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「たすけて…っ」 少女の涙と悲痛な叫び、それすらも罠だったーー。 同じ女子校に通う大好きな先輩・神永と仲を深める少女、メイ。 しかし神永の闇を知るメイの親友・智(さとる)は、 その闇からメイを守るため、とある廃墟に神永を呼び出す。 だがそこには既に神永が張り巡らせた罠が待ち受けていた……。 そして広まる神である蛇(くちなわ)でさえ知らない「怨結び」とは似て非なる呪い! その呪いは一気に広がり怨に憑かれた者たちを絡め取っていく……。 もつれる愛の因縁が少女を追い込む、官能ダーク・ラブ・サスペンス、最新第9巻!! 少女の涙と生の感情が妖しい呪いと一つになった時、悲しすぎる物語が生まれる! 普通の恋愛物語では見ることのできない恋と哀切を描く、 大ヒット官能・ダーク・ラブ・サスペンス!! 2020/04/20 発売
クビツリ死す、櫻の部下、佐々の手によって! 佐々は蛇の宿敵、紅と手を組み、その昏い欲望を果たしたのだ。 一方、クビツリの死を目の前で見せられ気を失った後、 佐々に助けられたことになっているメイは、未だ回復しない親友、智を見舞っていた。 返事のない智と会話をし、神永との対決を覚悟するメイ。 そして学校の屋上でメイは神永と対峙した。 神永の歪んだ欲望、真なる彼女に決して交わらないと感じたメイは、 包丁を手に神永に自首を促す。 しかしメイの言動、態度に揺るがぬ想いを感じた神永が、 メイの握る包丁を奪い取り自らの胸に何度も何度も突き立ーー!? その頃、佐々の凶行に見舞われたクビツリは、妙な場所、世界に立っていた。 その彼の前に自らを「死神」と称する、因縁深いあの少女が現れて……!? 果たしてメイと神永の呪い合いの結末は!? そして異世界に行ってしまったクビツリは、蛇の元に戻れるのか!? 2020/11/20 発売
蛇、クビツリに神社への出禁を厳命! 一方的に神社よりクビツリを追い出した蛇は、 その場に残った名無たちにこれからの計画を話し始める。 それには名無の母、まつりに関わることも含まれていた。 一方、神社を追い出されたクビツリは、叶に連れられ彼女の家を訪れる。 そこで彼は自身でも気がつかなかった己の想いに涙し、 その想いを汲み取ってくれる叶と体を重ねるのだった。 叶の優しさに包まれるクビツリは、まどろみの中で、己が何モノか思い出し、 さらにその身に宿るもう一人の者との共通する想いを認識する。 そして呪いと蛇に対する覚悟を決めるのだった。 一方、櫻への恋心を昏い欲望へと変じさせてしまった佐々は、 もう一人の神、紅の使いとなり、怨結びの呪いを無差別に撒くという暴挙に出る……。 呪いを止めようとする者と、さらに広めようとする者ーー。 二者の立場を明確にし、それぞれの想いを果たすため様々な者が一斉に動き出す。 そして始まる「神喰はしの儀」とは? 蛇の用意したこの儀式で、呪いの円環を断つことはできるのか!? 官能ダーク・ラブ・サスペンス、クライマックス、待った無し!! 2021/05/20 発売
紅の魔手から逃れるため佐々を抱え外に出た桜。 なんとか彼の真意を知りたい桜だったが、佐々は一切を語ることなくこの世を去る。 そうして使いたる佐々を失った紅だったが、その力を街全体へと伸ばし始めた。 それを感じた蛇はクビツリと「神喰はし」の儀式を急ぎ進める。 「神喰はし」の儀とは、神たる蛇と神具の朽ち縄たるクビツリが一つになり、 クビツリが神になることだった。 儀式で体を重ねる最中、蛇が叶との取り決めを語り始める。 それは「自分が儀式の練習台になる」という叶の覚悟を示すもの……。 その叶の覚悟がクビツリと蛇の気持ちを後押しし、儀式は無事に終わった。 事が成った後、徐々に力を失い始める蛇は、その小さくなっていく己の体を見つめ、 クビツリに本心を、本当の願いを叫ぶ……。 『嫌だ!! 本当はそなたと離れとうない!!』 最後の最後で聞いた蛇の心からの願いにクビツリは、もはや消え入るしかない蛇をそっと抱きしめ、 「今後は俺がお前の代わりになる。お前はもう苦しまなくていいんだ」と言葉を贈る。 それを受け蛇は姿形は変わっても、クビツリはすっと一緒にいてくれると安心し消えていくのだった。 未だ止まらない紅の暴走は、ますます人を凶行に走らせるーー。 果たして神となったクビツリは、いかなる決着をつけるのか!? そして櫻、叶、名無たち怨結びの呪いに関わった人たちに迫られる選択とは!? そして、そして蛇は本当に消えてしまったのか!? 少女の想いが紡ぐ官能ダーク・ラブ・サスペンス、ついに終幕! このクライマックスは見逃せない、見逃してはならない!! 2021/11/18 発売