2000年5月30日発売
▼第1話/のれんわけの意味▼第2話/日本全国味巡り宮城編1〜6▼第3話/誕生の日▼第4話/命名騒動!?(前編)(後編) ●登場人物/山岡史郎(東西新聞文化部員。膨大な食の知識を持つ。東西新聞の壮大な企画「究極のメニュー」の作成を担当)、栗田ゆう子(東西新聞文化部員。夫の山岡とともに「究極のメニュー」を担当。いよいよ母になる)、海原雄山(超高級料亭「美食倶楽部」を主催する希代の美食家。自分に反抗し家を出た実の息子・山岡を勘当。「至高のメニュー」で対決する) ●あらすじ/山岡のプロポーズを受け結婚したゆう子。双子を授かったことがとわかり、雄山に報告に行く。その帰りのタクシーの中で、忘れ物の携帯電話が鳴り出した。電話に出たゆう子は、その持ち主が天ぷらの名店「天旗」の板前、川村と知った。のれん分けのことで悩んでいた彼は…(第1話)。 ●本巻の特徴/幸せいっぱいの山岡とゆう子。一方、雄山は「出産後も仕事を続ける」と言ったゆう子を試すかのように、「日本全県味巡り」対決の第二弾をしかけてきた。舞台は宮城県。仙台市、山元町、牡鹿町、気仙沼市、筑館町、丸森町と、食材を求めて県内を尋ね歩いた山岡たち一行は確かな手応えをつかみ、自信満々で雄山に挑んだ。だが雄山は「宮城県の肝心なつぼをはずしてくれたな」と不敵に笑う。さて、この勝負の行方は…?
▼第1話/“ゆうりき”▼第2話/相撲▼第3話/刑事▼第4話/ヤマさん▼第5話/人類滅亡の時▼第6話/神様▼第7話/姉貴の引き出し▼第8話/姉貴の恋人▼第9話/後ろの男▼第10話/予言者▼第11話/目を覚ませ!! ●登場人物/ケンヂ(37歳、独身。代々続いた酒屋をコンビニにして、姉が残していった子・カンナと、母との3人で暮らしている)、ユキジ(ケンヂの小学校時代の同級生。現在は税関職員として、空港に勤務。ちなみに女性)、神様(見た夢がなんでも当たってしまう、不思議なホームレスの老人。仲間たちからは“神様”と呼ばれている)、ともだち(世紀末に何かを企み、宗教団体的な集団を組織する謎の男) ●あらすじ/いくつもの事件をつなぐ謎のマークは、ケンヂの仲間たちが少年時代に考えたものだった。ケンヂはかつて“史上最強の女子”と呼ばれていた小学校時代の級友・ユキジと、偶然再会。記憶の意図をたぐった彼女は、例のマークを考えたのが誰だったのか思い出し、ケンヂの店を訪れる(第1話)。▼マークの発案者は、子供の頃、みんなのリーダー格だった博識の少年、オッチョだった。そのオッチョは9年前に消息を絶ち、現在は行方不明となっている。ケンヂに少年時代の正義感を期待するユキジは、集団に家族や友人を奪われた人たちが結成した「被害者の会」への出席を依頼。会場でケンヂを待つが…(第2話)。 ●本巻の特徴/周囲に続発する謎の事件を追うケンヂと昔の仲間たち、そして警察。両者がたどり着いたのは“ともだち”と呼ばれる教祖的人物と、その元に集まる謎の集団だった。そして、その“ともだち”は、ケンヂの少年時代の仲間らしいことがわかりかけてくる。また、自殺したと思われていたドンキーは、“ともだち”が主催する集団の者に殺されたこともわかった。ケンヂは“神様”と呼ばれる予言者風のホームレスの老人や、集団から命からがら逃げてきた男に「地球を救え」という思いがけない大変な使命を託される。
▼第1話〜第9話『極北に星光る』 ●登場人物/藤田奈々枝(小料理屋のママ)、真崎茂(以前、奈々枝を助けるために人を殺し刑務所に入っていた初老の男)、森尾英介(若手マジシャン) ●あらすじ/若手マジシャン・森尾英介は小料理屋のママ・藤田奈々枝から凄腕の素人マジシャン・真崎茂の話を聞かされる。だが真崎は、強姦されそうになった奈々枝を助けようとして人を殺し、網走刑務所に入っていた。そんな真崎に興味を持った森尾は早速、網走に飛ぶ……(第1話)。▼網走に着いた森尾は早速、真崎に会うため駆け回り、その居所を突き止める。真崎に会った森尾は、以前、奈々枝から聞いたカードマジックのトリックを教えて欲しいと頼み込むが、真崎はそれを断わる。網走に住み着いた森尾の根気に負けた真崎は、遂にマジックを森尾の目の前で披露するが……(第2話)。▼森尾が見た真崎のマジックは常識を超えていた。そのマジックに疑問を感じた森尾は、真崎の過去について元看守の西山に話を聞きに行く。一方、東京の奈々枝の店に不審な客が訪れる。その客は以前、奈々枝を犯そうとした男だった……(第3話)。 ●本巻の特徴/忌まわしい過去を未だ引きずり続ける男と女。偶然その二人の関係に引き込まれていく青年。凍てつく北の大地・網走で3人の運命が交錯する。 ●その他の登場キャラクター/西山源介(網走刑務所の元看守。模範囚だった真崎に対して好感を持っている)