セシルの女王(8)
誰もが、“王の死”を待つ世界で。
1546年ーー
肥大化した身体と、亡き父と兄の幻影に苦しめられ、
誰にも理解されぬ孤独と不安に喘ぐ国王、ヘンリー8世。
「王妃キャサリン・パーに不貞の疑いあり」
政権奪取を狙う保守派層は、そんな王の心に付け入ろうと、
虚偽の注進に及ぶ。
王家の家族再生を叶えた、罪なきキャサリン・パーの運命は。
“来るべき日”に備え、自らを鼓舞する王子エドワードは。
そして、ある夜、
王として生きる者の孤独を誰より理解する“二人”が
抱えることとなった秘密とはーー
歴史が音を立てて動く、激震の第8集!!
【編集担当からのおすすめ情報】
かの有名なイングランド王・ヘンリー8世は名君か暴君か。
「世界史の教科書で知ったヘンリー8世」、
「王妃を次々と替えたで有名なヘンリー8世」、
……様々なイメージの中に存在する“確かに実在した、ひとりの男”。
本作の中でも、読む者に様々な感情を呼び起こさせた彼が、
遂に終わりの時を迎えます。
その人生の意味を、判定するのは誰なのか。
これは、いつの世も共通する“如何にして生きるか”の物語です。
歴史ファンはもちろん、今を懸命に生きるすべての読者に捧げます。ぜひご注目ください!!