り継がれ、1964年東京オリンピックを迎える。分断された東西ドイツが統一して参加するのを観に来たクルトには、ビートルにまつわる悲しい話しが…… ●第2話 学生運動の嵐が吹き荒れていた1968年頃。大学教授のクルマになったカブトムシ。バリケード封鎖する大学に、平和の象徴ビートルが突っ込む! ●第3話 石油ショックの中、大排気量のアメ車に乗るベテランプロ野球選手。時代の変化について行けないロートル選手と自分の道を走り続けるビートルが相棒になって…… ●第4話 1970年代に訪れた超常現象ブーム。ビートルの色占いも子どもたちの中で流行りました。主人公・星野一生も、子どもたちの噂に付き合う中、家族を持つことに…… ●第5話 ビートルの後継者 ゴルフの登場で、カブトムシは時代に取り残されたクルマに……星野も、新工場で四苦八苦する中…… 【編集担当からのおすすめ情報】 これまでビートルを8台も乗り継いできたテリー伊藤さんが『ビートルは家族の一員なんだよね』と仰っていました。人との距離がとても近く感じるクルマがカブトムシなんだと思います。変わる時代のなかで最新のクルマではなく、自分の道を走り続けるビートルに人は愛着を感じるんだと思います。 Contents02 第1話 ヤジキタ号という名のカブトムシ……5 第2話 ウィトルウィウスという名のカブトムシ……44 第3話 ベイブという名のカブトムシ……83 第4話 ネッシーという名のカブトムシ……117 第5話 名前がなくなったカブトムシ……153 [あの日あの時あのクルマ]……41,81,115,151,185 [テリー伊藤インタビュー『I LOVE BEETLE』]……187 2023/06/29 発売